伊藤典夫のレビュー一覧

  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本なんておぞましい。昇火。

    科学技術の発達、マナーの向上、福利厚生の充実…
    私達の世界は日に日に良くなっている、のだろうか。「昔は良かった」「古き良き時代」そんな言葉は何故生まれるのか。老害という言葉で片付ける事は簡単だ。しかし、便利さ、快適さの代わりに失ったものは少なくないのではないか。

    物事の真理を、僕らは追求しなければならない。そしてそれが侵害される時は、権力に立ち向かわなければならない。

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    2025年12月28日
  • スキャナーに生きがいはない

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    SF。連作短編集。はじめての作家。
    20世紀から130世紀にわたる未来史。時間的なスケール、世界観的なスケール、どちらも驚異的。
    内容は、背表紙にあるように、「奇妙で美しく、グロテスクで可憐」。一言では表現出来ない、あらゆる魅力がある。
    好きな作品は「マークエルフ」「昼下がりの女王」「ガスダブルの惑星より」「スズダル中佐の犯罪と栄光」。

    以下、印象的な作品のメモ。
    「第81Q戦争」
    見世物としての戦争。森博嗣『スカイ・クロラ』に酷似。
    「マーク・エルフ」
    主人公カーロッタの生い立ちが素敵。マンショニャッガーがよいキャラ。
    「昼下がりの女王」
    前話から続く物語。後半はジュヌヴィーブ夫人代筆らし

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    2016年12月30日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    まず装丁がかっこよく、タイトルもかっこいい。そしてあとがきまでもかっこ良かったです!個人的には「ザハロフ~」「芝生で泣いている女」「交歓」が良かったです。

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    2016年11月09日
  • 猫のゆりかご

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    仕事できつかった時、この本が救ってくれた。
    今悩んでいることは生きる上で本当に重要なのか?悩んでいることは周り、自分にとって何か本質的に影響を与えているのか?
    そうマインドセットしたら、なんてことないくだらないことだった。
    大人になったら、本質的なことが見えにくくなる。それがただのあやとり(にせもの)だと気付けないのだ。
    子供は猫のゆりかご(あやとり)をいつまでも見つめて、猫なんていないし、ゆりかごもないことに気づく。
    あなたが悩んでいることに、"猫はいますか?ゆりかご、ありますか?"
    そうヴォネガットに語りかけられた気がした。

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    2016年05月23日
  • たんぽぽ娘

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    知らない内に文庫で発売されていて迷わず購入!
    たんぽぽ娘は何度読んでも、みずみずしい作品だと思います。
    その他の作品も、不思議な気持ちや切ない気持ち、色々な感情が湧き上がってくる素敵な作品ばかりです。

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    2015年02月18日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    友人から「蛇足」と聞いていたが
    後日談?くらいにのんびりと読めば良いと思う。
    取り敢えず彼と和解出来たのは本当に良かったと思う。
    良かった、本当に良かった。

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    2013年04月24日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    2001年より面白かった.

    ちょうど「幼年期の終わり」をもっと洗練させた感じの内容.
    途中のHALとのからみもどうなるのか気になって一気に読んでしまった.

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    2011年07月15日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    ネタバレ

    2001年宇宙の旅の続編…と言わなくてもタイトルでわかりますね(^^;)。
    あれで終わりかと思いきや、さらにその後日談が前作の登場人物と新登場人物で繰り広げられます。

    前作は映画と小説で設定が違うよ、という前提で話が作られていたのに対し、今作は前作の設定は設定だけど映画の設定を踏まえて今回は書くよ、というスタンスなので初めは若干混乱します。
    あんまり詳しく書くとアレなのですが、2001年で映画→小説と進めると「あ、設定が違うんだ、小説はこうなんだね」と納得して終わるわけです。
    で、その影響下にあって続きのつもりで読み始めると2010年は「映画はこうだったからやっぱり映画の設定で続けるよ」と宣

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    2011年05月28日
  • 3001年終局への旅

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    まさか主人公が「彼」だとは想像もしていなかった。
    3001年終局への旅は、この壮大なオデッセイシリーズの一応の終わりとして納得のいくものであった。

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    2018年11月10日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    何事にも興味を持ち、自由に調べられる、勉強できる事の素晴らしさを忘れてはならない
    知識と知恵の重要さを考えたり、自分を見つめる時間を改めて作ってくれた本作に感謝したいです

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    2026年02月01日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    2001年よりも宇宙空間でのドラマに重きを置いている感じ
    映画の続編としての思い切りの良さはすごいけど、映画を観てない人や2001年の直後に読み始める人には、少し違和感があるまま進行して行くのかも?

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    2026年02月01日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    人類の進化と、その上位存在の描写は、クラークの幼年期の終わりからのテーマ
    それを現代の科学技術に落とし込んで、ガチガチのSFとしてすごく興味深い作品になってるなぁと思います

    全体的にHAL以外のキャラが弱いのが残念

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    2026年02月01日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    ネタバレ

    復刊ではじめて読んだ。『2001年宇宙の旅』の続編だけど、舞台は映画版に合わせて木星に。木星の軌道上に漂うディスカバリー号に向かうレオーノフ号。思わぬライバルの出現や衛生に住む謎の生物、モノリスの秘密など面白いし、最後の展開はちょっと予想外で良かった。

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    2026年01月24日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    ネタバレ

    映画も見たこと無いし、原作も初めて読みました(笑)中々面白かったと思います(笑)好みとしては第1部が面白くって(笑)SFの世界に入ってからもいい感じで進んでくれたと思います(笑)ただ『宇宙大作戦』とかのSFが好きな僕にとっては少し路線が違うので(笑)とりあえずは映画の方も見てみよう(笑)『2010年~』の方も気になるし(笑)

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    2026年01月24日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    はるか昔から人類が平和を希求してきた成果の集積である本を、たまたま歴史の先端にいるだけの者が燃やしていいわけない

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    2026年01月12日
  • スローターハウス5

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    ネタバレ

    なかなか興味深い小説だった。

    時間旅行は本当に忙しそうで、読んでいるこちらも場面が次々変わるので目まぐるしさはあったが、それがまた不思議な体験で面白かった。

    戦争の描写などもリアルでよく、独特のテンポが作品のコミカルさを失わずに読者を楽しませ、そこに作者が体感したであろう光景が落とし込まれているため、感情が揺れ動き飽きる事がなかった。

    宇宙人に囚われるシーンもSFの王道で面白く、その他のシーンもとても良かった。ふとした時に読むのがおすすめです。

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    2025年12月21日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本が禁止された世界。
    本がぞんざいに扱われるのは苦しかったですが、知識欲に抗えなくなり、自分の現状を顧みることができた主人公を見習いたい。

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    2025年12月15日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    消火、ではなく、昇火士。
    あらゆる本を焼き尽くす公務員。人々が余計なこと、例えば生きる意味とか、政治とか、戦争とか。を、考えないように。
    そんな未来の反知性主義の極みのディストピアで、「事実の意味」を「考える」ことを知ってしまう主人公、昇火士モンターグ。
    空っぽのつるつるとした表面的な楽しさでは、満たされない部分がある。何も聞こえない、何も話さない、何も映し出されない夜の森の闇のなかでだけ、満たされていくものが確かにある。

    「書物は命の顔の毛穴をさらけだす。」

    物語の冒頭に登場してすぐに消えてしまう少女は言う。「まじめな話のときでも笑うし、返事は間をおかずに出てくるし、わたしがきいたこと

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    2025年12月09日
  • スキャナーに生きがいはない

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    人類補完機構と名付けられた物語群。断片的な編を通して語られる荒唐無稽、奇想天外な宇宙を舞台にした一大スペクタクル。圧倒的な世界像。

    以下、抜粋

    アンダーヒルは、言葉が内から流れ出すのを感じた。言葉はなんと不自由なものだろう。それに比べて思考のスピードと楽しさときたら一くっきりと澄んで、手っ取り早い心と心のふれあい!

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    2025年12月08日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    本作は、もともと映画として構想された物語の小説版ということもあり、映像的なスケールの大きさと思想的な深さが同居している作品だと感じました。中でも強く印象に残ったのは、やはり HAL9000 の存在です。

    日本では AI に「人間を超えた万能の存在」というイメージが根強い一方で、海外では「高性能ではあるが融通の効かない機械」として描かれることも多いように思います。HAL9000 はその両者を象徴するような存在で、人間以上の知能を備えていながら、プログラムされた使命ゆえに暴走してしまう。その姿は、AI の可能性と限界の両方を静かに問いかけてきます。

    壮大な宇宙の描写と、人類の進化をめぐる哲学的

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    2025年12月04日