門井慶喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
父から見た宮沢賢治の姿が描かれた作品。銀河鉄道の夜、のようなファンタジーはどうやったら描かれるのかまったく想像がつかなかったが、この作品で賢治の人となりが少しでも理解できるようになった。少しずるがしこい幼少の賢治、事業を始めようと全く世の中を理解していない高校生の賢治がいて、そこから家族を離れて成長していった賢治は、父からはどういう感情を持っているのか、読み取れなくなってくるのも、面白い。何より一番は、父の底知れぬ家族への愛情を、この作品からあたたかいメッセージのように受け取ることができたことである。家族の大切さを、改めて作品を通して気づけた。
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Posted by ブクログ
天下の台所大坂の米市場を巡る大坂商人と吉宗幕府の攻防。
現代の先物取引の先鞭となる帳合米取引の様子が生き生きと描かれる。
「立用(るいよう)」という現代取引所のサーキット・ブレイカーに似た制度や敷銀と呼ばれる証拠金、寄付き、大引けといった市場用語が既に使われていたのは興味深く、完全に民間によって創設された市場で合理的な制度が民主的に導入されたというのは、民主国家としてある意味誇れるものと思う。
対照的なのは米本位制ゆえに米価を高く維持したい、本質的には統制経済を志向する幕府の立場。
幕府からすれば、一般庶民が好き勝手に米価を決める米市場を統制したいと思うのは自然なこと。
本書に描かれた