あらすじ
自己表現が苦手な日本人なら、対人関係にまつわる悩みは誰にでもあるはず。日常のちょっとしたコツをわきまえて、じょうずなコミュニケーションのノウハウを身につけましょう。本書で取り上げる「対人関係療法」は、短期対人関係療法という特別なかたちのものです。もともとはうつ病の治療法としてアメリカで開発されたものですが、認知療法とともに効果が実証されている数少ない精神療法のひとつで、最近は摂食障害やPTSDなど、さまざまな治療法として活用されています。
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Posted by ブクログ
人のストレスの原因のほとんどは対人関係なので、家族や恋人など「重要な他者」、友人、仕事の人たちとの間のコミュニケーションの方法を変えたり、お互いの相手に対する役割期待のズレを改善していくことで、健康な心を保っていくという対人関係療法。ケース毎に分かりやすく解説されているし、方法も実践的。様々な「困った」を解決するのにとても役立つ。面白かった。
Posted by ブクログ
長期うつ病経験のある私にとって、薬物治療だけでは寛解は難しく、認知療法の併用が望ましいと感じてきた。認知療法は我が国でも様々な形で紹介され、沖縄など一部の地域では、すでにその治療効果の成果があがっていると聞く。ただ認知療法は少し理屈っぽいところがあり、万人に適用するのは難しいだろうなぁとはうすうす感じていた。そこに「対人関係療法」の登場である。これははっきり言って、シンプルかつパワフルだ。うつ病だけに限らず、人間関係万般に応用できる。「対人関係療法」の文献は少ないが、本書はその入門書として、病気のあるなしにかかわらず、おすすめしたい本である。
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人間関係を三層にわけて、他はともかく一番近しいところにだけは手を抜いちゃダメだよ、近い人はこんなやりかたで大事にするんだよ、と教える療法。
すごくわかりやすい。
自分を変えるのでもなく、相手を変えるのでもなく、関係(あるいは対応)を変える。
これならできるかも。つっても関係を変えるのはすごく怖い。
そういう怖さも含めて優しく「やってみな」って言ってくれる。
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読みやすい。
対人関係を3つのクラスターに分けるのは面白いし、現実場面と照らし合わせると納得できる。悩んでいる人はこの優先順位が変わってしまっていることが多いように感じる。
Posted by ブクログ
本屋でフラフラしてたら見つけて思わず買った本。水島広子先生の本としては2冊目です。
対人関係療法を一般の人向けに実用的に書いていて、すごくわかりやすくて感動しました。
対人関係療法を学ぼうと思って読み始めたのですが、読んでいるうちに不思議と癒し効果がありました。
自分の周りの人たちを3つの群に分ける。
第一層「重要な他者」配偶者、恋人、親、親友
第二層「友人、親戚など」
第三層「仕事上の人間関係など」
その中で優先順位をつけながら、人間関係を整理して不和やズレを検討する。
ズレを認めて、段階を見極め、再交渉したり、行き詰まりからコミュニケーションを始めたり、離別したりする。
いろいろな人のストレスケースが、書かれていて、その人の名前のつけ方が面白い。(すぐ「かっ」となるからカットさんとか。)
心の健康のためには第一層の人たちとどう上手くつきあうかということであるということを再認識させてくれました。
Posted by ブクログ
水島先生の対人関係療法シリーズ。
セルフチェックを中心に、
自分の問題を自分で解決させていくシステムになっている。
メンタルヘルスというより「何となくあの人とうまくいかない」人向き。
Posted by ブクログ
自分にとっての重要な他者との関係を最も大切にする。その次の距離にいるグループ、離れたグループといった、3グループに人間関係を分類して関わり方を見直す。忙しいときほど重要な他者を放っておかずに、ますます重要視した関わり方をすることで、人生が好転してくる。
Posted by ブクログ
自分のストレスの原因を客観的に分析してカテゴリーに分けて、それによって方法が書いてありました。書いてあることはよくわかりました。確かにそうなんですが理想的な状態を続けるのはその方法を取ってても実際にはなかなか難しいと思っちゃいました==;。またこれ系の本探します☆
Posted by ブクログ
読み終わりました。
ケースバイケースの事例で説明されていて
どういった方法があるかというのは
わかりやすく説明されています。
ただ、事例が基本的に女性目線でのみ書かれていること
体系的にどうなのか?ということがまとまってないところ
その辺りがちょと残念な気がします。
事例を出すなら、もう少し男性事例というか
中性的な事例の出し方で、
体系的にこういう対処の仕方があります
といった感じの相関図というかマトリックスみたいなものがあれば
もっと分かりやすくいい本になるのではないかなぁと思いました。