松嶋智左のレビュー一覧

  • 匣(はこ)の人~巡査部長・浦貴衣子の交番事件ファイル~

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    保養所で発見された外国人の他殺体が 炙り出したものは―― ある事情で刑事課から異動になった巡査部長・浦貴衣子は43歳。折に触れ先輩女性警部補から昇任試験を受けるよう促されながらも、ここ栗谷交番で勤務を続けている。ある日、ペアを組んでいる新米巡査・澤田里志と居宅訪問した別荘地の保養所で、二人は東南アジア系男性の他殺体を発見。被害者は近所の通称アジアンアパートに住む技能実習生だった。犯人を追う中、不審な動きを見せる里志に貴衣子は疑念を抱くが――。田園地帯に囲まれた小さな町を舞台に描く、元警察官で日本初の女性白バイ隊員の著者ならではの繊細な眼差しが光る交番ミステリー!

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    2025年02月28日
  • 三星京香の殺人捜査

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    ネタバレ

    『三星京香の殺人捜査』前作に続き元警察官で強引手法の目立つ三星京香うと法律事務所調査員が単なる離婚訴訟と葛家周辺に見え隠れする秘密、さらに殺人事件とバラバラに見えるストーリー、表面的な争いや捜査の目的が物語の終盤で全く別の狙いへと反転する手管が秀逸
    当初は、表向きの争い離婚調停や過去の個人的な因縁を読み進めますがラストに近づくにつれ、それらが実は「目くらまし」だったと判明する瞬間が推理小説読みの楽しみ、ミスリードを誘う手がかりと主人公らの心情を重ね巧みに配置することで謎も物語も動くのです

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    2025年02月26日
  • ブラックキャット

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    群馬県警本部捜査一課の刑事・白澤蕗は、数年前に縁を切った兄・然に200万を用立ててくれと頼まれ、追い詰められた末に起こした行動から…思わぬ方向へ事件の真っ只中に放り込まれる。

    クズな兄のせいで自分まで刑事の職を失うことになるのか…?と思いながら殺人事件の捜査にあたるが…。
    過去に犯した罪の記憶も消えないままだったが、捜査が進むにつれて明らかになる事実。

    蕗の刑事としての首は繋がるが、もやっとした感は否めない。




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    2025年02月22日
  • 三星京香、警察辞めました

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    ネタバレ

    松嶋智佐先生の女主人公らしく最初にやらかす・・・(刑事部長を殴り)三星京香、警官を辞めましたが、離婚後の愛娘の親権確保のため大至急就職が必要!で、離婚調停弁護士にして幼馴染の所属する事務所に就職・・・

    この作家を見くびっておりました、いつもの如く女性故の鬱屈した心情を前面に押し出すのかと思いきや、闇雲に駆け巡るだけじゃない主人公!は今までの女性より倍は賢い三星京香である
    幼子を抱えた母親が人生のどん底期に、幼馴染が殺害されるのだが、お互いが仄かに恋心があるものの多少のすれ違いで結ばれなかったくだりが少し悲しい、シリーズに成りそうな作品だから後々も幼馴染(藤原岳人)との掛け合いが思い出で出てき

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    2025年02月18日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説アンソロジー
    「オール讀物」2023年6月号掲載(+書下し2)
    佐々木譲の入れ墨問題は最近緊張感を味わったw
    乃南アサの古き良き警察モノは読後感が最高
    松嶋智左の女性刑事モノは秀逸、特殊なヤギノメw
    初めての大山誠一郎、理屈は分かるケド荒唐無稽
    長岡弘樹、秘かな執念、悲惨にならなくて良かった
    櫛木理宇氏は青春作品を引きずるが切れ味は良し
    今野敏、主役をあーだこーだと小さな事で悩ませる
    長岡氏の教場シリーズ借りる事にしたw

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    2025年01月08日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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    ネタバレ

    探偵はボロボロでのたうち廻りながら事件の
    真相に到着する(真相を見抜くではない)
    ハードボイルドの型を守った本書は女性探偵
    乍ら破滅の誘蛾灯に飛び込む行為を繰り返す
    主人公が警察を辞めた理由が語られるのを期
    待したものの最後までふれられず物足りない
    気持を・・・あ、続編があった
    二部作なんだな、多分

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    2025年01月06日
  • 降格刑事

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    ネタバレ

    警視まで出世したのに不用意な行動で降格
    総務職で刑事の様な活動も頭脳もないのに
    人数合わせで・・・となれば目線のひと味
    違う推理でもしそうなのに、冴えないまま
    終わる・・・シリーズ化するの?

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    2024年12月14日
  • ブラックキャット

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    人物描写が今一つで何かブレブレの印象があるが、それでもあんまりイヤな気がしない不思議な魅力のある作品。正義を貫き、市民の平和を守るために、贖罪を糧に警察組織を生き抜いていく姿勢が、少しピカレスクっぽいところがいいのかもしれん。「女副署長」シリーズとは全く違う印象だが、女性警察官がガラスの天井を突き抜けるために清濁併せ吞む姿勢は似ている。

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    2024年11月28日
  • バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課

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    警察小説の中でも一際署内の人間関係や警察官である自分と家族の向き合い方などが非常にリアルで
    感情移入してしまいます。
    事件の真相も斬新で終わり方も綺麗でした。

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    2024年11月27日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    初出が古い作品があったり、番外編が多かったりと気になる点もあったが全体的には良かった。
    特に長岡弘樹「噛みついた沼」が良かった。

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    2024年11月08日
  • 開署準備室 巡査長・野路明良

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    開署に向けて準備をしている平和な状況で
    昔の事件が動き出した。

    一体どう繋がっていくのか。
    平和状態から、怪しげな人が浮かび上がれば
    次々と見えてくる、過去の話。
    緊迫と平和が、な状態でしたがまさかというか
    相手を考えれば、その手を使って当然というか。
    いつだって、自分以外、が綻びの元、です。

    若干の、過去に何が? は残りましたが
    解決に向けて、の勢いが凄かったです。

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    2024年10月23日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    「弁解すれば/佐々木譲」
    「青い背広で/乃南アサ」
    「刑事ヤギノメ/松嶋智左」
    「三十年目の自首/大山誠一郎」
    「嚙みついた沼/長岡弘樹」
    「ルームシェア警視の事件簿/櫛木理宇」
    「ケースオフィサー/今野敏」
    7話収録の警察小説アンソロジーで文庫オリジナル作品。

    一番面白かったのは長岡さんの「嚙みついた沼」
    警察官の夫が特定外来生物のカミツキガメを発見した事から事態は思わぬ方向へ。
    僻地の駐在所に異動になった夫の魂胆とは…。
    行間から沼の悪臭が漂って来る様だった。

    乃南作品にはあの土門功太朗が登場。
    懐かしい人に再会出来て嬉しい。

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    2024年08月13日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    まあ寄せ集め短編なのでクオリティはこんなものだろう。収穫は松嶋智佐氏。「刑事ヤギノメ」は短編とは思えない面白さでこの文量で確り人物が表現されていて出色の出来だった。著者の上梓作も読んでみたい

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    2024年07月05日
  • 女副署長 祭礼(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クライマックスでどうして応援を呼ばなかったのか、鮎子が来るのは当然予測されてるのに、一人で行動して背後に注意を払わない。
    今までこのシリーズ楽しみにしていたので、この予定調和の結末にがっかり。
    前二作が(この作品も最終部分以外は)とても面白く読ませていただいていたので、残念。

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    2023年12月01日
  • 流警 傘見警部交番事件ファイル

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    ネタバレ

    盛り込みすぎでもったいない。

    二つの事件を解決したことになるが、まだ残る事件もある。
    巻末になんと黒川博行氏との対談が。
    確かに黒川氏のアドバイスのように描いたらめちゃくちゃおもしろい続編ができそう。

    警察官としての矜持が胸を打つ。

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    2023年09月10日
  • 流警 傘見警部交番事件ファイル

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    舞台設定がおもしろい!

    いろんな要素が詰め込まれすぎて、終盤はちょっとごちゃごちゃしていた印象。

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    2023年08月21日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    某県警における女性初の副署長が主人公の物語。
    台風が街を襲う中、あろうことか警察署内で警官が殺害され、更には留置所から留置人が脱走するという混乱ぶり。
    半ばまでの前振りが長くてダレ気味でしたが、後半は一気に動き出し、結末までの流れは良かったです。また杏美を容姿端麗で切れ味のあるスーパーウーマンという設定にしなかったところが地に足が着いていて、元警察官という著者ならではのポイントだと思います。
    旧態依然の男性社会を象徴する刑事課長と、捜査経験のない女性管理職という分かりやすい対立構図は早くも途中からは変化が見られ、恐らく次作以降は緊張感が残りつつも信頼関係が成立していくのだろうな。

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    2023年07月05日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    元白バイ隊員だった著者がある所轄で発生した事件に立ち向かうストーリー。流石、現場にいた人だけあって描写は非常にリアル。それに対比してか発生する事件が中々に現実離れしていて頭が付いていかなかったのが難点だった。実はあるトリックを活用したミステリになっているのだが必要だったかは不明。他にも台風が接近したことによるトラブルが起こったりとモジュラー型の様相を呈していく面などは名作警察小説をなぞっているように思えた。物語としてはまずまず面白いのだが、猪突猛進の主人公、杏美が苦手だったかも。

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    2023年02月07日
  • 黒バイ捜査隊 巡査部長・野路明良

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    運転手が所持していたのは、極めて精巧な偽造運転免許証だった――運転免許センターに異動して間もない野路明良は、新設された黒バイ捜査隊の訓練も担っていた。その黒バイが追跡した不審車両が事故を起こしたことから偽造が発覚。直後、センター係長が庁舎から飛び降り重体に。内部の組織的犯行を疑う野路が、独自に調査を始めると、彼の前に謎のバイク集団が現れる!

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    2023年01月30日
  • バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課

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    著者初読み。
    県警警務部事件課は、制限や慣習に縛られることなく捜査活動が出来るようにと新設された部署。
    そのため女性3人の係長を筆頭に、男性2人女性1人の係員で構成されている。
    所轄で新人警官が首つり自殺した案件を捜査することになる。さらに別の所轄で、収監中の窃盗犯にありばいがあることが判明。
    事件課の係長たちは個人的にそれぞれ問題を抱えながらも、真相究明に邁進する。
    元警官で白バイ隊員でもあった著者ゆえ、警察組織や内部の描写にリアリティがあり、警察官それぞれの苦悩も描き出され、警察情報小説ともいえる。

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    2023年01月18日