松嶋智左のレビュー一覧

  • 大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報

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    キャラが良くて楽しめた。最後の短編だけは、ちょっと疑問に思うけど…。
    読みやすかったので、他の作品も読んでみたい。もう少し深みが欲しいなぁ。

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    2025年05月02日
  • 出署拒否 巡査部長・野路明良

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    松嶋知左『出署拒否 巡査部長・野路明良』祥伝社文庫。

    シリーズ第3弾。珍しく1年以上寝かせていたようだ。ついに未読の新刊文庫が手元に無くなり、途方に暮れていたら、本棚の片隅から3冊の未読本を発見。

    警務課教養係の野路明良を事件捜査の探偵役にするには少々無理がありそうだ。事件の直接捜査が出来ないがために、ワンクッション、ツークッションあるので煩わしい。


    かつて白バイ隊のエースと呼ばれた野路明良は自ら起こした車の事故で同僚を亡くし、自身の手にも障害を残したため、警務課など内勤業務に甘んじていた。

    津賀署管内で起きた老女殺害事件で慌ただくなる中、野路明良は出署を拒否して引き篭もる新人警官の

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    2025年04月11日
  • 巡査たちに敬礼を(新潮文庫)

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    警察小説といえば刑事が事件捜査をする過程を追うのが王道ですが、本書は主に総務課員が語り手となり、警察官としてのあり方を問う内容となってる点が特徴です。
    最後の署長官舎は言いたいことは分かるけれど、組織を守る方向が間違ってると思うので残念ながら共感はできなかった。

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    2025年03月16日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    『ありふれた災厄』はもう一ひねりあるのかと思って読んでたら終了。
    『不適切な行い』はそう来たかって感じ。

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    2025年03月16日
  • 三星京香の殺人捜査

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    ネタバレ

    『三星京香の殺人捜査』前作に続き元警察官で強引手法の目立つ三星京香うと法律事務所調査員が単なる離婚訴訟と葛家周辺に見え隠れする秘密、さらに殺人事件とバラバラに見えるストーリー、表面的な争いや捜査の目的が物語の終盤で全く別の狙いへと反転する手管が秀逸
    当初は、表向きの争い離婚調停や過去の個人的な因縁を読み進めますがラストに近づくにつれ、それらが実は「目くらまし」だったと判明する瞬間が推理小説読みの楽しみ、ミスリードを誘う手がかりと主人公らの心情を重ね巧みに配置することで謎も物語も動くのです

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    2025年02月26日
  • ブラックキャット

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    群馬県警本部捜査一課の刑事・白澤蕗は、数年前に縁を切った兄・然に200万を用立ててくれと頼まれ、追い詰められた末に起こした行動から…思わぬ方向へ事件の真っ只中に放り込まれる。

    クズな兄のせいで自分まで刑事の職を失うことになるのか…?と思いながら殺人事件の捜査にあたるが…。
    過去に犯した罪の記憶も消えないままだったが、捜査が進むにつれて明らかになる事実。

    蕗の刑事としての首は繋がるが、もやっとした感は否めない。




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    2025年02月22日
  • 三星京香、警察辞めました

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    ネタバレ

    松嶋智佐先生の女主人公らしく最初にやらかす・・・(刑事部長を殴り)三星京香、警官を辞めましたが、離婚後の愛娘の親権確保のため大至急就職が必要!で、離婚調停弁護士にして幼馴染の所属する事務所に就職・・・

    この作家を見くびっておりました、いつもの如く女性故の鬱屈した心情を前面に押し出すのかと思いきや、闇雲に駆け巡るだけじゃない主人公!は今までの女性より倍は賢い三星京香である
    幼子を抱えた母親が人生のどん底期に、幼馴染が殺害されるのだが、お互いが仄かに恋心があるものの多少のすれ違いで結ばれなかったくだりが少し悲しい、シリーズに成りそうな作品だから後々も幼馴染(藤原岳人)との掛け合いが思い出で出てき

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    2025年02月18日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説アンソロジー
    「オール讀物」2023年6月号掲載(+書下し2)
    佐々木譲の入れ墨問題は最近緊張感を味わったw
    乃南アサの古き良き警察モノは読後感が最高
    松嶋智左の女性刑事モノは秀逸、特殊なヤギノメw
    初めての大山誠一郎、理屈は分かるケド荒唐無稽
    長岡弘樹、秘かな執念、悲惨にならなくて良かった
    櫛木理宇氏は青春作品を引きずるが切れ味は良し
    今野敏、主役をあーだこーだと小さな事で悩ませる
    長岡氏の教場シリーズ借りる事にしたw

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    2025年01月08日
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

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    ネタバレ

    探偵はボロボロでのたうち廻りながら事件の
    真相に到着する(真相を見抜くではない)
    ハードボイルドの型を守った本書は女性探偵
    乍ら破滅の誘蛾灯に飛び込む行為を繰り返す
    主人公が警察を辞めた理由が語られるのを期
    待したものの最後までふれられず物足りない
    気持を・・・あ、続編があった
    二部作なんだな、多分

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    2025年01月06日
  • 降格刑事

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    ネタバレ

    警視まで出世したのに不用意な行動で降格
    総務職で刑事の様な活動も頭脳もないのに
    人数合わせで・・・となれば目線のひと味
    違う推理でもしそうなのに、冴えないまま
    終わる・・・シリーズ化するの?

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    2024年12月14日
  • ブラックキャット

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    人物描写が今一つで何かブレブレの印象があるが、それでもあんまりイヤな気がしない不思議な魅力のある作品。正義を貫き、市民の平和を守るために、贖罪を糧に警察組織を生き抜いていく姿勢が、少しピカレスクっぽいところがいいのかもしれん。「女副署長」シリーズとは全く違う印象だが、女性警察官がガラスの天井を突き抜けるために清濁併せ吞む姿勢は似ている。

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    2024年11月28日
  • バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課

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    警察小説の中でも一際署内の人間関係や警察官である自分と家族の向き合い方などが非常にリアルで
    感情移入してしまいます。
    事件の真相も斬新で終わり方も綺麗でした。

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    2024年11月27日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    初出が古い作品があったり、番外編が多かったりと気になる点もあったが全体的には良かった。
    特に長岡弘樹「噛みついた沼」が良かった。

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    2024年11月08日
  • 開署準備室 巡査長・野路明良

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    開署に向けて準備をしている平和な状況で
    昔の事件が動き出した。

    一体どう繋がっていくのか。
    平和状態から、怪しげな人が浮かび上がれば
    次々と見えてくる、過去の話。
    緊迫と平和が、な状態でしたがまさかというか
    相手を考えれば、その手を使って当然というか。
    いつだって、自分以外、が綻びの元、です。

    若干の、過去に何が? は残りましたが
    解決に向けて、の勢いが凄かったです。

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    2024年10月23日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    「弁解すれば/佐々木譲」
    「青い背広で/乃南アサ」
    「刑事ヤギノメ/松嶋智左」
    「三十年目の自首/大山誠一郎」
    「嚙みついた沼/長岡弘樹」
    「ルームシェア警視の事件簿/櫛木理宇」
    「ケースオフィサー/今野敏」
    7話収録の警察小説アンソロジーで文庫オリジナル作品。

    一番面白かったのは長岡さんの「嚙みついた沼」
    警察官の夫が特定外来生物のカミツキガメを発見した事から事態は思わぬ方向へ。
    僻地の駐在所に異動になった夫の魂胆とは…。
    行間から沼の悪臭が漂って来る様だった。

    乃南作品にはあの土門功太朗が登場。
    懐かしい人に再会出来て嬉しい。

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    2024年08月13日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    まあ寄せ集め短編なのでクオリティはこんなものだろう。収穫は松嶋智佐氏。「刑事ヤギノメ」は短編とは思えない面白さでこの文量で確り人物が表現されていて出色の出来だった。著者の上梓作も読んでみたい

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    2024年07月05日
  • 女副署長 祭礼(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クライマックスでどうして応援を呼ばなかったのか、鮎子が来るのは当然予測されてるのに、一人で行動して背後に注意を払わない。
    今までこのシリーズ楽しみにしていたので、この予定調和の結末にがっかり。
    前二作が(この作品も最終部分以外は)とても面白く読ませていただいていたので、残念。

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    2023年12月01日
  • 流警 傘見警部交番事件ファイル

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    ネタバレ

    盛り込みすぎでもったいない。

    二つの事件を解決したことになるが、まだ残る事件もある。
    巻末になんと黒川博行氏との対談が。
    確かに黒川氏のアドバイスのように描いたらめちゃくちゃおもしろい続編ができそう。

    警察官としての矜持が胸を打つ。

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    2023年09月10日
  • 流警 傘見警部交番事件ファイル

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    舞台設定がおもしろい!

    いろんな要素が詰め込まれすぎて、終盤はちょっとごちゃごちゃしていた印象。

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    2023年08月21日
  • 女副署長(新潮文庫)

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    某県警における女性初の副署長が主人公の物語。
    台風が街を襲う中、あろうことか警察署内で警官が殺害され、更には留置所から留置人が脱走するという混乱ぶり。
    半ばまでの前振りが長くてダレ気味でしたが、後半は一気に動き出し、結末までの流れは良かったです。また杏美を容姿端麗で切れ味のあるスーパーウーマンという設定にしなかったところが地に足が着いていて、元警察官という著者ならではのポイントだと思います。
    旧態依然の男性社会を象徴する刑事課長と、捜査経験のない女性管理職という分かりやすい対立構図は早くも途中からは変化が見られ、恐らく次作以降は緊張感が残りつつも信頼関係が成立していくのだろうな。

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    2023年07月05日