伊藤典夫のレビュー一覧

  • 死の鳥

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    昔読んだ時は「死の鳥」とか「声なき叫び」とか訳わからんけどかっけえ!と思ってたのが、素直に「ジェフティは5つ」みたいな話の方がピンとくると思えるようになったのはトシのせいなんだろうねえ。

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    2016年09月17日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    恩田陸『ライオンハート』の後書き解説を読んで。
    ビブリア古書堂でも出てきたが。

    13の短編集。
    編者あとがき(伊藤典夫氏)によると長編はイマイチらしい。。

    SFものは情景が想像できないと辛いが、設定が個性的で面白い。
    『たんぽぽ娘』はあらすじを知っていたせいか

    『河を下る旅』『神風』あがりが心に残った。
    文章のうまさ、というより設定の面白さ というイメージ。

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    2016年07月21日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    「肉」「いっしょに生きよう」「もどれ、過去にもどれ」辺りが好き。
    読後感を考えると「いっしょに生きよう」が一番好きかな。

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    2016年07月16日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    火星年代記→刺青の男に続いて手にした短編集だけれど、その2冊の延長上と思って読むと若干肩透かしを食う一冊。SFというよりはファンタジー要素や、オチが特に無い(余韻を楽しむ?)話が多めに含まれているからだ。

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    2016年04月27日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

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    2016年04月26日
  • 猫のゆりかご

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    カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作のひとつ。

    広島に原子爆弾が落ちた日、アメリカの重要人物たちの様子を記録した書物となるはずだった「世界が終末をむかえた日」。その執筆にとりかかった主人公ジョーナは、いまや禁断のボコノン教徒。一方、いまは亡きフィーリクス・ハニカー博士とは、原子爆弾の”父”のひとりにして、”アイス・ナイン”の発明者。
    ジョーナは、ハニカー博士の様子を記録すべく、博士の息子や上司、その他大勢にインタビューを試みるうちに、奇妙な孤島に降り立つことになります。そこはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島。ボコノン教に魅せられたこの島で過ごす奇天烈な日々は、誰も予想しない運命へ彼をいざ

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    2015年12月24日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    やっと読み終わったーー。
    アメリカとソビエトの対立と和解なんかが話の視点にかなり入ってきてて2001年とはだいぶ雰囲気が違う感じ。
    何か2001年からひたすらハルが不憫なのう…。あんなに純粋でいい奴やのに…。

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    2015年12月08日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    10月は……やっぱりブラッドベリの月。
    ちょっとくたびれたペーソス、うら寂しいノスタルジー。30年前には分からなかったことが、今なら少しわかる気がする。

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    2015年10月13日
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕

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    すごい創造力だ!

    あまりの規模に想像が追い付かない。

    《2020年再読》
    古典的名作なんだからちゃんと読まなきゃ!
    って思って読んだけど、途中で気づいた。

    これ、読んだことあるヤツ!

    いつ読んだか分からないけど、覚えてないってことは当時は理解できなかったんでしょう。

    終盤のぶっ飛び方は半端ねぇです。

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    2020年10月31日
  • 猫のゆりかご

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    お気に入りの本の主人公がこの本を薦めていたので読んでみたものの、私には難解だった。あとがきを読んでなんとなく大まかな意味合いがわかったような、わからないような…。
    しかし、ボコノン教の〈カラース〉や〈グランファルーン〉などの考えには納得できる部分があるなぁと思った。

    ひとつひとつの章立てがとても短いので、さくさく読むことができた。

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    2015年07月28日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
    自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
    他の人がこういっているから読んでみる
    という本ではないと思う。
    自分としては、日常と非日常の間にある
    ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
    幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。

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    2015年06月23日
  • 猫のゆりかご

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    この間読んだ本(図書室の魔法だったかな)でベタ褒めしていたので読んでみました。あやとりって猫のゆりかごっていうんですね。初めて知りました。

    何冊かこの方の本は読みましたがひねくれている感じが読みにくい。大嘘なんだけど原子爆弾という兵器があり、それを取り扱う科学者や政治家にモラルが欠けていたらどうなるのか、というようなお話だったと思います。考えさせられますね。
    この方の書かれる世界は宗教が結構大きく絡んできて面倒くさいというか面白いというか。きっと多くの現代日本人にとってさほど日常的に大きな容量を割いていないであろう宗教、信心というものが話しの中枢に据えられているので個人的にはだから?と言いた

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    2015年05月19日
  • 猫のゆりかご

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    私が今まで読んだヴォネガットの中でもかなり良かった。人類滅亡の裏側にあるのは…。短いチャプターの積み重ねでテンポ良くも読める。こんな時期に読んだので冒頭の原爆という単語にドキリとした。タイトルの猫のゆりかごは日本で言うあやとり。いい得て妙なタイトル。2012/519

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    2015年07月23日
  • 3001年終局への旅

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    2001、2010、2061に続く4作目です。少なくとも2001年宇宙の旅を読むか映画を観ていないと楽しさ半減ですから先にそちらをどうぞ。

    以下ネタバレあり。

    1000年後の未来。先行種族により接近を禁止されたエウロパを除いて人類は太陽系をほぼ支配しています。テクノロジーは進化し、言葉とやメンタルも変化しています。2001でハルにより宇宙に放出されたプールが土星付近で発見され蘇生されたことで、21世紀と31世紀の世界の違いが際立ちます。

    やがてモノリスに取り込まれたハルとボーマンにより、人類が先行種族により「除草」されるかもしれない可能性が示唆されます。人類はモノリスを消失させ、先行種族

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    2015年04月03日
  • たんぽぽ娘

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     13編収録の短編集。

     有名な「たんぽぽ娘」はヤングらしいロマンチックさあふれる作品。未来から来た少女に恋をした妻を持つ男の恋模様を描いた短編で、結末の鮮やかさにはため息が漏れます。

     そのほかでは「河を下る旅」もおススメ!二人の男女が出会いによって希望を持ち、再生していく姿、そしてこちらもラストに息が漏れます。

     「エミリーと不滅の詩人たち」は詩人のアンドロイドの管理をする学芸員の話。詩人たちのアンドロイドでは採算が取れない、ということでアンドロイドは破棄され、新型自動車の展示スペースにされそうになり…
     誰も不幸せにならないオチのつけ方が見事なだけでなく、未来の技術への希望を文学で

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    2015年03月27日
  • たんぽぽ娘

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    全13編の短編集。作者の作品は初読。『ビブリア古書堂』シリーズで取り上げられたことがきっかけで手に取る。表紙の装丁も好み。作品の雰囲気を如実に表す。ロマンティックでハッピーエンドの話がほとんどである。大筋は王道と言ってしまえばそれまでだが、SF的要素が加わり面白い。短編であるため、気軽に読める。あとがきによると、作者の長編はイマイチなようである。訳者は日本と関わりのある作品の邦訳に意欲を示しているようなので、そちらに期待したい。

    『たんぽぽ娘』『荒寥の地より』『第一次火星ミッション』『11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス』が特に印象的だった。最後の作品は、ありふれた童話がまさかのSF

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    2015年02月03日
  • 猫のゆりかご

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    マッドSFと呼ばれるものを理解するのは読み返す必要有
    表紙   6点和田 誠
    展開   4点1963年著作
    文章   5点
    内容 580点
    合計 595点

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    2015年01月16日
  • 猫のゆりかご

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    『戦争を思いおこすのだったら、わたしたちは服を脱ぎ捨て、身体中に青いペンキを塗って、四つん這いになり、一日中、豚みたいに唸るべきでしょう。』
    宗教には迫害が必要で、それにより教義は神聖化し、完成する。なるほど。すっげー

    タイタンの幼女もなんですが、幕引きの切なさは天下一品。どこまでもドライなのに、叙情的で、壮大。なんだか、感動してしまう。

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    2014年11月06日
  • スローターハウス5

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    ドレスデン爆撃を経験した著者の半自伝的小説との事ですが、その意図に気付くまでは苦しめられました。
    痙攣的時間旅行者なる男の物語で、過去未来を往来しつつ戦争捕虜や宇宙人の誘拐という体験を語るのですが、読み始めは混乱するばかり。
    しかし次第に、辛い体験も「そういうものだ」と多くを語らない様子や、宇宙人視点より戦争を鳥瞰する様子から却って著者の受けた衝撃が伝わって来る様で、徐々に引き込まれる事に。
    SF要素もありふれた戦争体験記で済まさぬという作者の執念を表現する要素という所か。
    勿論初めて味わう読書経験。
    世界は広い。

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    2014年06月01日
  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ

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    ヴォネガットにももちろん下積み時代というものがあったんだなあ、と思う。ブラスバンドの先生の話が好き。

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    2014年01月02日