水島広子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子どもから見た「毒親」という存在はただ恐ろしく理解し難い生き物だが、ではどうしてその親は「毒親」になったのだろうか?そこには様々な理由があり、また理由なく「毒親」となる親はいない。親が「毒親」になってしまった理由から対応の仕方を考えることで関係が改善することもある。(発達障害、不安定な愛着スタイル、病気、トラウマなどがあげられている)
また、親の事情を理解することで自分と親を切り離して考えることができるようになり、心の安定を得ることができるという指南。
毒親告発が流行り多くの人が毒親という存在に注目しているなかで冷静に毒親の毒親たるゆえんを分析しているのが興味深く、また現在毒親に苦しめられてい -
Posted by ブクログ
女は社会的に選ばれる性である、だから選ばれない事に傷つく。
選ばれるために比べたり、敵味方を作ったり、群れたがったり。
そう書くと女って面倒くさい。「これだから女は」って言われてしまうのも頷ける。でもやっぱり自分は女だなと思った。
私も結構「女」度が高い。選ばれたいし選ばれないとモヤモヤするし、すぐ比べたがるし、マウントとるし。
この本ではそんな女度が高い人とどう接するかが状況別に詳しく書かれている。私は自分が女度が高いと自覚あるので女度の下げ方も書いてありますが、ほんの少しなのがちょっと残念。
仕事は仕事、ママ友はママ友、選ばれなくてもその状況に応じた対応を淡々とすれば良い(職場なら仕事だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ親身で丁寧で良い本だった。会社ですぐ怒ってくるあの人も困ってるのかな。被害者モードに陥らず怒るかどうかも含めて自分で決められるようになろう。
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怒りを感じるから状況や自分を(ここが相手を、でないところがポイント)変えることができる。
他の人の事情はわからないし、ひとに変わることも強制できない。自分が相手に何を期待しているかを自分で理解したうえで、要求ではなく依頼する。
怒ってる人は困ってる人。線引きをして、被害者モードにならない。ストーリーを手放すために、被害に遭ったといえるほど証拠ある?と考えてみる(証拠が固まったら怒ろう) -
Posted by ブクログ
相手を良い状態にしてあげるのではなく安心を与えてあげる、というところにハッとしました。良い方法を提案しても何時までも実行しない相手にヤキモキしていたのです。相手の領域に入り込んでいたのですね。
傷つき易い人は確かに周囲が腫れ物に触るように扱っているが、注意しずらい人には自分に非があるように伝える。。。ですか。。図図しく横暴なのに傷つきやすい、なんていうのは手に負えない上に自分に非があるように伝えるって余程気を遣わなければならないって事ですよね。大変。
苦手な人には挨拶するだけでもそれだけで気遣いということだったのでそれでやり過ごすしかないです。
全ての人には事情がある。皆が「全ての人に -
Posted by ブクログ
ネタバレ⭐︎4.5
人の話を聞いて自分と比べて勝手に落ち込んだりすることが、毎回ではないけどよくあったので、本書を読んでしんどい聞き方をしていたのだと目から鱗でした。
以下が特に印象的だった箇所↓
「相手が話している時に、現在に集中すること。コツは大きく2つ。
1つは、相手が話してくれてる時に思考が浮かんで来たらそれを脇におく。何度でも繰り返し、相手の話よりも相手の現在を聴くという感じ。
もう一つは、相手の話を「問題」としてとらえて解決しようとしないこと。人は安心できる環境を与えられると、自ら前進していくのです。決めつけたり変なアドバイスをすると自己防御したり反抗するので、前向きな変化を妨げます。