あらすじ
職場では同僚たちと、家庭では配偶者や子どもたちに溶け込めず、「疎外感」を覚えたり、「ひとりぼっち」でいることに対する「イライラ」「恥ずかしさ」「落ち込み」を感じている人が増えています。
また、「居場所がない」というと“孤独”を連想しがちですが、家族や恋人、親しい友人たちと一緒にいるときにも、「あるべき自分」を演じてしまうことによって、他者との「距離感」や「ありのままの自分を受け入れらない」と感じている人も多くいます。
本書は、そういった身近な人たちとの「居心地の悪さ」の原因を明らかにし、他者と自分との向き合い方のヒントを解説する1冊です。
本書を読むことで、人間関係の不安が消え、まわりの評価・対応にいちいち動じない自分に変わり始めるでしょう。「居場所」は、自分で簡単につくれます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分の心の平穏を基準に生きようという話。そのことで相手も居心地良くなる場所を提供できるという。なるほどーと思いつつ、実践となると難しそうだなあと思いながら読んだ。
Posted by ブクログ
◯居場所がないと感じたらまずは自分から居場所を与える。
◯居場所の与え方は相手の話を評価せずにただ聴くだけ。アドバイスは上下関係生まれるしいらない。そうすると相手も居場所与えてくれる。
◯併せて今の自分を認めてあげる。本当の自分を探しても、今の人生の延長線上にしかない。
◯自分の心が安らかであれば居場所気にならなくなる。自分の心が安らかどうかを気にする。
◯自分が「なじみにくい」と感じているように、 相手も「どんな人なのだろうか」と様子を見ているのかもしれない。
◯責任の所在を明確にして、自分のできることをやる。
Posted by ブクログ
守るべきは心の平和。穏やかさ。
読み進めるにつれて、心が穏やかになり、安心感を取り戻すことができました。
人との関係の持ち方の具体的な説明にとても納得がいき、ほっとしました。
居場所のなさを感じたときの処方箋に。
Posted by ブクログ
居場所がないと感じたときに誰かに与えられる受け身の姿勢ではなく、心の安らぎを得ることを目的とすること。そして、自分自身が居場所を他者に与えられる存在になる。という視点は最近の自分の考えに近く、参考になった。
クラスや職員室に居場所がないと感じたり、今の学校は〜でダメという意見をよくSNSで見かけたりする。
そんな人たちは自分自身も批判している組織の一員であることを自覚した方がいい。
自分もその組織の一員であるという当事者意識をもち、
「じゃあどうすれば居心地がよいと感じるのか?」
という問いをもって行動につなげる。
自戒もこめて、自らが居心地の良い環境をつくることができる実践者でありたい。
Posted by ブクログ
人を変えようとしない。アドバイスには現状否定をしないことが大切。余計なアドバイスや評価を下さず、話を尊重して聴く。あの人はこう、という主観的な評価(ジャッジメント)を手放す。
人には自律的な人と社交的な人がいる。前者は自分でコツコツ積み上げるのが好きなタイプ、後者は人との関わりのなかで幸せを見出すタイプ。
怒っている人は、困っている人。
「居場所」は、自分でつくるもの。居場所を感じる=自己受容すること(ありのままの自分を受け入れること)
Posted by ブクログ
聴くことに集中して今を生きる。相手の話をジャッジしない、話を尊重して聴く。人の信念や行動を変えようと考えない。自分の感情をさらけだすこと。一人一人をかけがえのない存在として尊重する。大切なのは一人一人のプロセス。今の自分を認めること。人が変わる時、その人の状況が整ったとき。人間は多様である。
Posted by ブクログ
本業ではないのですが、新しい環境にうまくなじめず、思春期以来の「居場所のなさ」を感じています。
それをきっかけに読んでみましたが、著者の体験談も踏まえての話なので、とても参考になりました。
「自分だけじゃなくて、どんな人でも居場所のなさを感じるものなんだな」という気持ちを持てました。
居場所のなさを、自分の心の中の問題としてとらえているのですが、周囲に居場所を作ろうとするよりも、居場所のなさを感じる心をどう変えていけば楽になれるのか、ということを話しているので、本書で話されている「目標」を意識したり、逆に他人に居場所を与えたり、ということを意識してやってみたいと思います。
Posted by ブクログ
以前良く感じていた「居場所のなさ」について知りたくて読んでみた。そういえば最近はあまり思わなくなったかも。なぜ?歳をとったから?
要は
居場所は与えられるものではなくて、自分で作るもの。
居場所は心の平和(やすらぎ)。
ありのままの相手を受け入れ、相手に居場所を与えると、自分にも居場所ができる。
みたいな感じ。
ただ、最近「弱さ考」とか、東畑さんの本をを読んでいたからか、
どうしてもこれが「自己責任」的に思えてしまった。
相手が怒っているときに「困っている」と解釈する、というのは面白かった。
上司の怒りを悲鳴ととらえる。
ただ感情的に怒ってくる人をやり過ごすにはいいかも。
以下メモ
・居場所のなさを感じるとき
つながりを全く感じられないとき、形のつながりに振り回されているときに感じられる。
自分の感じ方の問題。受動的な態度で待っていてもうまくいかない。
・居場所は自己受容
ありのままの自分を否定することなく、「自分」として感じる気持ちのこと。
・自己受容と自分探しは異なる
自分探しは、ナルシスティックという評価を受けることが多いのですが、実際には自己否定の一つの形なのだと思います。今の自分を受け入れられずにどこかに本当の自分の生き方があると考えているからです。
人生というのはその連続性に特徴があり、今の自分の延長線上にしか本当の自分の生き方はないのです。
・居場所感を得るために
「自分の心の平和」を中心に考える。
自分の心に目を向けて、安らかであるということは居場所があるということ。
→相手に居場所感を与えること。相手の話を評価せずに聞く。
→自分に役割を与える