門井慶喜のレビュー一覧

  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    郵便制度の骨格を作った1円切手の肖像前島密。
    人は望む人物になるのではなく、周囲の環境や時の運により、思わぬ形でその才を発揮する。郵便制度に至るまでの道程のとにかく長いこと。
    挫折を繰り返しながらも前向きに生きれば道が開けて来ることを教えてくれる。

    0
    2024年06月09日
  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    幼少期から好奇心旺盛で、行動力がハンパない房五郎。紆余曲折を経て、前島密と名を変えても、彼のバイタリティーは続く。薩長土肥出身者を前にしても臆せず、彼ならではの芯の強さで難局を打開してゆく。郵便制度の基盤を完成させた前島密に感謝したくなる物語である。

    0
    2024年06月08日
  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    一つの時代にこれだけの改革者がいれば、時代が変わって当然と感じました。今の日本の礎を築いたのは間違いなく、知識欲おう盛で改革欲に溢れた人達が多く居たこの時代だと思いました。

    0
    2024年06月02日
  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    うわー、こんなところにも変人が。
    タイトルから、前島密の話だと分かったけど、
    まさか、前島密がこんなに変身だとは。

    ネット生活が当たり前の現代でも、
    郵便がなくなることはない。
    最強の二番手、恐るべし

    0
    2024年05月30日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大事業に乗り出したのは早川徳次―地下鉄建設の歴史を知ることができる一冊です☝️渋沢栄一や五島慶太といったビッグネームも登場する一方で、現場で働く人々にスポットライトをあてた物語。これから地下鉄に乗るのも路線図を見るのも楽しみになりそう☺️

    0
    2024年05月28日
  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    今まで一円切手の肖像の人を気にしたこともありませんでしたが、郵便の創設等の感動的なエピソードを知ることができました。

    0
    2024年05月18日
  • ゆうびんの父

    Posted by ブクログ

    『ゆうびんの父』 門井 慶喜 著

     門井慶喜氏の本にハズレはないと新刊をゲット。と思ったところ、前半は前島密(上野房三郎)があっち行ったり、こっち行ったりの繰り返し。北は北海道から南は九州まで、上司・師・仕事を転々とし、「いつ本題は出てくるのやら…」と不安になってきます。後半から郵便事業の立ち上げとなり、ヤマト運輸の小倉昌男氏バリの活躍に移行します。しかも、前半の長々とした旅の経験が事業立ち上げに役立つということもわかりました。特に、旅を通じた維新の志士たちや勝海舟らとの交流が、やがて「人脈」となって活きてくることも描かれています。

     いまでも郵便局には地元の「名士」が就くことが多いようで

    0
    2024年05月08日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日本で最初の地下鉄工事の物語。
    時代は第二次世界大戦の前、関東大震災のすぐ後に着工したことに驚いた。
    しかも東京のど真ん中に地下鉄を作るというチャレンジングな発想。
    早川徳次だけでなく、危険と隣り合わせの工事現場の人たちの苦労も描かれ、銀座線の歴史を十分に知ることができ楽しめた。

    0
    2024年04月16日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    「一国の国主」天文の乱十一年(1541)甲府洪水
    晴信と名乗る若かりし武田信玄が奮闘した「信玄堤」のとっかかり事業
    『家康、江戸を建てる』に繋がっていくような締め方でジンときた


    「漁師」明治二十九年(1896)三陸沖地震
    津波、、、どんなホラーよりもミステリーよりも怖かった、、、
    “金と言うものはタダでもらうなら単なる数字だが、労働の対価として受け取れば人間の肯定そのものなのである。”この作者はこういう金言になりそうな良い事を散りばめてくる。


    「人身売買商」寛喜二年(1230)大飢饉
    鎌倉幕府第三代執権北条泰時の時代
    寛喜の飢饉
    鎌倉幕府の六波羅探題


    「除灰作業員」宝永四年(170

    0
    2024年03月13日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日本に初めて地下鉄を通した人の物語。
    色々な登場人物の感情が描かれていて面白い。

    もっと長く描いて欲しかった。

    0
    2024年03月11日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    『銀河鉄道の父』の著者による、戦国時代から昭和に至るまで日本を襲った災害にまつわる人間ドラマ集。〈小説現代〉に2020〜22年に発表された。

    『一国の国主』天文十一年(1542)甲府洪水(「信玄堤」構築物語)、
    『漁師』明治二十九年(1896)三陸沖地震(ある漁村の高台への移転の試み)、
    『人身売買業』寛喜二年(1230)大飢饉
     京の都で「問丸」=都住人に物資を輸入する商社〈柿鍋〉を営んでいた滝郎は、寛喜元年からの異常気象に「これは不作になる」と見て米の先物を「値段に構わず買い付けろ」買い集め同二年の収穫期には平年並の地方からの米供給で巨利を得た。彼に関係する流通業者から請われて飢饉で食い

    0
    2024年03月02日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日本で初めて地下鉄を通した経営者の生涯。演出はあれどほとんど史実なのかなと思われ、男の名誉欲や不器用さがリアルで面白かった。
    結構若い人が仕事の中心となって動かしてるのが意外であり(20代で親方とは…)、人手不足もあったのだろうが熱意ややる気で立場を得て地下鉄開通のような大仕事をやっているのが羨ましくもあった。

    0
    2024年02月25日
  • 家康、江戸を建てる

    Posted by ブクログ

    【第一話 流れを変える】
    伊奈忠次 から4代。利根川の東遷事業。

    【第二話 金貨(きん)を延べる】
    後藤庄三郎光次。
    貨幣戦争については偶然最近「ホンモノのおカネの作り方」を読んでいたので興味深かった。もっと勉強したい。
    貨幣制度の日本統一は徳川家康、と漠然と理解していたつもりだったが、フィクションとはいえとても現実味があって、関ヶ原の戦いの臨場感というか、こう繋がってくるのかぁと感無量でした。
    後藤家が関ヶ原の戦いの際に真田家みたいに兄弟で東西分かれていたのは史実かな?気になる。

    【第三話 飲み水を引く】
    井の頭公園から玉川上水の川を作って都心まで引っ張る事業。大久保藤五郎と内田六次郎と

    0
    2023年12月26日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    日本史上に起こった大災害を6編から描く。

    「一国の国主」
    暴れ川の治水工事を行なった武田晴信(後の信玄)。
    人間味あふれる一面が知れておもしろい。
    人は、津波・大火など天災の前では無力。
    P288
    〈人のいるところに天災がある。逃れるすべはなく、
    あるのは逃れかたの上手下手だけ。または運だけ〉

    「除灰作業員」でも書かれている。
    富士山の噴火により降灰で村が覆われた。
    幕府により、一方の村は見捨てられ、もう一方の村は『焼け太り』。
    たった一里の差が村の運命を変えた。
    大飢饉による飢えから、村人が次々と流れてくる
    「人身売買商」も辛い。

    どの話も人々の悲痛な思いが胸に迫りくる。

    0
    2023年12月24日
  • 家康、江戸を建てる

    Posted by ブクログ

    天下を取った家康が江戸を作っていく話。秀忠とか秀頼とか大河で見てたような人物像、ストーリーが絡んでいて面白かった。何も無かった江戸の地を日本の中心地として基礎を作った家康、すごいの一言。

    0
    2023年12月19日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    タイトルが示す通り天災~洪水、津波(地震)、冷夏(飢饉)、噴火、大火、豪雪~を舞台にした6つの短編。時代も鎌倉時代から昭和38年(豪雪)まで、場所も様々です。
    門井さんはこれまで5作品読みましたが、短編は今回が初めてです。
    長編では軽快な語り口でサクサク読める作家さんという印象が強かったのですが、この作品はやや重く、しっかり書き込んだ感じがあります。短編のせいでしょうか。
    天災を乗り超えて行く話ですが、いずれもかなりの苦みを含み、味わい深く仕上がっています。
    強いて言えば、「大火」は前振りをもう少し、例えばキリシタンの妻の想いなどを書き込めば良かったように思うし、「豪雪」の最後の天災の解説は無

    0
    2023年12月06日
  • 家康、江戸を建てる

    Posted by ブクログ

    利根川の流れを変える苦労、貨幣で天下を制する、伊豆から運んだ安山岩で作る石垣、白漆喰の江戸城等皇居東御苑のツアーの背景がよく分かる本であった。江戸の街を建設するのはこんなに大変だったのかと改めて感動した。

    0
    2023年11月11日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    洪水、地震、噴火…6つの物語の主人公が突然の災害に翻弄され、苦渋する姿は最早他人事とは思えなかった。災害の爪痕は後世に範例を残す。日本が災害に強い国になるには、未だ遠く長い道程だと感じた。

    0
    2023年10月10日
  • 天災ものがたり

    Posted by ブクログ

    久しぶりに三陸に。田老の巨大堤防は予想以上。田老もだが、三陸あちこちの立派な球場に違和感…メディアでは伝わらない復興の現実。高台移転の失敗にも歴史があるんだ。「要するに誰も彼も百年の計より目前の便宜を取ったってことだ」「人の暮らしってのは頭の中で考えるようには行かないもん」「お金というものはタダでもらうなら単なる数字だが、労働の対価として受け取れば人間の肯定そのものなのである」考えさせられた。

    0
    2023年09月11日
  • 東京、はじまる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    HKさんのお勧め。

    たとえ、建築に興味がなくても知っているであろう「辰野金吾」のお話。
    日本銀行本店、東京駅舎をはじめ、
    中之島公会堂を設計したのはさすがに知っていたが、
    唐津で高橋是清に英語を学んだとか、
    鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルが先生だったとか、
    国会議事堂の設計を争った妻木頼黄は
    神奈川県立歴史博物館や横浜赤レンガ倉庫を設計してたとか、
    いろいろ学べて面白かった。

    もちろん、専門書を読めばそういうことは書いてあるのだろうが、
    時系列で書かれているだけでは、なかなか入ってこない。
    物語にしてもらうことによって、
    人間関係や時代の雰囲気が感じられて良かった。

    ペルーの銀山で

    0
    2023年08月05日