伊藤典夫のレビュー一覧

  • 死の鳥

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    ネタバレ

    「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」★★★★
    「竜討つものにまぼろしを」★★
    「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」★★★
    「プリティ・マギー・マネーアイズ」★★★
    「世界の縁にたつ都市をさまよう者」★★★
    「死の鳥」★★★★
    「鞭打たれた犬たちのうめき」★★★
    「北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中」★★★★
    「ジェフティは五つ」★★★★
    「ソフト・モンキー」★★

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    2022年07月13日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    小説の続編でなく、映画のストーリーに続くもの。その割り切りと進取の姿勢に驚かされました。大いなる存在との遭遇よりも宇宙旅行冒険譚として楽しめる内容でした。

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    2019年11月30日
  • 死の鳥

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    読むのが辛かった。
    いちいち残酷で悲しい話なんだもん。最初から最後まで暗い気持ちになる事請け合い。
    唯一死の鳥だけは面白かった。テスト形式、神と蛇と犬。

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    2019年06月12日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

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    鴨は旧版「無常の月」も持っていまして、被っている収録作は2作のみ。現在絶版の短編集「中性子星」からもセレクトされており、ラリイ・ニーヴンをまんべんなく知るにはちょうど良い短編集だと思います。
    バリバリのハードSFからファンタジーまで、ぱっと見はとっ散らかった感じですが、バックボーンに当時最先端のハードSFとしての筋が一本通っているところが、ニーヴンの面目躍如。軽いタッチの見た目とは打って変わって、相当考え抜かれた理論派作家なのだろうと思います。

    ・・・が、まぁ、軽いですね(^_^;
    SFという文学ジャンルの中でも特に、ハードSFはアイディア一本で勝負できるジャンルです。SF的アイディアと舞台

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    2019年02月18日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    読んだ後に映画も鑑賞。前作のHALの反乱の謎は解けるが、新たな謎というか展開。新たな展開で、地球を含む惑星の軌道や気候が変わってけっこう大変なコトになりそうだけど、その辺は無かったことになるのかな。""

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    2019年01月19日
  • たんぽぽ娘

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    編者がやたらと辛辣で作者が可哀想になる3冊目の選集
    寓話というより大人の童話な作風は好み分かれるのはよくわかるが
    すべすべとざらざらの間でなんとかまっとうできたSFという分野の力は
    不要だけど必要だと思う
    『荒寥の地より』をSFでなく同じようにかければすごくよかっただろうけれど
    それよりも『たんぽぽ娘』の最後にかんどうする方が広く訴求する娯楽には違いない

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    2018年10月19日
  • たんぽぽ娘

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    13編からなる短編集。
    ボーイ・ミーツ・ガールなSF短篇集といったところか。
    「河を下る旅」「たんぽぽ娘」「荒寥の地より」失われし時のかたみ」あたりが好み。
    ハート・ウォーミングな回の「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」みたいな印象で、物凄く面白い訳でもないのだけれど、そばに置いておきたい存在でもある。

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    2018年10月04日
  • 死の鳥

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    タイトルがパロディされまくった「世界の中心で愛を叫んだけもの」の作者であるハーラン・エリスンの短編集。

    個人的には作品ごとに面白さのムラがありすぎて、かなり評価に困る。特に「ランゲルハンス島沖を漂流中」は難しすぎて自分にはサッパリだった。

    「ジェフティは五つ」のようにほろ苦さが残る青春時代を思わせるSFは良い。

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    2018年09月17日
  • 猫のゆりかご

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    Cat's Cradle、揺れ揺れる宗教観。不思議な世界観だが遠回しにずっと悟りを聞いてるかのようでねむたい。これぞゆりかご。

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    2018年08月22日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

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    そうだ、ラリイ・ニーヴンはハードSFを得意とする作家だった!と痛感したのは、本書収録一作目の「帝国の遺物」を読み進めて間もない頃。そこから「中性子星」、「太陽系辺境空域」にかけて(いわゆる<ノウンスペース>シリーズ)は理解が追いついていない描写が結構あります。とはいえ、それでもなんとなーく読み進められるのがニーヴンのニクイところでしょうか。
    以前読んだ「リングワールド」もそんな感じでしたが、結構、いやかなり楽しめたように先述の三作品もない頭を絞りながら、楽しむことができました。
    が、やはりお気に入りは表題作。アイデア一発ものといってもいいのかもしれませんが、現実の延長線上で起こりえそうな事象を

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    2018年05月05日
  • 死の鳥

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    『随』

    たしかにカッコいい。
    あくまでも感覚の世界。
    なんというのかなー。
    アンディーウォーホールのような感じもしなくもない。
    ハーランの作品にはどこか、私を寄せ付けさせてくれない。
    単純とおもったら、複雑も感じられる。
    計算なのか、ちがうのか。
    ジレンマだ。
    読んだら途中で放り投げることを憚れる本なのだ。
    もしかしたら後一ページ読んだら、ボヤけていた輪郭がハッキリするんじゃないか!
    と読み進めては、裏切られたりw
    でも、それがこの作家の魅力としかいいようがない技なのである。

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    2018年04月13日
  • 三惑星の探求

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    ネタバレ

    唯一無二の独創的な未来史「人類補完機構シリーズ」を描き出して右に出る者のいない、コードウェイナー・スミス。本邦では長いこと絶版状態が続いていましたが、2016年以降ハヤカワ文庫から彼の全短編を訳出する試みが続いており、3冊目のこの本をもって全短編の訳出が完了となります。といっても、鴨は80年代に一度ハヤカワ文庫で出版された「鼠と竜のゲーム」「シェイヨルという名の星」「第81Q戦争」の3冊を全て持っているので、この旧3冊にも収録されなかったキャッシャー・オニール・シリーズ目当てで、「三惑星の探求」のみ購入いたしました。

    で、キャッシャー・オニール・シリーズについて。
    このシリーズは、「人類補完

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    2018年01月21日
  • 3001年終局への旅

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    SF。シリーズ4作目。
    前作から時は流れて3001年。どう繋げるかと思ったら、2001年からの再登場。
    1000年間、宇宙を漂流したプールさん、この設定がスゴイ!
    ストーリー自体には、それほどのインパクトはなし。結末もわりとアッサリ。
    このシリーズでは『2010年』が一番好きだったかな。

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    2017年12月09日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    邦題がやたらと格好良いことで有名なティプトリーの短編集。SFもの、寓話もの、ディストピアもの、神話ものが詰め込まれており、かなりバランスが良いと思う。

    個人的に面白かったのは、自分自身が、過去~未来の自分自身と入れ替わることのできるタイムトラベルものの「もどれ、過去へ戻れ」と、地球を男性として愛し、一生を地球のために捧げる女性の話の「地球は蛇のごとくあらたに」。

    後者はティプトリーが別名義で書いた作品らしく、らしくない笑いの要素などが新鮮で楽しめる。

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    2017年10月07日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    ビブリアから。
    表題作に関して、今時の作品だと本1冊とか映画1冊で描かれそうな内容ですが、無駄を省いて短編にギュッと濃縮されていると思った。
    未来から来たという美少女への憧れ、別れの悲しさ、秘密に気づいたときの興奮した様子、奥さんの変化、ひとつひとつが心に響く。
    有名だという、一昨日は兎、昨日は鹿、今日はあなたはそんなにピンとこなかった汗

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    2017年04月25日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    SF。中短編集。
    「いっしょに生きよう」は『SFマガジン700海外篇』で既読のためスルー。
    SFっぽくない作品もいくつか。ガッツリSFのほうが好み。
    良かったのは、ファーストコンタクトもの「アングリ降臨」と、残酷なタイムトラベルもの「もどれ、過去へもどれ」。
    正直、「いっしょに生きよう」がベストで、それほど収穫は大きくなかった印象。
    ティプトリーファンの人なら、晩年の作品ということで価値があるかも。

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    2017年02月13日
  • アルファ・ラルファ大通り

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    SF。短編集。シリーズもの。
    前作『スキャナーに生きがいはない』と比較して、若干の読みにくさは感じるものの、世界観は圧巻。
    「クラウン・タウンの死婦人」「アルファ・ラルファ大通り」「帰らぬク・メルのバラッド」の順に好き。

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    2017年01月09日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    SF好きな方なら、ティプトリーについて今さら説明するまでもないと思います。
    そんなティプトリーの中でも、飛び抜けてストレートな作品が集められた短編集だと思います。ティプトリーの作品には様々な暗喩が込められていることが多いですが、この短編集に納められた作品はどれもこれも「言いたいことがすぐわかる」ある意味シンプルな、その分グサグサ来る鋭さを持っています。

    鴨的に印象に残ったのは、「ヤンキー・ドゥードゥル」「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」の3編。
    特に「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」はどちらも「痛い」女の話で、ここまで痛い女性像を描けるのはティプトリーなら

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    2016年11月10日
  • たんぽぽ娘

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    話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!

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    2016年10月15日
  • あまたの星、宝冠のごとく

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    ネタバレ

    「アングリ降臨」に書かれた、宇宙人の驚くほどの無邪気さと不理解さ、それに熱狂する地球人の様子が、一番彼女っぽい作風だと思う。
    あとは…、残念ながら退屈。まどろっこしいというか、いつもの奔放さを失っているというか。全ての作品の結末が、なんだか小さく収縮してディストピア風味に終わっちゃってるのが悲しい。

    読み終わって、本の帯に、「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの最後の短篇集!」って書いてあるのを見つけて、「ああそうだったんだ」と納得して、それから切なくなった。

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    2016年10月11日