門井慶喜のレビュー一覧

  • 銀河鉄道の父

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    父から見た宮沢賢治の姿が描かれた作品。銀河鉄道の夜、のようなファンタジーはどうやったら描かれるのかまったく想像がつかなかったが、この作品で賢治の人となりが少しでも理解できるようになった。少しずるがしこい幼少の賢治、事業を始めようと全く世の中を理解していない高校生の賢治がいて、そこから家族を離れて成長していった賢治は、父からはどういう感情を持っているのか、読み取れなくなってくるのも、面白い。何より一番は、父の底知れぬ家族への愛情を、この作品からあたたかいメッセージのように受け取ることができたことである。家族の大切さを、改めて作品を通して気づけた。

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    2026年03月29日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の父 政次郎に焦点を当てた歴史小説。
    彼の純粋に子供たちを想う気持ちと、当時の時代の父親像に揺れる様が面白かった。
    農学校出身で真面目な人というイメージがあったけど、物語りでは自由奔放で親の脛齧りのように描かれている部分もあり、彼の印象が変わった。
    そして彼の本が沢山の人に読まれるようになったのは没後というのも知らなかったので驚き。
    宮沢賢治の作品を改めて読み返したい!

    あとPRIZEを読んだ直後だったので、「直木賞を受賞した文学的な作品ってこういうものなのかあ」とニヤニヤしながら読んだ。

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    2026年03月15日
  • 江戸一新

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    明暦三年一月、江戸が燃え尽きた。「明暦の大火」である。この大惨事からの復興に立ち上がった男がいた。老中・松平”知恵伊豆”信綱。叩き上げの天才政治家が、遅滞なく推し進めたのは、現代の東京につながる「大江戸」への建て替え。

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    2026年03月06日
  • 札幌誕生

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    札幌に生まれ育った自分が北海道という地がどういう経緯で開拓され、人々が住み始めのか、どのように発展していったのか、ほとんど知らずに現在を過ごしていた。歴史を知ることにより、自分の今いる地点を時系列で、そして俯瞰で捉えることができ、先人たちや今を幸せに過ごすことができる喜びを感じ、感謝の気持ちをもって豊かに過ごすことができる。

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    2026年03月06日
  • 札幌誕生

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    幕末から大正にかけて、未知の土地・蝦夷地に渡り、近代都市・札幌を築いた5人の物語。都市造成、アイヌとの関わり、農業、宗教、治水という多様な視点から、札幌という都市がどのように形づくられていったのかを追うのがとても興味深かった。
    改めて、今私たちが知っている北海道は“人の手によって造られた土地”なのだと感じる。アイヌの人々の苦悩に読んでいて胸が痛む場面もあったが、漫画などで描かれるような和人との対立だけではなく、彼らの文化を理解し残そうとした人々の姿も描かれていたのが印象的だった。

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    2026年03月06日
  • 銀河鉄道の父

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    この父親のすごさ、賢治のやりたいことを全て否定し、そして全てを受け入れ支援する。賢治の一番の理解者だった。この父親の懊悩と優しさに感動。

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    2026年03月01日
  • ゆうびんの父

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    一円切手の肖像画、郵便の父と言われる前島密の伝記的小説。新潟の田舎出身、母が授けてくれた教育によりなんでも好奇心を持ち、行動を恐れない勇気を持つ。この原則で、語学、法律、外交など、さまざまな分野で活躍し、明治維新ののち、誰も手をつけなかった郵便の整備に取り掛かる。それは、母への手紙が届くかわからない不安や、大切な本がなくなる心配を除きたいという思いから。顔と名前を知ってても、どんな人かはわからなかったが、知ることができてよかった。

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    2026年03月01日
  • にっぽんの履歴書

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    学生時代に24万円の露伴全集を購入した。2ヶ月食パンと塩とマーガリンで過ごして、毎晩読み耽った。という話が特に印象に残った。

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    2026年02月18日
  • 札幌誕生

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    新政府は南下してくるおそロシアに対する蝦夷地サッポロを一から街づくりを計画し島義勇を判官に任命する。わずか3カ月で退官もその暑き想いが今もこの街に。北海道神宮参拝時には六花亭神宮茶屋店限定のおやき判官さまもぜひぜひ

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    2026年02月16日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    現在の米騒動のソリューションのヒントになるような、享保の大坂商人VS将軍吉宗の米騒動を描く。サブタイトルの「享保のデリバティブ」の方がタイトルとして相応しい。歴史というよりは経済小説として楽しめる。流石門井氏はこの辺りの設定とストーリテリングが抜群にうまい。

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    2026年01月11日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    天下の台所大坂の米市場を巡る大坂商人と吉宗幕府の攻防。

    現代の先物取引の先鞭となる帳合米取引の様子が生き生きと描かれる。

    「立用(るいよう)」という現代取引所のサーキット・ブレイカーに似た制度や敷銀と呼ばれる証拠金、寄付き、大引けといった市場用語が既に使われていたのは興味深く、完全に民間によって創設された市場で合理的な制度が民主的に導入されたというのは、民主国家としてある意味誇れるものと思う。

    対照的なのは米本位制ゆえに米価を高く維持したい、本質的には統制経済を志向する幕府の立場。
    幕府からすれば、一般庶民が好き勝手に米価を決める米市場を統制したいと思うのは自然なこと。

    本書に描かれた

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    2025年12月26日
  • 屋根をかける人

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    明治時代に日本に来日し、建築家、あるいは宣教師、或いはメンソレータムを広めると様々な顔を持つW.M.ヴォーリズ通称メリル、最愛の妻満喜子と出会い、開戦の前夜に日本に帰化し日本人として生きる道を選んだ。
    そして、2つの祖国を持つメレルだからこそ、成し得た戦後日本の為の決断とは、開戦がアメリカ国籍のメレルに取ってはどう写ったか。
    時代の先を読む力、決断、実行力、色々と考えさせられた。
    故郷を捨て日本人として戦後を生きる姿に感服しました。

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    2025年12月11日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    世界最古と言われる先物取引市場、大阪堂島をめぐる大阪商人対江戸幕府の戦い、という構図だけど難しいところなくサクサク読める。最後は裏切られる事なくハッピーエンドで二重まる

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    2025年12月09日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    大阪商人かっこいい
    この時代でデリバティブ成立してるの凄すぎ
    やっぱり噂とか雰囲気で上げ下げするんだ

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    2025年12月07日
  • ゆうびんの父

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    日本の郵便制度をつくった前島密の話。幕末、越後の小さな村に生まれ、さまざまな学問をし日本中を旅して、やがて新政府で郵便制度をつくったのだが、そこに至るまでが長い長い旅路だった。「ゆうびん」という語を考えたのも彼。この制度に込られた思いを知ると、今日当たり前に見かける郵便局、郵便ポストを見る目も変わるかもしれない。

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    2025年12月04日
  • 札幌誕生

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    知らない話ばかり。創作と史実が混ざっているんだろうけれども興味深い。
    佐賀の島義勇、そうだったのか…!
    アイヌの人たちの哀しみは、そうだろうと思う。
    北海道行ってみたい

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    2025年11月21日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    厚い単行本だったが、割とすんなり読めて、楽しかった。大阪商人はすごいわ。吉宗や大岡越前もよく知ってるだけに、なかなかうまく書かれていた。もう少し短くまとめても良かったと思うんだけど、門井さん、さすがです

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    2025年11月14日
  • 小説あります

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    なんだか不思議な小説だった。
    どこに行くのかわからないまま読み進め、でも楽しくて、最後もいい終わり方だった。
    本好きにはたまらないお話でした。

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    2025年11月07日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

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    大阪堂島の米の取引、それを支配しようとする江戸側と大阪商人たちとの攻防。先物取引の醍醐味が生き生きと描かれている。

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    2025年11月04日
  • 文豪、社長になる

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    菊池寛さん、功績デカすぎ!戦前戦中戦後の文壇の様子が面白く描かれていて作家同士の繋がりがとても興味深かった。作家って個人プレーな感じがするけど、みんないろいろ協力したり刺激しあったりして良い作品を生み出そうと頑張ってくれているんだなぁと。そしてそのおかげで私たち読書好きは日々の楽しみを享受できるんだなぁと感謝。パワフルで働き者、面白いおじさん^ ^でもそれで少し命を縮めてしまったのかも…

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    2025年11月01日