伊藤典夫のレビュー一覧

  • 3001年終局への旅

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     オデッセイシリーズの最終章。基本的に2061年の続編ではありませんが、世界観は同じです。しかし、終わり方に夢がないのでこのシリーズの世界観が好きな人にはお勧めしません。
     でも、納得いかない終わりとはいえ、結末は結末です。

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    2009年10月04日
  • 3001年終局への旅

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    モノリスの創造主との戦いが繰り広げられるシリーズ最終章。
    3001年の世界では恐竜の庭師が、宇宙空間で園芸をしているという想像もつかない世界を描けるのは…Dr.クラークだけ!

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    2009年10月04日
  • 生存の図式

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    第二次大戦中、物資を輸送中に攻撃され海底に沈んだタンカーの中で生き残った人々がなんとかして生き抜こうとするサバイバルと、恒星間を航行中に冷凍睡眠の不具合が生じる宇宙船の2つの物語が並行して語られて最後につながるお話

    思ったよりも時間の経過が大きい物語で、中盤以降、タンカーの方の物語の展開にはかなり驚きました。

    最後は途中で予想していた通りの終わり方だったけど、奇想天外な楽しいお話でした。

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    2026年02月24日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    ネタバレ

     華氏451度は書物の紙が引火する温度(摂氏233度)。

    あらすじ:
     戦争間近のとある都市。昇火士のモンターグは、隣に越してきたクラリスという少女に会う。家では薬漬けの妻ミルドレッドがラウンジの壁とおしゃべりするばかりで、自分の生活に幸せを感じない。唯一心を許せたクラリスは姿を消してしまう。
     モンターグは昇火現場から本を盗んで読むようになった。かつて読んでいた本の知識を持つ上司ベイティーが、離職しそうなモンターグを牽制し始める。逃げるモンターグはかつて公園で出会った大学教授フェーバーと再会し、昇火士間で揉め事を起こして梵書をやめさせる方法を算段する。
     ユスリカのように小さいインカムでフ

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    2026年02月23日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    便利な現代社会で深く考えなくなっている自分と、思考をコントロールされる作中の人々が重なって感じられた。色んな本を読んで色んな経験をして、考える力を大切にしながら豊かな人生を過ごしていきたいと思った。

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    2026年02月16日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    G•オーウェルの『1984年』を想起させるようなディストピア世界。

    本を禁止し、焼き、代わりに手軽で刺激的な娯楽に夢中にさせることで民衆から思考力を奪う。
    世界観は非現実的ではあるものの、SNSでは真実であろうとなかろうと、短く過激な内容のものばかりがバズる現代にも通ずるものがあった。

    今のところこのアルゴリズムは、主に巨大テック企業が自らの利益を最大化させるために使われているようだが、この技術がもし政府によって国民の洗脳のために用いられるようになったら、と考えるととても怖い。

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    2026年02月12日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    この作品は現代SNS社会の鋭い予見を行なっていた。
    作中でのテクノロジーや少数派からの圧力によって、制限がされているというのは、まさしく現代を予見していると言える。また、自分で考えているようでいて、実際はある価値観パターンに誘導されていることや絶えず刺激を与えることで、考える時間を収奪しているというのも現代の社会問題をうまく指し示している。
    作品内では本による表現を守ることが描かれているが、現代社会に差し替えると、考えることをやめてしまってはいないかということを読者に問い続ける作品であると思う。

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    2026年02月01日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    「本を表紙で判断してはいかんぞ」
    この言葉が物語に関係なく自分に刺さりました。
    ひとつの方向に向かって疑問も持たずに生きるのは良くない。
    そんな読後でした。

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    2026年01月25日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    実は私たちは、本を燃やされてもなんともない社会に生きているのではないか。

    レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』を読んで、そんな感覚を抱きました。

    描かれる世界は、書物を所有するだけで重罪となる社会。
    本を焼くことを任務とする昇火士が、家々に押しかけては蔵書を焼き払う。
    それによって社会の秩序は保たれる。

    誰もが、「こんな世界、ディストピアだ」と感じると思います。

    ただ、現代に生きる私たちも、そんなに変わらないのではないでしょうか。
    本に触れなくても困らず、失ってもさして心が痛まない。

    ブラッドベリは、「書物を軽視する社会」そのものをディストピアだと示したのだと思います。

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    2026年01月21日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    ネタバレ

    表現が難しい!
    ディストピアは好きだが結構読むのに苦戦した。
    本があると、異端思想が発生し、不幸な人が出てくるから燃やすべしという世界の話。
    本が人の考え方に影響を与えるのはめちゃくちゃ分かるから、まぁそういう考え方(本がない方が統制された幸福を構築できる)になるのかぁ、

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    2026年01月06日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    映画を見てから本書を読み始めたため、イメージがある状態で読み進めることができた。内容は一部異なるが、映画より小説版の方が好み。映画ではシュールに感じていた点が本著では丁寧な文体で描かれており、より深く物語に入り込むことができた。逆に小説だけだと世界観に戸惑ってしまったかも。小説だけで理解が難しかった方は映画見るのもおすすめ。

    様々な名著からの引用が巧みに用いられており、巻末の引用まとめの数を見て驚き。またあとがき記載されていたが新訳にあたり、消火士→昇火士とした点が見事な訳で素晴らしい。

    今はTVはもちろん、スマホの利用が当たり前になった時代で、改めて本のあり方を感じさせてくれる一冊だった

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    2025年12月31日
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕

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    Nさんに勧められ、冒頭から引き込まれた30年前の小説。
    映画と小説ではまるで違うらしい。SF小説とは思えない。

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    2025年12月28日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    難しい。本の所有を違法として思考そのものを抹消しようとするブラッドベリが描いたこの社会は現代の情報統制や検閲の在り方を思わせてぞっとする怖さがあった。燃やすことは美しく愉しい、そう謳っていたモンタグの心に亀裂を入れた疑問や知ることへの悦び。本を閉じた後も読んだ言葉たちがまだ皮膚の下で息づいている気がした。さあ消費して!

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    2025年12月09日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    全18篇収録。
    ブラッドベリは、ふんふんとストーリーだけを追っていっても楽しめない作家という印象で、本書もそんな感じの作品が多かったです。正直、ついていくのに苦労した作品も幾つかあったのですが、なんだかスッと心に入り込んでくる作品もあったりして、なんだか不思議な作家だなぁとしみじみ思いました。「明日の子供」「われら川辺につどう」「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」「ロールシャッハのシャツを着た男」あたりが印象に残っています。

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    2025年12月04日
  • スローターハウス5

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    時間旅行できるってところが羨ましく思いました。この小説では「そういうものだ」「云々」がやたらと出てきますね。小説に出てくるトラルファマドール星人のクセなのかな。

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    2025年11月28日
  • たんぽぽ娘

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    古き良きSFを堪能した。昔は古典SFに集中していた時期があったがご無沙汰だった。この手のSFで良いのは何かと豊かなアイディアに出会える事だ。特に表題作、これに胸を打たれた。なんとロマンチックな。今であればこの物語のあとまで描かないといけなくなるのだが、カチンと切っているところが良い。他の作品もなかなかに良かった。やはり好きなジャンルには手を伸ばしていくべきなのだな。

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    2025年10月31日
  • 華氏451度〔新訳版〕

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    本が忌むべき禁制品となった未来が舞台のSF小説
    爆弾で書物を吹き飛ばした主人公の手にとまった一冊の本を、白い鳩に見立てた描写が秀逸。
    迫害や暴力に屈しなかった老女の行く末には思わずためいきが漏れた。
    世界観はともかく、表現がかなり独特なので好き嫌いは分かれるだろうなといった所感。

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    2025年10月22日
  • たんぽぽ娘

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     本作品を知ったきっかけはビブリア古書堂事件手帖。
    同名タイトルの栞子さんの本棚で『たんぽぽ娘』一度読んでいるがロバート・F・ヤングの他の作品も読んでみたいと思い手に取った。

    『たんぽぽ娘』が面白かったので他の作品もきっと素晴らしいものが多いだろうと期待を胸に宝箱を開けるような気持ちで本を開いたのだが思っていたのと少し違っていた。
    というのも『たんぽぽ娘』の持つ物語の雰囲気と他の作品がちょっと違う感じだからかな。
    『たんぽぽ娘』は甘くて切なく余韻が残る読後感があり、情景描写やあの有名な「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という詩のような世界観が他の作品からは感じられなかった。

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    2025年10月12日
  • 死の鳥

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    エリスンらしい詩的な文体にメタファーを感じさせる深みのある華やかな短編集。
    「ジェフティは5つ」はとても印象に残った。
    悲しくもあり必然でもある発想と展開に切なくなりました。

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    2025年09月23日
  • 死の鳥

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    ハーラン・エリスンの短編集。
    全体的に暗く、悲しい雰囲気に満たされており、良い意味で尖った作品ばかりだった。

    個人的には表題作「死の鳥」と「プリティ・マギー・マネーアイズ」、「ジェフティは五つ」、「ソフト・モンキー」の4篇が特に楽しく読み進めることが出来た。

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    2025年09月04日