松嶋智左のレビュー一覧

  • 大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報

    Posted by ブクログ

    いわゆる倒叙ミステリー。
    美人で優秀だが、気の強い大阪府警の遠楓ハルカの活躍するミステリー。

    最初に、完全犯罪を目論む容疑者の犯罪場面が描かれ、その後、刑事たちが一歩一歩、真実に迫る姿が描かれます。
    古畑任三郎や福家警部補のような流れでしょうか?
    最後のどんでん返しは、更に読者を欺くもので、さすがですね。

    今回は、
    ・道頓堀で別れて
    ・古い墓
    ・呉越同舟
    ・be happy
    の4篇。

    最後の『be happy』では、容疑者は、ハルカの先輩でベテランの婦人警官。果たして、ハルカは真実に迫れるのか?

    0
    2025年09月16日
  • 流警 水地川温泉事件ファイル

    Posted by ブクログ

    寂れかけてる温泉街で起きた連続放火事件。寂れれかけている故のフラストレーションと長く続いてるが故の絡まった人間関係。起こりえる事件だなと感じました。
    1巻、2巻に比べるとインパクトは小さかったようにも感じましたが、警視正は次はどこに流されていくんでしょうか。

    0
    2025年09月06日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    各短編とも充実した内容でした。個人的には鳴神氏と吉川英梨氏がフィットしました。他の作品も読んでみたいと思います!

    0
    2025年05月28日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    大好きな警察小説のアンソロジー。
    新たな作家さん発掘も兼ねて。

    ①佐々木譲さん『弁解すれば』
    初めましての作家さん。
    これはシリーズ作品の1つ。
    他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
    続きが気になるので今後読む予定

    ②乃南アサさん『青い背広で』
    こちらも初めましての作家さん。
    人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
    シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。

    ③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
    こちらも初めましての作家さん。
    面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
    今のところシリーズは無さそう。

    ④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
    こちらも初めましての作

    0
    2025年05月27日
  • 県警本部捜査一課R

    Posted by ブクログ

    主人公は県警本部の捜査一課の捜査班班長で、フィギュアスケーターの推し活をしているという設定です。推し活ではありますがそこは警察小説なので、捜査より推しを優先ということはありません。捜査班のメンバが曲者ぞろいで、ちょっとコミカルな感じ。ドラマ向きかもしれません。
    タイトルの「R」の意味がちょっとわからない。

    0
    2025年05月09日
  • 大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報

    Posted by ブクログ

    美人で頭脳明晰な刑事だけど性格は大阪のおばちゃん?大阪が舞台の倒叙ミステリ #遠楓ハルカの捜査日報

    ■あらすじ
    大阪府警の刑事である遠楓ハルカ、捜査一課の班長であり階級は警部。小柄だが美人で頭脳明晰、部下への指導力も求心力もある優れた刑事である。しかし彼女は見た目からは想像できない図太さがあった、その姿はまさに大阪のおばちゃん。そんな遠楓ハルカが大阪で起きた様々な殺人事件の謎に挑んでゆく。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろいすね、安心して読める倒叙ミステリー、全四作で構成される連作短編集です。

    ・倒叙ミステリーとは
    最初に犯人と事件の過程やトリックが明かされ、探偵や警察がどうやって真

    0
    2025年03月07日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    月村了衛、深町秋生、鳴神響一、吉村英梨、葉真中顕、伊兼源太郎、松嶋智左『警官の標 警察小説アンソロジー』朝日文庫。

    7人の作家による7編全てが書籍初収録となる贅沢な警察小説アンソロジー。

    自分は、7人の作家全て最低1作は読んでいる。月村了衛と深町秋生、葉真中顕は文庫化作品は全て読破している。吉村英梨と松嶋智左も文庫化作品はほぼ読んでいるが、最近は取捨選択しながらという感じだ。鳴神響一と伊兼源太郎は文庫化作品を1作読んで肌に合わないと感じてからは読んでいない。

    月村了衛の『ありふれた災厄』と深町秋生の『破談屋』が取り分け面白かった。


    月村了衛『ありふれた災厄』。★★★★★

    本短編の冒

    0
    2025年02月16日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

    Posted by ブクログ

    主人公凪子は元警察官の探偵ですが、決して凄腕ではなくごく普通の浮気調査などをする調査員です。人間的にもちょっとダメな感じですが、それでもある種の怒りを原動力につたないながらも調査を進めていく。とても人間臭く、それゆえ惹かれる主人公です。こういう探偵小説もありだなと思います。

    0
    2025年01月27日
  • 大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報

    Posted by ブクログ

    美人で切れ者だけど、中身は大阪のおばちゃん。そんな主人公で倒叙ミステリをやろうとしている作品です。倒叙なので犯人の犯行シーンが冒頭で描かれて、その後主人公たちが捜査に乗り出す。
    本書は4つの短編で構成されていますが、尺が短いこともあり主人公があっという間に犯人に目を付けて追い込みを始める。あっという間過ぎてちょっと物足りない感じはあります。キャラはいいので、次は長編でじっくり読みたい気もします。

    0
    2025年01月15日
  • 巡査たちに敬礼を(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    郊外の所轄署に勤務する世代もキャリアもバラバラな彼らの前に大きく立ちはだかる仕事と人生の壁。そして組織的に隠蔽され続けた事件の謎。リアルな息遣いと人間味に溢れた連作警察小説。
    松嶋智左作品初読み。警察官も当然なことながら人間である。ふとした気の緩みや魔が差すことも勿論ある。自分自身を投影しながら本作を読むと、人生は常に分かれ道を選択しながら生きていることを痛感する。

    0
    2025年01月04日
  • 出署拒否 巡査部長・野路明良

    Posted by ブクログ

    松嶋さんが描く作品は 、どれも派手さはないものの地に足がついた感じで好ましい。
    このシリーズも3作目ですが、刑事でもないのにいつの間にか事件捜査に足を突っ込み、刑事課から疎まれながらも少しずつ真相に迫る様子は、出来過ぎの感があるものの面白い。小町、ゆず葉姉妹との今後の関係も楽しみです。

    0
    2024年12月16日
  • 流警 新生美術館ジャック

    Posted by ブクログ

    流警の2冊目。1冊目の時点でシリーズ化を意識してこのタイトルを付けたのかわかりませんが、主人公である榎木はキャリア警視なので、各地を所轄を転々とすることになります。
    というわけで1冊目とは違う警察署です。本作では警備部長として赴任しています。タイトル通り新しくできて美術館が占拠され、偶然が重なって榎木と副知事が館内に取り残されるという緊迫した展開になります。そこに著名な陶芸家の盗作疑惑、県政の闇などが絡んでいく展開です。
    1つ目とは全くちがった展開で、シリーズのこの先がなんだか楽しみになります。次はどこにどんな立場で流転するんでしょうか。

    0
    2024年10月03日
  • 流警 傘見警部交番事件ファイル

    Posted by ブクログ

    田舎の警部交番にキャリアの警視が赴任してくるところから始まるお話。
    警部交番というのは本書で初めて知りました。本書ではもともと所轄だったところが、地域の人口減少などで格下げされて交番となっています(建物は警察署のまま)。
    資産家の女性が殺害される事件が軸となります。遺産相続、警察官が絡む浮気、技能実習生と地元の軋轢など、ちょっと要素が多すぎて混線してる感じがしました。ちょっと毛色の変わった警察小説になってます。

    0
    2024年10月03日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    アンソロジーにしてはどの作品も読み応えがあり著者の特徴が出てる。読んだことない作家ではルームシェアの話が気になった。著作として出ていれば読んでみたい

    0
    2024年09月07日
  • 女副署長(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いろんな事件が次々起こってはらはらどきどきではあるのですが「警察内部の細かい描写が多すぎて」どの事件にどれが絡むのか、おまけに登場人物も多いので、めちゃくちゃ混乱しました。ミステリとしては腹落ちした作品ですけど、作者が元警察官というだけあって、本編と関係のない細部が多すぎたかな……

    0
    2024年08月14日
  • 降格刑事

    Posted by ブクログ

    不祥事で警視から警部補に降格された刑事(正確には刑事総務係長なので刑事ではないかな)と、若い女性刑事がペアになり、行方不明の女子大生を捜索するお話。
    ミステリーとしては、コイツ怪しいなというのが割と露骨にわかるので、正直いまいちかも。でも警視から降格した警部補という位置づけは面白い。元警視としての伝手もあるし、元々優秀な人だから意外な視点で的確なことも言う。周囲から疎まれてるのをまったく気にしない、ある意味サイコパスっぽいキャラもいい。単発で終わるにはもったいないキャラかな。 

    0
    2024年08月12日
  • 女副署長(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー」を読んで、一番面白かった著者の作品を初拝読。前半部分が冗長な気もするが、本当の警察署組織を理解するには必要な箇所なんだと読後にわかった。流石警察組織に属していた著者らしい視点で面白い。プロット・人物造形ともによくできており、キャラ設定も魅力的。続編もあるようなので読んでみたい。

    0
    2024年07月23日
  • 使嗾犯 捜査一課女管理官

    Posted by ブクログ

    タイトルにある通り女性警視が管理官として初めての事件に挑むお話。イジメられていた小学生がイジメの首謀者を拳銃で撃つという事件から始まります。拳銃の出どころは?少年が入手した経緯は?という感じで捜査が始まります。
    結構入り組んだお話で、読みごたえもあります。主人公が初の女性管理官という重責を担っていることや、他にも事件以外のいろいろな要素が絡み合っていて面白いです。
    1つだけ言いたいですが、このお話はS県で起こりますが、冒頭で日本一の名峰とか言ってますし、県名をぼかす意味ありますか?

    0
    2024年07月14日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    佐々木譲、乃南アサ、松嶋智佐、大山誠一郎、長岡弘樹、櫛木理宇、今野敏『戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

    警察小説を手掛ける人気作家による警察小説アンソロジー。7作を収録。面白い短編もあれば、ハズレの短編もあり、人気作家と言えどなかなか高いレベルの作品を上梓し続けるのは難しいのだなと思った。


    佐々木譲『弁解すれば』。北海道警察本部の小規模警察署の刑事部門に復帰した仙道孝司が主人公。物語はまだ続くようで、タイトルの意味が解かるところまでも描かれず、唐突に終わってしまう。てっきり読切り短編かと思ったのだが、連載作からの1話だったようだ。

    乃南アサ『青い背広で』。背広とは随分と

    0
    2024年06月15日
  • 黒バイ捜査隊 巡査部長・野路明良

    Posted by ブクログ

    警察ものを数多く読んできたけれど、この犯罪手法は初めてで、運転免許センターや公安委員会の内情を知る著書ならではの視点かも。
    モトクロスバイクを操る犯人グループの機動力は迫力がありました。
    まさか殉職者が出るとは残念でしたが、警察官の高い職務意識が感じられる面白いシリーズです。

    0
    2024年05月10日