門井慶喜のレビュー一覧

  • パラドックス実践 雄弁学園の教師たち

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    ネタバレ

    嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、もっと分かりやすく書けなかったかなあ。というか、弁論術をより効果的に小説の題材として扱うことだって出来たはずなのに。学園モノは嫌いじゃないから、それだけで期待が高まる部分はあったのだけど、高等部部長が冒頭否定していた「詭弁」そのものだと思う。実例実証なしの、教養が抜け落ちた論理お化けを、詭弁と称せず何と呼ぶのだろう?それは、全てが机上の空論であって、頭でっかちの子どもの育成であって、あまりに空疎。ということで、設定そのものにも、そもそも難があったってことだな。むしろ、詐欺集団を育てるための育成スクールみたいな無茶苦茶な設定だったら、よかったのかな。

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    2019年09月23日
  • ゆけ、おりょう

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    坂本龍馬の妻を通して描かれる幕末の名場面。龍馬との出会い、寺田屋事件、薩摩へのハネムーン、等々で描かれる「おりょう」の真の姿、そのご龍馬亡きあとの彼女の意外な人生とは?

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    2019年09月18日
  • 小説あります

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    人は何故、小説を読むのか。
    一見、哲学的にも見える素朴な疑問。
    これを追い求めて行く物語。
    結論としては、孤独に耐える練習だそうです、つまり人付き合いのためだと。
    これだけだと、疑問符が浮くかもしれないが、ご興味ある方は本編をご一読ください。

    孤独に耐えるってのは、言い得て妙だな。
    小説。音もなければ映像も無い、あるのはただ文字だけ。読み始めると、物語の中に埋没して行き、完結させるには読み終えなければならない。その間には、多分に想像力が働く。結論を急ぎたくとも、自分一人で読み進め、我慢しなければならない。我慢という意識がなくとも。
    昨今、我慢できない、堪え性のない、待てない、人を思い遣れ

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    2019年07月23日
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    新米刑事と抜群の鑑定眼を持つ美貌溢れる女上司のコンビが、狡猾な詐欺ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴く美術ミステリー。
    警察ものであるが、まったくそんな感じはさせないな。しかし、門井慶喜氏の美術ものだと、美術探偵の方が圧倒的に良い。本作は大分、軽め。
    いつもの、湧き出る知識の泉がかなり抑えられてるような。もちろん、らしさは感じられたが、ちょっと物足りなかったな。

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    2019年05月29日
  • 小説あります

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    置手紙を残して行方不明になった作家の遺稿集に、作家自身のサインがある謎を、文学館勤務の主人公が追うミステリーと、「人はなぜ小説を読むのか」という根本問題とが絡み合ったユニークな作品。
    実在する文学賞や、作家や評論家が実名で登場し、どこからが(どこまでが)フィクションなのかと、思い惑いながら読み進んだ。
    書中、主人公と会社経営の弟が、その根本問題について論争を繰り広げる。
    「人は本能的に物語りを欲する。だから小説を読む」
    「小説を読むのは、孤独であることの練習のためだ」etc
    そういった意義付けもある面必要かもしれないが・・・
    しかし、
    本読みにとって、人生に役に立つとか立たないとか(ハウツー本

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    2019年05月05日
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    美術品犯罪に対応する警視庁捜査二課の美術犯罪捜査班。
    詐欺ビジネスが疑われる美術品販売会社を相手に、美術知識ゼロの新米刑事と美人女性上司が違法スレスレの悪だくみを暴こうとする。
    両社の対決はどう決着するのか――。

    門井慶喜の美術ミステリ・神永美有シリーズが面白かったのでそれを念頭に読んだのですが…ちょっとガッカリしました。

    美術うんちくはかなり神永シリーズよりも控えめに説明されるので読みやすかったです。
    漫画的なキャラが漫画的に行動し、さらに読み口を軽くしています。

    面白さを感じた点もたくさんありました。
    美術品の価値を決める要素が逆説的に作用してしまうという皮肉的なおかしさ。
    絵を描い

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    2019年03月01日
  • 新選組颯爽録

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    その末路を知っているからこそ新撰組モノはどの物語にも滅びの美学を垣間見られる。逞しくも哀しい人々に魅かれるのだ。

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    2019年02月28日
  • この世にひとつの本

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    直木賞作家門井慶喜さん、大手印刷会社の御曹司が行方不明になった有名書家捜索と工場内での連続する白血病の謎に迫るお手軽ミステリー。本とは印刷物を大量生産し多くの人が読むことが出来るしかし印刷以前は書き写さなければならなかった。一点もの複写物との価値感が面白く読めました。

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    2018年12月27日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

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    「家康江戸を建てる」(まだ読んでいない)でこの作者を知り、読んでみようと思った小説。

    芹山涼太という主人公の一人称で物語が進んでいく。

    田舎の駅が取り壊されるという話が出てどんどん進んでいき、最後にはハッピーエンド?で終わる。

    最後に物語の疑問点を回収していってよかった。

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    2018年11月02日
  • 注文の多い美術館 美術探偵・神永美有

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    前作から読むのに間が空いたので、美術品の真贋を甘味苦味として舌で感じるという特異な設定が強烈に印象に残っており、謎解きが面白かった記憶だったけど、期待値が高過ぎたのか今回はあんまりだった。
    前は神永がもっと登場した記憶なのだが、気のせいだろうか。
    美術探偵と冠してる割には何と言うか、謎解きのワクワク感がなく、読み進めにくかった。
    でも、最終章で神永の舌が真贋に目覚めるエピソードがあり、これは面白かった。
    あと、解説が大崎梢なのも個人的には嬉しかった。

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    2018年10月26日
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

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    ネタバレ

    土橋章宏の「隠し味」は泣けた。
    諸田玲子の「最後の女」は、平蔵が女と情を交わすのが納得いかなかった。
    逢坂剛はまるで漫画の鬼平しか読んでないようなキャラ作りで好きではなかった。
    あとは概ね良しかな。

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    2018年10月22日
  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有

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    天才肌の神永と理論派の佐々木が問題のある美術作品の真偽を見極める。専門的知識満載ながら、ストーリーとしても面白い。脇役も活躍し、対決形式でのやり取りには思わず見入ってしまう感じがした。佐々木さんの家族に関わる最終話が特に面白かった。

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    2018年07月20日
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。やる気と体力は人一倍だが、美術にはとんと疎い三田村は、抜群の鑑定眼をもつ美貌の上司・岸すみれの薫陶のもと、にわか仕込みの知識を駆使して、狡猾な詐欺的ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴こうとするが…。

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    2018年05月28日
  • にっぽんの履歴書

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    博覧強記と紹介されているので期待したのだけど、掘り下げが浅いものや、強引な論理展開もあったりする。
    ほぼ自作の紹介で、江戸、幕末、明治に偏り過ぎているので、このタイトルふさわしくない。
    いい年したおじさんがアニメの女の子を可愛いと書くのはいかがなものか。

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    2018年05月23日
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    ネタバレ

    美術品に関する犯罪を取り扱う女上司の岸と、後輩の三田村が挑む事件簿。

    美術品の知識が全くないけど、やる気だけは人一倍ある三田村。

    違法ギリギリの商売が立て続けに起き、捜査を続けていくうちに明らかになる黒幕の正体。

    岸の元旦那が関わっていることに複雑な心境と正義への気持ち。

    ドラマっぽい話。

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    2018年04月24日
  • 人形の部屋

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    ネタバレ

    旅行会社で様々な経験を積んだと言っても、ここまでの蘊蓄が語れるものだろうか。やや違和感を覚えながらも、面白く読み終えた。

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    2018年03月30日
  • 東京帝大叡古教授

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    日露戦争前後。
    ポツダム宣言受諾に調印した重光葵の話。
    日露戦争、ポーツマス条約、日比谷焼き討ち事件、帝都大学教授殺人事件。
    フィクションではあるが、史実に限りなく近い。さすが、門井慶喜氏。相変わらず、その博識ぶり、徹底ぶりには舌を巻く。
    彼の作品はどれも、学ぶこと、知ることの楽しを教授してくれるものが、実に多い。
    本作は前知識なくても、まぁ面白いが、歴史が頭に入ってる方が何倍も楽しいだろうな。

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    2018年03月28日
  • シュンスケ!

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    長州側、そして明治まで生き残り活躍し続けた『シュンスケ』側の幕末という時代を知ることが出来、興味深かった。
    吉田松陰、高杉晋作、井上聞多、山縣狂介、桂小五郎と魅力多い人物の描写も物足りなく感じ、時間の流れの描写が急ぎ足のようで、もっと長編で読んで見たかった作品。

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    2018年03月25日
  • パラドックス実践 雄弁学園の教師たち

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    幼小中高大一貫の雄弁学園。
    国語、算数、理科、社会、いわゆる普通科科目は法定科目と称され、これ以外に論理、演繹法、三段論法、などなど、幼少期から、ディスカッション、スピーチに関する教育を叩き込む学園で働く教師たちの物語。

    生徒がメインではなく、あくまで教師側の視点ね。
    常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションだってアインシュタインの言葉を思い出す。
    門井氏の作品はどれも知らない単語の勉強になるな。頭の運動になる一冊でした。

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    2018年01月22日
  • 注文の多い美術館 美術探偵・神永美有

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    舌に甘みを感じるか苦みを覚えるかで美術品の真贋を見分けることができる美術コンサルタント・神永美有が活躍する美術探偵シリーズの3作目。

    前作同様、美術探偵の神永とワトソン役の美大准教授・佐々木のコンビが遭遇する美術品の真贋を巡って右往左往するという、美術ミステリ短編集。

    作者の多彩な知識(というかうんちく)から成る、余裕のある語りに身をゆだねて読み進めれば、一度のみならず二度も覆される珍説の応酬に心おどる…というのがこのシリーズの楽しみ方なのですが。
    でも今回はその鑑定の過程にこじつけが多く、短編の多くが仮説で終わってしまい、真贋がよくわからずに物語が閉じてしまうのでスッキリしませんでした。

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    2017年12月26日