松嶋智左のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松嶋知左『出署拒否 巡査部長・野路明良』祥伝社文庫。
シリーズ第3弾。珍しく1年以上寝かせていたようだ。ついに未読の新刊文庫が手元に無くなり、途方に暮れていたら、本棚の片隅から3冊の未読本を発見。
警務課教養係の野路明良を事件捜査の探偵役にするには少々無理がありそうだ。事件の直接捜査が出来ないがために、ワンクッション、ツークッションあるので煩わしい。
かつて白バイ隊のエースと呼ばれた野路明良は自ら起こした車の事故で同僚を亡くし、自身の手にも障害を残したため、警務課など内勤業務に甘んじていた。
津賀署管内で起きた老女殺害事件で慌ただくなる中、野路明良は出署を拒否して引き篭もる新人警官の -
Posted by ブクログ
保養所で発見された外国人の他殺体が 炙り出したものは―― ある事情で刑事課から異動になった巡査部長・浦貴衣子は43歳。折に触れ先輩女性警部補から昇任試験を受けるよう促されながらも、ここ栗谷交番で勤務を続けている。ある日、ペアを組んでいる新米巡査・澤田里志と居宅訪問した別荘地の保養所で、二人は東南アジア系男性の他殺体を発見。被害者は近所の通称アジアンアパートに住む技能実習生だった。犯人を追う中、不審な動きを見せる里志に貴衣子は疑念を抱くが――。田園地帯に囲まれた小さな町を舞台に描く、元警察官で日本初の女性白バイ隊員の著者ならではの繊細な眼差しが光る交番ミステリー!
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Posted by ブクログ
ネタバレ松嶋智佐先生の女主人公らしく最初にやらかす・・・(刑事部長を殴り)三星京香、警官を辞めましたが、離婚後の愛娘の親権確保のため大至急就職が必要!で、離婚調停弁護士にして幼馴染の所属する事務所に就職・・・
この作家を見くびっておりました、いつもの如く女性故の鬱屈した心情を前面に押し出すのかと思いきや、闇雲に駆け巡るだけじゃない主人公!は今までの女性より倍は賢い三星京香である
幼子を抱えた母親が人生のどん底期に、幼馴染が殺害されるのだが、お互いが仄かに恋心があるものの多少のすれ違いで結ばれなかったくだりが少し悲しい、シリーズに成りそうな作品だから後々も幼馴染(藤原岳人)との掛け合いが思い出で出てき