門井慶喜のレビュー一覧

  • 家康、江戸を建てる

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    天下を取った家康が江戸を作っていく話。秀忠とか秀頼とか大河で見てたような人物像、ストーリーが絡んでいて面白かった。何も無かった江戸の地を日本の中心地として基礎を作った家康、すごいの一言。

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    2023年12月19日
  • 天災ものがたり

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    タイトルが示す通り天災~洪水、津波(地震)、冷夏(飢饉)、噴火、大火、豪雪~を舞台にした6つの短編。時代も鎌倉時代から昭和38年(豪雪)まで、場所も様々です。
    門井さんはこれまで5作品読みましたが、短編は今回が初めてです。
    長編では軽快な語り口でサクサク読める作家さんという印象が強かったのですが、この作品はやや重く、しっかり書き込んだ感じがあります。短編のせいでしょうか。
    天災を乗り超えて行く話ですが、いずれもかなりの苦みを含み、味わい深く仕上がっています。
    強いて言えば、「大火」は前振りをもう少し、例えばキリシタンの妻の想いなどを書き込めば良かったように思うし、「豪雪」の最後の天災の解説は無

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    2023年12月06日
  • 家康、江戸を建てる

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    利根川の流れを変える苦労、貨幣で天下を制する、伊豆から運んだ安山岩で作る石垣、白漆喰の江戸城等皇居東御苑のツアーの背景がよく分かる本であった。江戸の街を建設するのはこんなに大変だったのかと改めて感動した。

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    2023年11月11日
  • 天災ものがたり

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    洪水、地震、噴火…6つの物語の主人公が突然の災害に翻弄され、苦渋する姿は最早他人事とは思えなかった。災害の爪痕は後世に範例を残す。日本が災害に強い国になるには、未だ遠く長い道程だと感じた。

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    2023年10月10日
  • 天災ものがたり

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    久しぶりに三陸に。田老の巨大堤防は予想以上。田老もだが、三陸あちこちの立派な球場に違和感…メディアでは伝わらない復興の現実。高台移転の失敗にも歴史があるんだ。「要するに誰も彼も百年の計より目前の便宜を取ったってことだ」「人の暮らしってのは頭の中で考えるようには行かないもん」「お金というものはタダでもらうなら単なる数字だが、労働の対価として受け取れば人間の肯定そのものなのである」考えさせられた。

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    2023年09月11日
  • 東京、はじまる

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    ネタバレ

    HKさんのお勧め。

    たとえ、建築に興味がなくても知っているであろう「辰野金吾」のお話。
    日本銀行本店、東京駅舎をはじめ、
    中之島公会堂を設計したのはさすがに知っていたが、
    唐津で高橋是清に英語を学んだとか、
    鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルが先生だったとか、
    国会議事堂の設計を争った妻木頼黄は
    神奈川県立歴史博物館や横浜赤レンガ倉庫を設計してたとか、
    いろいろ学べて面白かった。

    もちろん、専門書を読めばそういうことは書いてあるのだろうが、
    時系列で書かれているだけでは、なかなか入ってこない。
    物語にしてもらうことによって、
    人間関係や時代の雰囲気が感じられて良かった。

    ペルーの銀山で

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    2023年08月05日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    行ってみたい建物だらけ。なぜ昔の建物は、人を惹きつけるのか。そこに歴史の物語があるからか。二人のトークも絶品。

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    2023年07月16日
  • 信長、鉄砲で君臨する

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    テンポよく、種子島を舞台に鉄砲の伝来、複製、堺における売買の商売、安土城建設、鉄砲による時代の変化へと話が進む。
    読みやすい。

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    2023年05月17日
  • 東京、はじまる

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    辰野金吾のイギリス留学からの帰国後から日本銀行本店と東京駅の設計建築までの生涯を描いた一冊。

    辰野金吾という名前は知っていましたが、初めて人物像を知ることができました。

    明治維新で江戸時代の名残が残る時代。
    西洋に追いつけ追い越せと日本が大変貌を遂げた時代。

    師匠のイギリス人のコンドルと日本銀行の設計を巡り、時の総理の伊藤博文への直談判した時の師弟対決。
    その師弟対決を超えて、友情を死ぬまで持ち続けてきた二人の絆。コンドル先生の懐の大きさがあったからこその辰野金吾がいたのですね。

    妻の秀子の献身ぶりや、苦楽をともにした曽禰達蔵の身分を超えた友情。高橋是清との接点。
    偉人は偉人を呼ぶです

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    2023年05月17日
  • 東京、はじまる

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    日本近代建築の父と言われる辰野金吾の物語

    日銀や東京駅の建設を担い、東京の街づくりに貢献された方

    恩師であるコンドル先生とのやり取りや周囲の達蔵さんとのやり取りに面白さを感じた。

    多くの政界人物との関わり合いも触れられていて、ロマンを抱いた

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    2023年04月25日
  • 銀河鉄道の父

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    「注文の多い料理店」や「雨ニモマケズ」を著した宮沢賢治の、幼少期から臨終後までの出来事を見守っていた父親の愛情が感じられた。大病を患った時の看病やお金の無心にもとことんまでつきあった親、そして兄弟姉妹も皆、賢治のことが大好き。この家族が過ごした日々は大変なことが多かったけれど、人生を駆け抜けた賢治にとっては最高の家族だったと思った。

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    2026年04月13日
  • 家康、江戸を建てる

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    家康の先見の明は何処から生まれたのか、未開拓の地を大都市への変貌を夢見た家康。5つの大きな先手工事をできる人材に即座に抜擢、「天下普請」(幕府の負担を軽減、地方の勢力を減退)の役割を同時期に指導したのはやはり凄い。 江戸幕府崩壊の要因は少なくともこの「天下普請」「参勤交代」が無くなったことで起きたのは間違いない。

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    2023年03月15日
  • どうした、家康

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    バラエティー豊かて楽しい一冊。
    新しい視点が良いと思うのは、「長久手の瓢」山本巧次である。
    上田秀人の「親なりし」はさすがの安定感。

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    2023年02月19日
  • 屋根をかける人

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    ネタバレ

    日露戦争の最中に伝道者として日本んも、しかも地方の小さな町に来たヴォーリスはのちに、多くのキリスト教系の学校建築に関わり、ミッションスクールのモダンなイメージと強く結びついている。ヴォーリスの設計はミッションスクールのステイタスにもなっていて、彼の校舎で学んだことを誇りにしている人は少なくない。近江八幡にいたヴォーリスの名前は関西ではよく聞いていたが、素性は知らなかった。子供の頃、伝記物が好きだったが、評伝というほど重くない大人の伝記物という感じで、取り上げる人物もよい。メンソレータムの近江兄弟社の成り立ちも、初めて知った。

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    2023年02月18日
  • 定価のない本

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    ネタバレ

    定価のない本、つまりは歴史的価値の高い、古典籍という、歴史研究に使うような文化財みたいな本のことだった。日本には歴史があるから変な自尊心があって駄目なんだ、歴史を奪ってまっさらにしてやらないと、という米国の考え。
    ちょうど少し前に読んだ、加藤陽子著「それでも日本人は戦争を選んだ」でも話していたことだなと、内容を思い返しながら読んでいた。
    日本の古典籍を片っ端から購入し、日本から奪うという米国。米国の金庫vs日本の古典籍という構図だったが、戦後の情勢による相場の変化は勿論だが、やはり日本の歴史の長さから、最初から結果は見えていたのではないかと思う。
    太宰治が少し出てきたが、その役割は太宰治でなく

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    2023年02月16日
  • おさがしの本は

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    一回読んですぐに売ろうと思ってたけど、なかなか良かったので、置いときたいと思う。もう一度、読みたい作品。

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    2023年01月27日
  • 定価のない本

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    終戦から復興を遂げつつある古書街・神田神保町の一隅で、一人の古書店主が人知れずこの世を去る。同業者だった琴岡庄治は事後処理を引き受けるが・・・。書を愛するすべてのひとに贈る、著者の真骨頂とも言うべき長編ミステリ。

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    2023年01月10日
  • 定価のない本

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     終戦から1年。神田神保町の古書店の主人が、本に押しつぶされて死んだ。彼は殺されのか。直木賞作家が描くミステリ。

     こういう題材にはどうしても惹きつけられてしまう。ミステリなのだが、後半では、日本の「歴史と文化」を守るための戦いとなる。何やら右寄りの思想が来るのかと身構えたが、日本人の「心の原点」を守ると解した。
     
     この本で、古書"Old Book"と古典籍”Antique Book”違いを知ることができた。また、太宰治がちょっとだけ登場するが、あまり意味がないような気がする。

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    2022年12月19日
  • 定価のない本

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    途中から壮大な話になって、思想のぶつかり合いが強くなる部分を読み「あら?」と、ちょっと心配してしまった。

    だけども読みやすく、謎に引かれてスラスラ読んでしまった。謎もあっさりと解決かと思いきや最後まで気が抜けなかった…

    終戦から一年後の神保町
    あるの書店主の死を、友人であり同業者の琴岡が追う。
    古本ではなく「古典籍」と言うジャンルがあるんですね。日本の古典には詳しくなく有名な作品の名前を知っているくらいでしたが、話が壮大になり困惑しつつも古書店主達の矜持の熱さが沁みました。

    こういう本を扱った話に弱い。

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    2022年11月30日
  • 定価のない本

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    ネタバレ

    推理小説読んでてこんなに熱くなることはない
    戦後の日本人の「日本の文化」離れに悲しい気持ちと腹立たしい気持ちが生まれたけど、結局は再興したし、それに実際自分が戦後すぐの世で生きてたとして文化を守ろうって気になれるのかな...私も玲奈同様、果たして日本の文化を守った彼らと同じ「日本人」と自信を持って言えるか自問自答したくなる
    フィクションでもこの琴岡庄司と神保町を初めとする日本中の古本屋店主の志はかっこいい
    それと庄司がファイファーとの闘いの中で相手に同志意識を感じたところがやっぱり熱かった

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    2022年11月15日