門井慶喜のレビュー一覧

  • 注文の多い美術館 美術探偵・神永美有

    Posted by ブクログ



    シリーズ第三弾。
    美術品にまつわる真贋を解き明かすシリーズだが、あいもかわらず読者を引き込む。
    本作は隕石で作られた流星刀、金印ならぬ銀印、支倉常長が持ち帰ったローマ法王の肖像画など。
    美術に興味のない読者も、興味をもってしまう語りも秀逸。
    しかし、歴史上、重要な逸品というのは名もない市井の農民の家から出てくるのは何故だろう。

    0
    2021年06月12日
  • なぜ秀吉は

    Posted by ブクログ

    なぜ秀吉は…朝鮮出兵したのか。
    秀吉の周りを取り巻く様々な人々の視点から。
    特にカラクが主のような気がした。

    生まれたときから武士であるような大名たちとは異なり、百姓の子という圧倒的な出発地の低さがあるからこそ、常に上に上にとする根性、欲が強かったのではないだろうか。そこが朝鮮、明へと手を広げていった根底としてあるのではと考えた。

    本当のところは秀吉にしか分からないが。 

    0
    2021年06月05日
  • なぜ秀吉は

    Posted by ブクログ

    なぜ秀吉は朝鮮出兵したのか?

    に関しては、弱い。。。

    小説としてはそれなりにおもしろい。

    0
    2021年06月03日
  • おさがしの本は

    Posted by ブクログ

    大多数の人に必要なものであることだけが重要なのではなくて、ほんの一部の、でもそれを確かに必要としている人を助けられる存在があることも重要。何に対してもそういう見方ができれば、もっと豊かでいられるだろうなって思った。いろんな本が読みたくなる。

    0
    2021年04月20日
  • 新選組の料理人

    Posted by ブクログ

    軽いなあ。
    『銀河鉄道の父』で直木賞後の第一作です。
    タイトルは『・・料理人』で、実際に前半は武道は全くダメで赤子の世話と料理が得意な菅沼鉢四郎という元浪人が主人公です。しかし、話が進むにつれ十番隊組長の原田左之助が、最後には隊長の近藤勇が中心になり、鉢四郎は端役に追いやられて行きます。それに従い、最初は新選組の衣食住を扱っていた物語が、幕末の政情と近藤勇の政治的活動が大きなボリュームを占める様になり、特異性が失われてありきたりの「新選組もの」になってしまいます。
    そうなると、どこまで人物が描けるかという事が作品の良し悪しを決める要素になると思うのですが、どうもそこがプアな気がします。その例が

    0
    2021年04月15日
  • にっぽんの履歴書

    Posted by ブクログ

     1971年群馬県生まれ、門井慶喜「にっぽんの履歴書」、2018.1発行。艦これ(艦隊これくしょん)と司馬遼太郎、お人よしの台湾統治、漱石書簡の文体秘密の3部構成からなるエッセイ集です。門井慶喜は本名のようで、幼いころから良きにつけ悪しきにつけ徳川慶喜を意識されたようですw。慶喜を名君と見るか臆病者と見るかは別にして、32歳から隠遁生活、45年の暇つぶし、狩猟、謡、油絵、囲碁、将棋、写真、自動車・・・、風流人であったことは間違いないですね。

    0
    2021年02月15日
  • シュンスケ!

    Posted by ブクログ

    伊藤博文は本当にこんな人だろうか?
    幕末後が殆どないのが特に残念。
    作者の思いが強すぎてどうも腑に落ちない。
    残念。

    0
    2021年02月06日
  • ゆけ、おりょう

    Posted by ブクログ

    坂本龍馬の妻、おりょうを描いた作品

    鉄火肌で喧嘩っぱやく、大酒呑み。
    龍馬の情けなさにほだされて結婚したおりょう。

    時代の真ん中へと突き進んでゆく龍馬。
    ただ待つだけの存在になってしまったおりょう

    普通に出会って普通に過ごせたらさぞ幸せだったのだろう。
    激動の時代に巻き込まれた女性でもある悲しさ。

    0
    2021年02月03日
  • にっぽんの履歴書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「慶喜」と名付けられたことで江戸史幕末史への関心が起きた/学生時代、古本屋で幸田露伴全集44巻24万円を購入し2ヵ月間食パン2枚づつで3食で読み耽った。文語文に通暁。現在では3万円程度/「書評試作」二十数篇を丸谷才一に送付。思いがけず返信あり「よく書けているが深みが必要」/サラリーマン作家の頃の習性で、四時半起床して執筆…午前中に昼寝が至福の快楽/『坂の上の雲』は〈艦コレ〉の源流という。明治時代の男たちは軍艦をどれほど誇らしく眺めただろう。日清戦争当時、清国の海軍力は日本を上回っていたが奇勝、それから十年

    0
    2021年01月30日
  • キッドナッパーズ

    Posted by ブクログ

    様々なテーマの短編集であり、あっさりとした話が多いので、気軽に作者の幅広い作風が楽しめる。
    だがこれをミステリーとして分類してしまうと期待外れ感が出てしまうのでは。

    0
    2021年01月24日
  • 天才までの距離 美術探偵・神永美有

    Posted by ブクログ



    シリーズ第二弾。
    美学や文学や政治学は、それ自体が知性と好奇心を刺激する。そこに敷居の高さが伴いやすいのは、素養を問うことの排他性ゆえだろう。
    高踏的な臭みを消し、魅力の核心を伝える語り手がいれば、それは娯楽小説の素材としても輝き得る。
    そんな語り手が門井慶喜氏。

    本書に良い一節があったので、引いてみる。
    「およそ私たちの人生には、たった一語ですっかり思いのたけを表すなんて胸のすく機会はめったにないけれど、語彙の豊かな人のそれにはやや多く訪れる。」
    そうありたいものですな。

    0
    2020年12月22日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鳥取県に実在する第3セクター鉄道、若桜鉄道を舞台としたローカル線(または沿線地域)再生の物語…を想像して読んでみましたが、全然違っていました。これ、実在の鉄道を舞台にする必要はあったかなあ。若桜鉄道を積極的にPRしている訳でもないし、実際の沿線風景に触れる訳でもない。若桜とライトって現実にも関わりありましたっけ?

    そういう馴れ初めというか、執筆の経緯は読者に知らせて頂きたかったです。解説はおろか、あとがきも無いってちょっとどうなんでしょう(単行本にはあるのでしょうか)。

    で、肝心の内容ですが、大くくりすれば主人公の成長物語なのでしょう。しかし、焦点がローカル線にあるのか、近代建築にあるのか

    0
    2020年12月07日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

    Posted by ブクログ

    鳥取県の三セク、若桜鉄道うぐいす駅の駅舎取り壊し計画をめぐり、村長と住民グループとが激しく衝突する。

    主人公涼太は、ここに巻き込まれてしまう。
    村長の孫にして、住民グループリーダーの重次郎からは学問上の孫弟子にあたるからだ。

    うぐいす駅の駅舎は本当にF・L・ライトの設計なのか。
    そうでないなら、真の設計者は誰なのか。
    私大の史学科の院生である主人公が謎解きをする。
    これがこの本の一番のサスペンスかと思うと、実はそうでもない。

    現役のまま頓死した村長、芹山剛造の後任の村長選が告示される。
    鶯村でのデモ中に発作を起こして死んだ守る会の久世みち子。
    その息子、静男が村長選に出馬する。
    涼太は恋

    0
    2020年12月06日
  • 決戦!新選組

    Posted by ブクログ

    幕末ものや新撰組を描いた小説は度々読んでしまうもののひとつ。 どの本も、新撰組に対する見方や人物の性格・背景の描写が異なり、真実は定かになるものではないけれど、それゆえにどれも想像力を掻き立てられてまた他の本を探したくなる。 このアンソロジーは沖田総司、近藤勇、藤堂平助、永倉新八、斎藤一、土方歳三それぞれの視点から描かれている。 ひとつの目的に向かって、でも思いは各々の胸の中に…というのは、読んでいて歯痒くもあり美しくもあり。 そしてどうしてもNHK大河の新選組!のキャストを思い浮かべてしまうワタシ…。

    0
    2020年11月16日
  • 東京帝大叡古教授

    Posted by ブクログ

    連続殺人事件に遭遇した東大教授宇野辺叡古が、事件を推理し、犯人を明かすまでを描いた直木賞ノミネート作。
    時は、日露戦争前後の物情騒然たる近代日本。
    架空の人間と実在の人物とを見事に融合させた歴史ミステリー。
    事件の容疑者に夏目漱石が疑われたり、当時の著名人が次々と出てくる。
    徳富蘇峰、原敬、桂太郎、嘉納治五郎、野口英世、森鴎外、西園寺公望等々、錚々たるメンバーが。
    語り手は、阿蘇藤太なる人物。
    そして最後に、この人物の本名が明かされると、近代日本史に興味ある読者は、アッと思うこと間違いない。

    0
    2020年09月20日
  • 東京帝大叡古教授

    Posted by ブクログ

    奇想天外に見えて実は緻密な構造のもとに描かれた歴史ミステリー。それほど劇的な結末とも思えず、格別な面白さも見いだせず、直木賞を逃したのも詮方なしといったところ。ただ他の作品を読んでみたくはなった、そんなきっかけをくれた作品。

    0
    2020年08月14日
  • 屋根をかける人

    Posted by ブクログ

    冒頭、主人公が地方の学校に英語教師として赴任するところは、ちょっと『坊っちゃん』みたいだ! と思った。事業でバンバン成功を収めていく壮年期を描く中盤部分は、やや退屈。だが、日米開戦からの展開はドラマチックで、引き込まれた。アメリカ出身の主人公が抱く天皇制に対する違和感には、個人的に共感できる部分があった。門井慶喜さんが本書のテーマとして取り組んでくれたことで、私自身のモヤモヤした思いも解消された気がする。

    0
    2020年07月24日
  • 決戦!新選組

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦国時代の小説は好きだが、幕末はそれ程は興味が無かった。
    正直、思想が色々とあってどれが正しいのかが分からない。
    時代が大きく変わるのであるから仕方ないとは思うが、この時代に死ななくてもいい若者を多く失ったのが何とも惜しい。

    0
    2020年07月02日
  • マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代

    Posted by ブクログ

    19世紀に生まれた小説の一ジャンル「ミステリ」。なぜこの時期にミステリが生まれ、一大ジャンルとなったのか。名作ミステリ、絵画や建築、中世から近代へと移行した当時の時代背景などをもとに考察する。まえがきで、「本書を読むことで結末の推測がやや容易になるかもしれない」として、「時の娘」「緋色の研究」「ノーザンガー・アビー」「薔薇の名前」の4つが挙げられている。私は「緋色の研究」を除いて未読だけど、犯人が分かってしまうようなネタバレはなかった。むしろ「薔薇の名前」はすごく読みたくなった。「荒野のホームズ」「わたしの名は赤」も面白そうだ。ミステリ好きなので楽しめた。

    0
    2020年04月02日
  • 家康、江戸を建てる

    Posted by ブクログ

    江戸を作った男たちの物語であります。
    一面の荒野であった、関東において、まず利根川を東遷し(治水)、通貨(貨幣)を造り、流通させ(経済活動を活発化)、生活用水を安定的に確保し(利水と衛生状態の確保等)、更には、今も残る長大な石垣群や巨大な天守閣等を抱えた`お城`作りという様々なプロジェクト`X`が、同時に競うように行われた時代の物語であります。家康は、乱世の英雄(海内一の弓取り)であり、稀代の陰謀家であり(狸親父と呼ばれ)、かつ良質の行政官であったかも、と思わせる一冊であります。

    0
    2019年11月10日