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元捜査一課の南優月は被疑者の護送中に起こした事故が理由で「流刑」に。警察署が不要となり格下げされた、過疎地の警部交番で、禊の日々を過ごしていた。そんな辺境の地に突然、東大出身のキャリア警視正、榎木孔泉が赴任してきた。時を同じくして、地元の名士の妻が殺害され、優月はともに犯人を追うことに。謎が謎を呼ぶ捜査の行方、そして矜持を見失った警察官の行く末は? 元白バイ隊員の著者が警察の本分を問い直す迫真の警察小説!
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Posted by ブクログ
田舎の警部交番にキャリアの警視が赴任してくるところから始まるお話。 警部交番というのは本書で初めて知りました。本書ではもともと所轄だったところが、地域の人口減少などで格下げされて交番となっています(建物は警察署のまま)。 資産家の女性が殺害される事件が軸となります。遺産相続、警察官が絡む浮気、技能実...続きを読む習生と地元の軋轢など、ちょっと要素が多すぎて混線してる感じがしました。ちょっと毛色の変わった警察小説になってます。
2023.08.05 女性警察官の描写はとても良いです。人間、警察官、女性、こういった要素を全て併せ持つ存在として描かれてると思います。 謎解きも良いと思います。 しかし、地元の名士や警視正の人柄はわかりにくいというか、伝わりにくいというか。 その弱点はあるにしても読む価値はあります。
過去の事故が原因で「流刑」になった元刑事が、突然赴任したキャリアの警視正とともに殺人事件の捜査を行うことに。 作者が元白バイ隊員ということもあってか、警察官も一人の人間であることが強く描かれていた気がします。 巻末の対談にあった「天災の時こそ警察の出番」という言葉が印象的でした。
ナツイチで気になり購読です! 資産家家族の不審死、警察が絡んだ不倫、歪な人間関係など何重にも事象が絡んだ作品。 まさしく謎が新たな謎を呼ぶ展開であり、面白かったです。
舞台設定がおもしろい! いろんな要素が詰め込まれすぎて、終盤はちょっとごちゃごちゃしていた印象。
盛り込みすぎでもったいない。 二つの事件を解決したことになるが、まだ残る事件もある。 巻末になんと黒川博行氏との対談が。 確かに黒川氏のアドバイスのように描いたらめちゃくちゃおもしろい続編ができそう。 警察官としての矜持が胸を打つ。
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