伊藤典夫のレビュー一覧

  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

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    2016年04月26日
  • 猫のゆりかご

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    カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作のひとつ。

    広島に原子爆弾が落ちた日、アメリカの重要人物たちの様子を記録した書物となるはずだった「世界が終末をむかえた日」。その執筆にとりかかった主人公ジョーナは、いまや禁断のボコノン教徒。一方、いまは亡きフィーリクス・ハニカー博士とは、原子爆弾の”父”のひとりにして、”アイス・ナイン”の発明者。
    ジョーナは、ハニカー博士の様子を記録すべく、博士の息子や上司、その他大勢にインタビューを試みるうちに、奇妙な孤島に降り立つことになります。そこはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島。ボコノン教に魅せられたこの島で過ごす奇天烈な日々は、誰も予想しない運命へ彼をいざないます…

    独特の諦観的世界観、ユーモアな章立てに言葉運び、ナンセンスギャグ。おおよそ感じるヴォネガットの魅力は、もちろんそれだけでは言い表せませんが、本書で見出した彼の作品の魅力は、「肩の力を抜いて読めること」。
    真面目で堅苦しい言葉が連なるSFに刺激され、人が殺され謎を解明するミステリーにどきどきし、ヒューマンドラマに心揺さぶられる読書生活のなかで、こういった趣向の作品は、実は貴重な存在(とはいえ、まだ彼の作品は3冊目ですが…)。なにか教訓めいた言葉を追うことも忘れて本書を読み進められたことも、これに起因するのかも。

    さてさて、表題の「猫のゆりかご(Cat's cradle)」とは、装丁にも示されるとおり、あやとりのこと。なぜこの表題がつけられたのでしょうね?

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    2015年12月24日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    やっと読み終わったーー。
    アメリカとソビエトの対立と和解なんかが話の視点にかなり入ってきてて2001年とはだいぶ雰囲気が違う感じ。
    何か2001年からひたすらハルが不憫なのう…。あんなに純粋でいい奴やのに…。

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    2015年12月08日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    10月は……やっぱりブラッドベリの月。
    ちょっとくたびれたペーソス、うら寂しいノスタルジー。30年前には分からなかったことが、今なら少しわかる気がする。

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    2015年10月13日
  • 猫のゆりかご

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    お気に入りの本の主人公がこの本を薦めていたので読んでみたものの、私には難解だった。あとがきを読んでなんとなく大まかな意味合いがわかったような、わからないような…。
    しかし、ボコノン教の〈カラース〉や〈グランファルーン〉などの考えには納得できる部分があるなぁと思った。

    ひとつひとつの章立てがとても短いので、さくさく読むことができた。

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    2015年07月28日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
    自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
    他の人がこういっているから読んでみる
    という本ではないと思う。
    自分としては、日常と非日常の間にある
    ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
    幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。

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    2015年06月23日
  • 猫のゆりかご

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    この間読んだ本(図書室の魔法だったかな)でベタ褒めしていたので読んでみました。あやとりって猫のゆりかごっていうんですね。初めて知りました。

    何冊かこの方の本は読みましたがひねくれている感じが読みにくい。大嘘なんだけど原子爆弾という兵器があり、それを取り扱う科学者や政治家にモラルが欠けていたらどうなるのか、というようなお話だったと思います。考えさせられますね。
    この方の書かれる世界は宗教が結構大きく絡んできて面倒くさいというか面白いというか。きっと多くの現代日本人にとってさほど日常的に大きな容量を割いていないであろう宗教、信心というものが話しの中枢に据えられているので個人的にはだから?と言いたいような事柄が物凄い重要事項だったり。その辺りは読んでいて全然響かないなあ、と思います。

    主人公は見た目だけで超絶美女の女の子を心から愛していると勘違いしたり、世界の終わりに義憤は感じるものの特に何をする訳でもないのであまり好きになれるタイプではありませんでした。ところどころ面白いなあと思う所はありますがボコノン教?だったかな?にはあまり入信したいとは思えないな。わかったようなことを言って人をけむに巻く詐欺師みたいな教祖だなあ、と信心のない自分は胡散臭く読んでしまいました。

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    2015年05月19日
  • 3001年終局への旅

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    2001、2010、2061に続く4作目です。少なくとも2001年宇宙の旅を読むか映画を観ていないと楽しさ半減ですから先にそちらをどうぞ。

    以下ネタバレあり。

    1000年後の未来。先行種族により接近を禁止されたエウロパを除いて人類は太陽系をほぼ支配しています。テクノロジーは進化し、言葉とやメンタルも変化しています。2001でハルにより宇宙に放出されたプールが土星付近で発見され蘇生されたことで、21世紀と31世紀の世界の違いが際立ちます。

    やがてモノリスに取り込まれたハルとボーマンにより、人類が先行種族により「除草」されるかもしれない可能性が示唆されます。人類はモノリスを消失させ、先行種族からの支配/保護から離脱することにします。先行種族がモノリス破壊を知り、再び太陽系にやってくるまでの後1000年の時間を確保しました。作者が生きてれば続編ができたかもしれませんね。

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    2015年04月03日
  • たんぽぽ娘

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     13編収録の短編集。

     有名な「たんぽぽ娘」はヤングらしいロマンチックさあふれる作品。未来から来た少女に恋をした妻を持つ男の恋模様を描いた短編で、結末の鮮やかさにはため息が漏れます。

     そのほかでは「河を下る旅」もおススメ!二人の男女が出会いによって希望を持ち、再生していく姿、そしてこちらもラストに息が漏れます。

     「エミリーと不滅の詩人たち」は詩人のアンドロイドの管理をする学芸員の話。詩人たちのアンドロイドでは採算が取れない、ということでアンドロイドは破棄され、新型自動車の展示スペースにされそうになり…
     誰も不幸せにならないオチのつけ方が見事なだけでなく、未来の技術への希望を文学で表現するSF作家だからこそ書けた短編であり、そしてその二つをどちらも肯定する結末を書けたのだと思います。

     「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」は読み始めたときはハードSFかと思いきや、読み終えるころにはおとぎ話に様変わりしているという、ある意味ビックリの短編。こんな話を書けるのはやっぱりヤングだけだと思います。

     ただ一方で設定が複雑な短編もいくつかあり、そうした作品は世界観がいまひとつ理解しきれず、結局後半に収録されている短編の多くがななめ読みになってしまったのが残念なところ。翻訳ものもそこそこ慣れてきたつもりだったのですが、まだまだ足りないのかなあ。

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    2015年03月27日
  • たんぽぽ娘

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    全13編の短編集。作者の作品は初読。『ビブリア古書堂』シリーズで取り上げられたことがきっかけで手に取る。表紙の装丁も好み。作品の雰囲気を如実に表す。ロマンティックでハッピーエンドの話がほとんどである。大筋は王道と言ってしまえばそれまでだが、SF的要素が加わり面白い。短編であるため、気軽に読める。あとがきによると、作者の長編はイマイチなようである。訳者は日本と関わりのある作品の邦訳に意欲を示しているようなので、そちらに期待したい。

    『たんぽぽ娘』『荒寥の地より』『第一次火星ミッション』『11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス』が特に印象的だった。最後の作品は、ありふれた童話がまさかのSF化していて意表を突かれた。こういうアレンジもありだろう。

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    2015年02月03日
  • スローターハウス5

    Posted by 読むコレ

    ドレスデン爆撃を経験した著者の半自伝的小説との事ですが、その意図に気付くまでは苦しめられました。
    痙攣的時間旅行者なる男の物語で、過去未来を往来しつつ戦争捕虜や宇宙人の誘拐という体験を語るのですが、読み始めは混乱するばかり。
    しかし次第に、辛い体験も「そういうものだ」と多くを語らない様子や、宇宙人視点より戦争を鳥瞰する様子から却って著者の受けた衝撃が伝わって来る様で、徐々に引き込まれる事に。
    SF要素もありふれた戦争体験記で済まさぬという作者の執念を表現する要素という所か。
    勿論初めて味わう読書経験。
    世界は広い。

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    2014年06月01日
  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ

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    ヴォネガットにももちろん下積み時代というものがあったんだなあ、と思う。ブラスバンドの先生の話が好き。

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    2014年01月02日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    なんだかんだブラッドベリの短編集を読み続けている。
    「Uボート・ドクター」ブラッドベリ先生、躁状態じゃなかろうか。無駄な比喩が多くて、良く判らなかった。
    「ザハロフ/リヒタースケールV」。発想は判るけれど、納得させるのは無理。
    「究極のドリアン」。SF漫画で見たような印象。これも説明不足。リアリティ無し。
    でも、それ以外はやっぱりブラッドベリだなと思わせる短編。
    「バック」、「レガートでもう一度」 この2編が良かった。

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    2012年11月12日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    最近のブラッドベリ追悼祭りでは「う~ん」な内容だったけど、「バッグ」と「芝生で泣いている女」と「最後の秘跡」と「忘れじのサーシャ」は、個人的にあり

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    2012年10月23日
  • 猫のゆりかご

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    短い章の連続なので読みやすいかと思います。スケールの大きなSF作品。

    いやぁ、カート・ボネガット・ジュニアの本を読むのは二度目です。
    「タイタンの妖女」以来です。
    「タイタン」はなかなか、良い意味でキテレツな感じだったけど、
    今作もそんな感がありながら、2頁とか3頁だとかで一章が構成されている
    からなのか、テンポが良いです。グターっとした感じがない。
    それでいて、内容がある。いや、ないのかな。ボコノン教っていう
    オリジナルな宗教が出てきて、その専門用語みたいなのが
    小学生が作ったような言葉のように思えてくるようなおかしさがあります。
    まぁ、かいつまむと、面白かったってことです。しょうゆうこと。

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    2025年06月12日
  • 3001年終局への旅

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    無慣性駆動などの未来技術の細かな描写にはやはり引き込まれますが、いまいちすっきりとしない終わり方だったり他にも細かな点で納得の行かない部分が残ります。ていうかウッディは?

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    2011年06月03日
  • 3001年終局への旅

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    ネタバレ

    やはり「数学」の強さだなー。
    でもこの物語自体が数学に支えられている感じはしない。。
    ID4と平行だったというのはシンクロニシティの面白さというか、「どちらも」宇宙戦争と言うことなのでしょうか。

    1000年後の人々が何をして生きているのかをもっと知りたかった。
    やはりどうしても全身タイツの幻影しか生まれない。。。

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    2012年03月22日