伊藤典夫のレビュー一覧

  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    読んだ後に映画も鑑賞。前作のHALの反乱の謎は解けるが、新たな謎というか展開。新たな展開で、地球を含む惑星の軌道や気候が変わってけっこう大変なコトになりそうだけど、その辺は無かったことになるのかな。""

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    2019年01月19日
  • たんぽぽ娘

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    編者がやたらと辛辣で作者が可哀想になる3冊目の選集
    寓話というより大人の童話な作風は好み分かれるのはよくわかるが
    すべすべとざらざらの間でなんとかまっとうできたSFという分野の力は
    不要だけど必要だと思う
    『荒寥の地より』をSFでなく同じようにかければすごくよかっただろうけれど
    それよりも『たんぽぽ娘』の最後にかんどうする方が広く訴求する娯楽には違いない

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    2018年10月19日
  • たんぽぽ娘

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    13編からなる短編集。
    ボーイ・ミーツ・ガールなSF短篇集といったところか。
    「河を下る旅」「たんぽぽ娘」「荒寥の地より」失われし時のかたみ」あたりが好み。
    ハート・ウォーミングな回の「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」みたいな印象で、物凄く面白い訳でもないのだけれど、そばに置いておきたい存在でもある。

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    2018年10月04日
  • 死の鳥

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    タイトルがパロディされまくった「世界の中心で愛を叫んだけもの」の作者であるハーラン・エリスンの短編集。

    個人的には作品ごとに面白さのムラがありすぎて、かなり評価に困る。特に「ランゲルハンス島沖を漂流中」は難しすぎて自分にはサッパリだった。

    「ジェフティは五つ」のようにほろ苦さが残る青春時代を思わせるSFは良い。

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    2018年09月17日
  • 猫のゆりかご

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    Cat's Cradle、揺れ揺れる宗教観。不思議な世界観だが遠回しにずっと悟りを聞いてるかのようでねむたい。これぞゆりかご。

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    2018年08月22日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

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    そうだ、ラリイ・ニーヴンはハードSFを得意とする作家だった!と痛感したのは、本書収録一作目の「帝国の遺物」を読み進めて間もない頃。そこから「中性子星」、「太陽系辺境空域」にかけて(いわゆる<ノウンスペース>シリーズ)は理解が追いついていない描写が結構あります。とはいえ、それでもなんとなーく読み進められるのがニーヴンのニクイところでしょうか。
    以前読んだ「リングワールド」もそんな感じでしたが、結構、いやかなり楽しめたように先述の三作品もない頭を絞りながら、楽しむことができました。
    が、やはりお気に入りは表題作。アイデア一発ものといってもいいのかもしれませんが、現実の延長線上で起こりえそうな事象を描く作品は、SFのひとつの側面、つまりワクワク感(本作では恐怖ですが…)を高揚させられるので読んでいて楽しいんですよね。ヒューゴー賞/星雲賞受賞も納得。映画化されるみたいで、こちらの楽しみです。

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    2018年05月05日
  • 死の鳥

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    『随』

    たしかにカッコいい。
    あくまでも感覚の世界。
    なんというのかなー。
    アンディーウォーホールのような感じもしなくもない。
    ハーランの作品にはどこか、私を寄せ付けさせてくれない。
    単純とおもったら、複雑も感じられる。
    計算なのか、ちがうのか。
    ジレンマだ。
    読んだら途中で放り投げることを憚れる本なのだ。
    もしかしたら後一ページ読んだら、ボヤけていた輪郭がハッキリするんじゃないか!
    と読み進めては、裏切られたりw
    でも、それがこの作家の魅力としかいいようがない技なのである。

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    2018年04月13日
  • 三惑星の探求

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    ネタバレ

    唯一無二の独創的な未来史「人類補完機構シリーズ」を描き出して右に出る者のいない、コードウェイナー・スミス。本邦では長いこと絶版状態が続いていましたが、2016年以降ハヤカワ文庫から彼の全短編を訳出する試みが続いており、3冊目のこの本をもって全短編の訳出が完了となります。といっても、鴨は80年代に一度ハヤカワ文庫で出版された「鼠と竜のゲーム」「シェイヨルという名の星」「第81Q戦争」の3冊を全て持っているので、この旧3冊にも収録されなかったキャッシャー・オニール・シリーズ目当てで、「三惑星の探求」のみ購入いたしました。

    で、キャッシャー・オニール・シリーズについて。
    このシリーズは、「人類補完機構」の歴史の中でも最も後期に位置する作品といわれています。「人類補完機構」系の作品を読んだことのある方ならご存知の通り、前期に当たる作品と後期に当たる作品では全くテイストが異なり、人類の宇宙開拓史でもあり勢いと緊迫感に満ちた前期作品に比べ、後期作品では広がるだけ広がり切った人類社会が爛熟期を迎え、緩やかに停滞していく過程が描かれています。動物を改造して人間の姿にして使役する、「下級民」というグロテスクな存在が主要な登場人物として現れる時代でもあります。
    キャッシャー・オニール・シリーズは、こうした後期作品の特徴が端的に現れた作品だな、というのが、鴨の第一印象。故郷の星を追われたキャッシャー・オニールが他の惑星を経巡りながらある力を身につけて復讐を果たす、という典型的な復讐譚の筋書きはありますが、キャッシャー・オニール自身のキャラクターとしての特徴や魅力といったものはあまり感じられず、むしろ「宝石の惑星」の馬や「嵐の惑星」のト・ルースといった人間以外のキャラクターが異彩を放ち、物語を牽引します。筋書きを追うよりも、こうした舞台設定や世界観の異質さを楽しめ!という性質の作品だと思います。
    特に、「嵐の惑星」のほぼ主役ともいえる下級民ト・ルースの美しさ、そして何よりもグロテスクさ!ただ一人の男を愛し、尽くし、奉仕するためだけに亀から作り出され、男を想う気持ちも男を守るための能力も人為的に刷り込まれ、常人を超える力をもってその男を保護し続ける(そしてそのことに何らの疑問も抱かない、何故ならそのように造られているから)齢3万年に至る絶世の美少女、という針の振り切れたキャラ設定は、正に「人類補完機構」後期でなければできない荒技かとヽ( ´ー`)ノある意味、SFの究極の姿と言ってもいいのかもしれません。一周してきて清々しいですわ。
    シリーズ全編を通して感じられる西欧的宗教の香りも、いかにも「人類補完機構」後期作品ならでは。動物を改造して使役するという発想自体、東洋的な価値観からは違和感を禁じ得ませんしね。

    というわけで、鴨的にはキャッシャー・オニール・シリーズはいろいろと突っ込みどころ満載でして、でも面白くないわけではないです、念のため。この世界観に共感できる人なら、とても楽しめる作品だと想います。鴨は残念ながら、その域に辿り着けませんでしたが(^_^;
    それ以外の作品群は、ストレートなSFまたは幻想小説としてよく出来た小品ばかりで、鴨的にはこちらの方がしっくりきました。

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    2018年01月21日
  • 3001年終局への旅

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    SF。シリーズ4作目。
    前作から時は流れて3001年。どう繋げるかと思ったら、2001年からの再登場。
    1000年間、宇宙を漂流したプールさん、この設定がスゴイ!
    ストーリー自体には、それほどのインパクトはなし。結末もわりとアッサリ。
    このシリーズでは『2010年』が一番好きだったかな。

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    2017年12月09日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    邦題がやたらと格好良いことで有名なティプトリーの短編集。SFもの、寓話もの、ディストピアもの、神話ものが詰め込まれており、かなりバランスが良いと思う。

    個人的に面白かったのは、自分自身が、過去~未来の自分自身と入れ替わることのできるタイムトラベルものの「もどれ、過去へ戻れ」と、地球を男性として愛し、一生を地球のために捧げる女性の話の「地球は蛇のごとくあらたに」。

    後者はティプトリーが別名義で書いた作品らしく、らしくない笑いの要素などが新鮮で楽しめる。

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    2017年10月07日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    ビブリアから。
    表題作に関して、今時の作品だと本1冊とか映画1冊で描かれそうな内容ですが、無駄を省いて短編にギュッと濃縮されていると思った。
    未来から来たという美少女への憧れ、別れの悲しさ、秘密に気づいたときの興奮した様子、奥さんの変化、ひとつひとつが心に響く。
    有名だという、一昨日は兎、昨日は鹿、今日はあなたはそんなにピンとこなかった汗

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    2017年04月25日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    SF。中短編集。
    「いっしょに生きよう」は『SFマガジン700海外篇』で既読のためスルー。
    SFっぽくない作品もいくつか。ガッツリSFのほうが好み。
    良かったのは、ファーストコンタクトもの「アングリ降臨」と、残酷なタイムトラベルもの「もどれ、過去へもどれ」。
    正直、「いっしょに生きよう」がベストで、それほど収穫は大きくなかった印象。
    ティプトリーファンの人なら、晩年の作品ということで価値があるかも。

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    2017年02月13日
  • アルファ・ラルファ大通り

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    SF。短編集。シリーズもの。
    前作『スキャナーに生きがいはない』と比較して、若干の読みにくさは感じるものの、世界観は圧巻。
    「クラウン・タウンの死婦人」「アルファ・ラルファ大通り」「帰らぬク・メルのバラッド」の順に好き。

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    2017年01月09日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    SF好きな方なら、ティプトリーについて今さら説明するまでもないと思います。
    そんなティプトリーの中でも、飛び抜けてストレートな作品が集められた短編集だと思います。ティプトリーの作品には様々な暗喩が込められていることが多いですが、この短編集に納められた作品はどれもこれも「言いたいことがすぐわかる」ある意味シンプルな、その分グサグサ来る鋭さを持っています。

    鴨的に印象に残ったのは、「ヤンキー・ドゥードゥル」「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」の3編。
    特に「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」はどちらも「痛い」女の話で、ここまで痛い女性像を描けるのはティプトリーならでは。どちらの話も、後味が悪いんですよねー。この後味の悪さを楽しめるようになったら、SF上級者の仲間入りかもヽ( ´ー`)ノ

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    2016年11月10日
  • たんぽぽ娘

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    話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!

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    2016年10月15日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    ネタバレ

    「アングリ降臨」に書かれた、宇宙人の驚くほどの無邪気さと不理解さ、それに熱狂する地球人の様子が、一番彼女っぽい作風だと思う。
    あとは…、残念ながら退屈。まどろっこしいというか、いつもの奔放さを失っているというか。全ての作品の結末が、なんだか小さく収縮してディストピア風味に終わっちゃってるのが悲しい。

    読み終わって、本の帯に、「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの最後の短篇集!」って書いてあるのを見つけて、「ああそうだったんだ」と納得して、それから切なくなった。

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    2016年10月11日
  • 死の鳥

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    昔読んだ時は「死の鳥」とか「声なき叫び」とか訳わからんけどかっけえ!と思ってたのが、素直に「ジェフティは5つ」みたいな話の方がピンとくると思えるようになったのはトシのせいなんだろうねえ。

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    2016年09月17日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    恩田陸『ライオンハート』の後書き解説を読んで。
    ビブリア古書堂でも出てきたが。

    13の短編集。
    編者あとがき(伊藤典夫氏)によると長編はイマイチらしい。。

    SFものは情景が想像できないと辛いが、設定が個性的で面白い。
    『たんぽぽ娘』はあらすじを知っていたせいか

    『河を下る旅』『神風』あがりが心に残った。
    文章のうまさ、というより設定の面白さ というイメージ。

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    2016年07月21日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    「肉」「いっしょに生きよう」「もどれ、過去にもどれ」辺りが好き。
    読後感を考えると「いっしょに生きよう」が一番好きかな。

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    2016年07月16日
  • 瞬きよりも速く 〔新装版〕

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    火星年代記→刺青の男に続いて手にした短編集だけれど、その2冊の延長上と思って読むと若干肩透かしを食う一冊。SFというよりはファンタジー要素や、オチが特に無い(余韻を楽しむ?)話が多めに含まれているからだ。

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    2016年04月27日