あらすじ
「やせさえすれば、自信がつくのに」「やせさえすれば、やる気が出るのに」--こんなふうに思ったら「ダイエット依存症」かもしれません。いま物足りないものをすべて「やせさえすれば」に結びつけてしまう心理はどこからくるのか。ダイエットに疲れた人、「上手に」ダイエットをしたい人、自分と身体の関係を考えてみたい人に、精神科医が説く「ダイエット依存」の病理と「成功するダイエット」のための処方箋。
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Posted by ブクログ
ダイエットの具体的な話をだしながら、思考パターンなどの問題を明らかにしている。ダイエットに問題がある人でなくても、参考になる部分が多い。また読みたい。
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■痩せたがりの世代間連鎖
10代では、摂取しているエネルギー、カルシウム、鉄分が必要とされる基準に届いていない子
も覆いのです。
「太らないようにする」ことには関心があっても、栄養についての知識と意識が不十分で、
「何を食べるか」には対して関心を持っていないということも反映されているのだと思います。
子供達は基本的に大人が作り出した文化の中で暮らしているわけですから、
子供達の「痩せたがり」は大人の責任だと言えます。
子供達が痩せるべきだと思っている大人は殆どいないでしょうが、大人たち自身が
「痩せたい」と思っていることが、
確実に子供達の意識に影響を与えているのです。
これも一つの、次世代への問題の引継ぎの形です。
体出生体重児の増加は
子供を生まない人には直接の関係は無いかもしれませんが
文化として次世代に及ぼされる影響には、あらゆる大人が関わっています。
■体型が気になる時は自分を振り返る
ダイエット依存症は身体への虐待だと私は思っていますが
「虐待」と言われてピント来ない人がいるかもしれません。
ここで改めて「虐待」とは何かを考えてみれば
それは、自分側のストレスを相手にぶつけるということだと思います。
本来は自分で引き受けるべき問題を
相手に暴力的な形で押し付けてしまうのです。
身体への虐待について言えば、
自分のストレスを身体に投影してしまう、という形をとります。
つまり、本来は心の問題であるのに
身体の問題であるかのように転化してしまうということなのです。
例えば、女性の人生では、大きな変化の時期にちょうど体型も変わることが
多くあります。
本来は変化に適応するために自らの内面に向き合うべき時期なのに
向き合うのは「体型」というテーマに摩り替わってしまい
「ダイエット依存症」に陥りやすい、という構造になっています。
この場合、もちろん、テーマにすり替えたところで変化に適応できるわけでは
ありませんから「もっと、もっと」という依存症の悪循環に陥ってしまい
その程度が著しくなると病気にすらなってしまいます。
こうした象徴的な時期以外にも
やはり内面の危機のときには
体型が気になりやすくなるという傾向があります。
Posted by ブクログ
20代の女性には是非読んでいただきたい!!
摂食障害の人が日本には10人に一人の割合でいる。
それなのに、日本のメディアは、諸外国に比べて摂食障害に関する問題をとりあげない。
そんな問題意識を、摂食障害の一歩手前の「ダイエット依存症」という形で、精神科医である著者は、すごく、私たち20代の女性を中心に広がるダイエット思考、痩身思考について、すごくわかりやすくまとめてある。
今までの摂食障害の本とは違って
日頃私たちが考えておくべき自分の体のとらえ方やダイエットの危険性について、深く考えさせられる。
摂食障害になる一歩手前で、多くの人がこの本に触れてくれればいいと心から思います。
Posted by ブクログ
SNSで知り読んでみた。ダイエット依存症は、ダイエットそのものというより育ってきた環境が影響しやすい。食事だけを改善しようとするのではなく、依存症に至ってしまった要因を知る必要がある。