定価のない本

定価のない本

850円 (税込)

4pt

神田神保町――江戸時代に旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年を経て復興を遂げつつあった。その街の一隅で、ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰され、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが――直木賞作家である著者の真骨頂とも言うべき長編ミステリ。/対談=門井慶喜×岡崎武志

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定価のない本 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミステリー仕掛けであるが、ミステリーというジャンルには入りきらない。「歴史ミステリー」かもしれないが、少し違う気がする。作品背景となる時代の情景もビビッドに書かれているが、抽象的な「歴史」を描くことが主目的ではない。中心にあるのは、その時代に、たまたま、ある分野で専門的に活動している主人公が、懸命に

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    終戦から復興を遂げつつある古書街・神田神保町の一隅で、一人の古書店主が人知れずこの世を去る。同業者だった琴岡庄治は事後処理を引き受けるが・・・。書を愛するすべてのひとに贈る、著者の真骨頂とも言うべき長編ミステリ。

    0
    2023年01月10日

    Posted by ブクログ

     終戦から1年。神田神保町の古書店の主人が、本に押しつぶされて死んだ。彼は殺されのか。直木賞作家が描くミステリ。

     こういう題材にはどうしても惹きつけられてしまう。ミステリなのだが、後半では、日本の「歴史と文化」を守るための戦いとなる。何やら右寄りの思想が来るのかと身構えたが、日本人の「心の原点」

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

    途中から壮大な話になって、思想のぶつかり合いが強くなる部分を読み「あら?」と、ちょっと心配してしまった。

    だけども読みやすく、謎に引かれてスラスラ読んでしまった。謎もあっさりと解決かと思いきや最後まで気が抜けなかった…

    終戦から一年後の神保町
    あるの書店主の死を、友人であり同業者の琴岡が追う。

    0
    2022年11月30日

    Posted by ブクログ

    ちょうど東京に行くことがあって、暇ができたので本好きにはたまらない街、神保町に行ってみました。そこで目が合った本がこちら。
    戦後の神保町で起こるミステリー。街の成り立ちからGHQの陰謀まで読み応えも充分。

    0
    2024年09月28日

    Posted by ブクログ

    敗戦まもない時期の神保町が舞台のミステリー。とても好みの設定なので手にとった。当時の神保町の様子などは興味深いもので、参考文献として挙げられている反町茂雄の著作も手にとってみようという気にさせられた。一方で、時代設定上やむなしと判断されたのか、著者自身の思想の反映なのかわからないが、日本スゴイ的な記

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    終戦後1年
    古書の街 神保町で、ひとりの古書店主が
    自分の本に押しつぶされてこの世を去る

    彼の死は事故なのか、それとも故殺なのか
    犯人は誰か。

    兄貴分男が謎に挑む
    陰で糸を引くGHQ
    神保町の男たちとGHQの維持がぶつかり合う終盤は見もの

    0
    2023年10月07日

    Posted by ブクログ

    ビブリア古書堂シリーズと『本を守ろうとする猫の話』を読んできた流れで、こちらも古書かしらと思い読みましたが、古典籍という別区分があるのですね、初めて知りました。
    テンポよい展開で面白く思いましたが、巻末の対談で触れられていた、モデルとなった実在人物がいるという点、興味惹かれました。本を守ろうとする、

    0
    2022年11月10日

    Posted by ブクログ

    前知識まったく無しで購入したので、日常的な書店ドラマと思っていた。読み始めたらドンドン話しが大きく展開していき、ワクワクしながら読めた。
    戦後の風俗もわかり当時の生活感も想像できた。

    0
    2022年10月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終戦から1年後の神田神保町。古書の町は復興の息吹を感じつつあった。その中で古書店主、芳松は本に押しつぶされて死ぬ。芳松を弟分として可愛がっていた琴岡庄司は芳松の死に疑問を感じる。そんな中、芳松の妻、タカが失踪。庄司は些細なきっかけで知り合ったGHQの少佐から、ある依頼を受けることになる。

    面白かっ

    0
    2022年12月22日

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