水島広子のレビュー一覧
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人に攻撃を受けて心が弱ったときの処方箋。
まず人が攻撃を与えるのは、その人にとってなんらかの脅威を与えた、もしくは与えているから。
脅威はさまざまな種類があり、たとえば相手に媚びることすら脅威であるうる。
つまり自分を攻撃してくるひとは、脅威にさらされ、困っているひと。
自分を被害者と捉えず、自由な他人と思うこと。
とはいえ攻撃を受けると、ショックで自信を失う。それは攻撃の衝撃に対する自然反応が起こっているだけ。それを知らないと、自分の人生を問い直す羽目にすらなる。
決めつける人は、データベースを通して他人を見ている。
それは自分にも起こり得る。いまに集中して、データベースを手放し -
Posted by ブクログ
何冊か著者の本を読んでみて、タイトルだけ違って中身は大して変わらないとがっかりしたものと、新たな発見があったものの2つに分かれるのだが、これは後者だった。SNSで友人の人数を増やしたい人の心境はとても分かりやすく興味深かった。また孤独度というのは人によって感じ方が違うので一人でいる人が寂しいとは限らないこと、また衝撃があった時の孤独は孤独ではないので冷静になって考えてみること等...言われてみればそうではあるが一人では考えられないことが分析されており、これから高齢化社会を迎え一人暮らしの人が増える中、一人で不安を抱える人やまた一人でなくても精神的にさびしさを感じる人は必読の本と思われる。たくさ
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Posted by ブクログ
ネタバレ本屋でフラフラしてたら見つけて思わず買った本。水島広子先生の本としては2冊目です。
対人関係療法を一般の人向けに実用的に書いていて、すごくわかりやすくて感動しました。
対人関係療法を学ぼうと思って読み始めたのですが、読んでいるうちに不思議と癒し効果がありました。
自分の周りの人たちを3つの群に分ける。
第一層「重要な他者」配偶者、恋人、親、親友
第二層「友人、親戚など」
第三層「仕事上の人間関係など」
その中で優先順位をつけながら、人間関係を整理して不和やズレを検討する。
ズレを認めて、段階を見極め、再交渉したり、行き詰まりからコミュニケーションを始めたり、離別したりする。
いろいろな人のス -
Posted by ブクログ
不安は怒りの形で出て来やすい、怒りをぶつけられると人は防衛的になりやすくそれはいい結果にならないので、不安は不安、寂しいは寂しいと、むきだしのコミュニケーションをする勇気を持つのが大事、というのは確かに正論。
ただ、私は自分が攻撃的になりやすいという意識が昔からあり、不満を怒りにしてぶつけないように注意していたので、悲しいとか寂しいとか不安とかいう形にはするようにしていたと思う。そうしたら昔の恋人は喜んだり調子に乗ったりして態度を改めることはなく、結局怒るとか泣き叫ぶとかしなければならなかったのだけど、そういう場合はどうしたらいいのか。
それが今のパートナーなので、本当に困るんですよね。最初か -
購入済み
良本
他人からの「攻撃」に対してどのようにとらえ、どのように反応するのが賢いのかが様々な会話例を通じて解説されています。
本の中で提示されている原則は納得感あるものですし、かつわかりやすいものだと思います。会話ケースもよくある内容があるので、実際の生活でもピンとくる機会があるのではないのかなと思いました。
自分は人からとやかく言われやすいな、と感じている人はオススメです。 -
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プロローグの1行目から女性の嫌な部分が箇条書きに挙げられていて、嫌な「女」の特徴を簡潔にまとめられている事にまず感嘆しました。
いるいる。こういう「女」大っ嫌い!
本文は「女」をただ批判するだけではなく、理解する事によって付き合い方を考えていこうという姿勢でとても実用的です。
これからは私の身近な「女」たちが私を見下したり足を引っ張ったりして来ても「ああ、彼女の中の『女』がそうさせているんだ」と割り切れそうです。
しかし、「『女』を見下さない」と何度も出てきましたが「かわいそうだなあ」とか「苦労が多いだろうなあ」と憐れむような感情も見下しと言えるのではないでしょうか。
中途半端に憐れむぐらい -
Posted by ブクログ
双極性障害は、遺伝子が関係する脳の病気であり、基本は薬物療法となる。加えて、基本的な生活リズムを、社会関係にといても構築する「社会リズム療法」と、「対人関係療法」を説明した良書。
<シリーズ対人関係療法>の第三弾である。
内容は、双極性障害の基本とそれに対する薬物療法の基本をまとめており、その上で社会リズム療法、悲哀、役割の不一致、役割の変化、対人関係の欠如、の4点を中心に対人関係療法をまとめており、最終章で対策チームについてまとめている。
社会リズム、対人関係療法についての入門書が少ないので、興味がある人は読んでみても損はしないと思う。