松嶋智左のレビュー一覧

  • 女副署長(新潮文庫)

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    元白バイ隊員だった著者がある所轄で発生した事件に立ち向かうストーリー。流石、現場にいた人だけあって描写は非常にリアル。それに対比してか発生する事件が中々に現実離れしていて頭が付いていかなかったのが難点だった。実はあるトリックを活用したミステリになっているのだが必要だったかは不明。他にも台風が接近したことによるトラブルが起こったりとモジュラー型の様相を呈していく面などは名作警察小説をなぞっているように思えた。物語としてはまずまず面白いのだが、猪突猛進の主人公、杏美が苦手だったかも。

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    2023年02月07日
  • 黒バイ捜査隊 巡査部長・野路明良

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    運転手が所持していたのは、極めて精巧な偽造運転免許証だった――運転免許センターに異動して間もない野路明良は、新設された黒バイ捜査隊の訓練も担っていた。その黒バイが追跡した不審車両が事故を起こしたことから偽造が発覚。直後、センター係長が庁舎から飛び降り重体に。内部の組織的犯行を疑う野路が、独自に調査を始めると、彼の前に謎のバイク集団が現れる!

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    2023年01月30日
  • バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課

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    著者初読み。
    県警警務部事件課は、制限や慣習に縛られることなく捜査活動が出来るようにと新設された部署。
    そのため女性3人の係長を筆頭に、男性2人女性1人の係員で構成されている。
    所轄で新人警官が首つり自殺した案件を捜査することになる。さらに別の所轄で、収監中の窃盗犯にありばいがあることが判明。
    事件課の係長たちは個人的にそれぞれ問題を抱えながらも、真相究明に邁進する。
    元警官で白バイ隊員でもあった著者ゆえ、警察組織や内部の描写にリアリティがあり、警察官それぞれの苦悩も描き出され、警察情報小説ともいえる。

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    2023年01月18日
  • 三星京香、警察辞めました

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    面白かった。読後になんとなくあらすじを読んだら、自分が一番驚いた場面がネタバレされていたのでさらに驚いた。あれはきっかけにすぎないのか…。

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    2023年01月11日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    初めまして松嶋智左先生、事件が起きる前に
    警察署の多くの職種の日常業務を丹念に細か
    く、しつこく叙述されて反抗のヒントかなと
    思いましたが、単純に元警察官だった経歴を
    活かした作品作りでしたね(*´▽`*)

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    2022年12月23日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    元女性警察官によるタイトル通り女副署長が活躍するストーリー。警察小説の新ジャンルのような印象を受けた。全3作のようであるが、残り2作が楽しみである。

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    2022年11月28日
  • 女副署長 緊急配備(新潮文庫)

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    10月-10。3.5点。
    女副署長、第二弾。所轄の署長が病気療養中、署長代行を務める主人公。
    前作同様、やっかいな事件、天敵の捜査一課係長が。。

    それなりに読みやすかった。

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    2022年11月05日
  • 開署準備室 巡査長・野路明良

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    何か起きそうなフラグ立ちまくってるのになかなか話が進まない。終盤はそんなバカな!というスピード展開で面白かった。

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    2022年09月29日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    04月-07。3.0点。
    女性副署長が主人公。台風が接近、暴風で署員が警戒に当たる中、署員が殺害される。台風被害も拡大、事件は解決するのか。。

    台風の接近する中、警察署内で殺人と、ある意味パニックムービーのような展開。終盤に怒濤の展開。まあまあ面白かった。

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    2022年04月11日
  • 開署準備室 巡査長・野路明良

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    巡査長野路明良は、「開署準備室」の総務担当に配された。姫野署開署に向け、最終確認を行なう臨時部署だ。彼は白バイ隊のエースだったが、怪我で異動になり、自棄になっていた。準備も終盤となり、突如、不審事が。発注外の大型什器の搬入、防犯カメラの誤作動……さらには野路の警察学校時代の恩師が襲われ――開署目前に一体何が?
    警察の威信をかけ、野路の反撃が始まる!

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    2022年04月02日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    朝日新聞書評の文庫紹介コーナーで第二作目が盛り上げられていたのでデビュー作から読み出したのだが…。作者は元警察官ということで、リアリティはあるんだろうけど、ストーリー運びがもったりしてて、なかなか進まずいらつくな。
    途中で複数の視点で同じ場面を語るシーンがあるのだが、全く時間の無駄。効果なし。
    犯行手段も動機もまったくリアリティなし。
    2.8

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    2022年01月11日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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    甥っ子のことを調べるって気分が安定しなさそうで難しいだろうなぁ。学校の中のことを調べるとなるとさらに難しそう。
    スルスル読める文章であっという間に読んでしまった。

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    2021年12月18日
  • 開署準備室 巡査長・野路明良

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    松嶋智左『開署準備室 巡査長・野路明良』祥伝社文庫。

    文庫書き下ろしの警察小説。これ迄の作品とは異なるライトな雰囲気がどうにも気になる。また、やたらと女性警官が登場するのは著者が元女性警察官で白バイ隊員だったからかな。そして、女性警察官というのが本作の鍵を握る訳だが、色々と詰め込み、ミステリーを複雑にしようとしたせいなのか、空回りしたように思う。

    県警白バイ隊のエースと黙認されていた野路明良巡査長は、同僚が運転する車の交通事故による入院から復帰すると、意に反して姫野署開署に向けた開署準備室へ異動となり、総務担当に配される。

    第一線にも白バイ隊にも復帰出来ず、自棄になる野路だったが、開署準

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    2021年09月28日
  • 女副署長 緊急配備(新潮文庫)

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    主要な署員たちは刑事ですらありません。 木崎亜津子は30歳の巡査部長で、交通課交通規制係主任のシングルマザー。甲斐祥吾は43歳の巡査部長で、総務課総務係主任、プライベートでは父の介護を抱えています。そして地域課駐在員の伴藤弘敏は定年を目前に控えた巡査部長ですが、杏美とは因縁の警察官です。 それぞれ屈託と葛藤をかかえた名もなき警官たちが、凶悪事件の発生で、どう動くのか。警察官魂はふたたび沸騰するのか。危機に直面した警察官たちの、それぞれの矜持と勲章が熱く胸に迫る傑作。

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    2021年09月25日
  • 貌のない貌 梓凪子の捜査報告書

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    09月-15。3.0点。
    梓凪子第二弾。前作は警察退職後、今作は刑事時代。
    新米刑事の主人公、中国人夫婦の行方不明案件を捜査。依頼者は娘、何故か中国領事が立ち会う。
    一方、刺殺による連続殺人発生、凪子は行方不明案件のため連続殺人に入れず。。

    途中まで進みが遅かったが、終盤に怒濤のスピード。なかなか上手い持って行き方だったと思う。次作はあるのかな?

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    2021年09月17日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    台風直撃で警戒する中、警察署内で警察官が殺された。台風による被害が出始め、殺人事件の捜査もままならないうちにさらにトラブルが…
    犯行の手口はやや荒さがあったが、いわゆる警察小説で楽しかった。3.4

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    2021年08月20日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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    島田荘司と知念実希人絶賛の女性ハードボイルド系小説らしい。その謳い文句だけで手に取ってしまった。元警察官の梓凪子が、甥の死因を調べてくれと長年不仲の未央子に依頼され、調査が進んで行くうちに解明されていく、人間関係や警察の介入できない「聖域」と評される学校の謎。登場人物が少し多い割に理解が難しい時もあり、一瞬読むのに体力を要したが、「聖域」を切り崩すために、凪子にヒントを与えた達子や長谷場など、それぞれの立場と主人公との関係で高度な心理的やりとりがあり、読んでてハラハラし、面白かった。
    最後は最後で、すごいイヤな終わり方をして、もう救いようのない結末だと思ったが、これがハードボイルド系イヤミスと

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    2021年08月13日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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    08月-04。3.0点。
    元女性刑事の調査員。姉の息子が自殺し、姉から「自殺の原因を調べろ」と命令される。
    前半、犬猿の仲の姉とのやり取りが、感情のぶつけ合いで辟易したが、中盤以降は謎解きが重なり、スピードアップ。

    デビュー作、結構面白かった。次作に期待。

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    2021年08月05日
  • 女副署長 緊急配備(新潮文庫)

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    松嶋智左『女副署長 緊急配備』新潮文庫。

    元女性白バイ隊の経歴を持つ著者による警察シリーズの第2弾。書き下ろし。

    田添杏美副署長の現れる所に事件の嵐が吹き荒れる。平和なはずの佐紋署管内でひったくり事件、殺人事件、警察官襲撃事件が相次いで起きる。しかし、殺人事件の真相には前作と同様に警察組織の関係者が関与するという偶然では片付けられない二番煎じという残念な結末。

    前作で描かれた警察署の不祥事により懲罰人事を受けた田添杏美副署長が凶悪事件が長年起きていない平和な佐紋署に異動する。田添杏美副署長が着任早々、ひったくり事件が発生し、緊急配備を行う最中、山間部で女性の殺人遺体が発見される。殺害され

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    2021年07月12日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    台風で大雨の中、警察署内で署員が殺された。現場は駐車場で、監視カメラは映されていない場所。すぐに署内は封鎖され、外に脱走していないことから、犯人は署内の誰か。果たして、誰なのか?

    様々な署員の視点で、物語は進行していきます。メインは女副署長の杏美。署内での対立や次々と明らかになる不祥事、台風の中でのトラブルなど1日の出来事を描いています。

    とにかく、これ1日の出来事?と思うくらい、多くの出来事が発生や明らかになるため、物語としては濃密でした。
    また、登場人物が多いことや署内の構造が文字だけだとわかづらいので、何度も最初に提示している一覧表を読み返していました。
    副署長だけでなく、刑事課長の

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    2020年06月16日