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信長の生涯を鉄砲という視点から描いた作品です。鉄砲をハブにして、堺の商人たちや種子島の地方豪族などの様子が語られ、新しい視点で戦国時代を眺められるのが面白いです。私にとっては安土桃山城の建設が盛り上がりました。ここのところ気になっている穴太衆が登場したのも嬉しかったです。
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種子島に伝来した火縄銃を巡る人間模様。
信長に限らず鉄砲伝来で運命の変わった戦国武将や商人を描いた連作集。
戦国時代は多くの時代、歴史小説のテーマなので、読者の前知識が多過ぎてさほど目新しい視点は感じられず。
筆者の魅力は、歴史の陰に埋もれたいわば忘れられた人々を発掘するところに一番発揮されるよう思う。
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鉄砲伝来からその後の信長の生涯の物語である。途中の鉄砲に関する時代の話はたいして面白味はなかったが信長の気性や終盤の光秀とのやりとりは流石俄然面白かった。
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鉄砲によって、明らかに日本の歴史を変えた信長。その鉄砲と信長の物語は、種子島に鉄砲が伝わったところから始まる。その後、いかにして国内で鉄砲が作られるようになったのか。火薬の原料で、国内ではなかなか手に入らない硝石を、いかにして商人たちは、手に入れようとしたのか。そして、信長は、どのように鉄砲を入手し、長篠の戦いを始めとする戦で、戦の方法を変えたのか。本能寺の変で、信長は、明智軍に鉄砲で囲まれることになるが、信長自身が、鉄砲による戦いを広めていなければ、本能寺の変も違ったのかもと思うと、感慨深いものがある。
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信長の物語かと思いきや、
鉄砲をめぐるいくつかの短編で構成されている感じ。
種子島時尭、今井宗久などの名前は知ってるけど
な人物の話が面白かった!
通常の歴史ものだと鉄砲と一括にされるけど
火薬、硝石がポイントになる視点も新鮮だった。
ただ、自分的には後半の短編群がイマイチだったかな。
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砲をテーマにした戦国時代歴史小説。
前半の種子島への鉄砲伝来、鉄砲術師範の橋本一巴、堺の鉄砲と火薬の生産競争までは面白かったのですが、後半の安土築城から本能寺の変までは鉄砲とも直接からまず残念でした。
信長にこだわらずに、鉄砲の戦国史として、江戸幕府初期までを描いた方が良かったと思いました。
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オムニバスのような形式で、文体も軽くテンポもよい。
登場人物が割と簡単に死んで感情移入しづらい分、展開を楽しむ形になる。
戦国時代の火縄銃を巡る変遷はよくわかる。
初期は引き金を引いてから弾丸を発射するまで数秒かかっていたのが、日本の職人の工夫でほぼ同時になったというのは知らなかった。この工夫がなければ、火縄銃の使われ方も違っただろうし、違った歴史になっていたかもしれない。
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信長と鉄砲という組み合わせ~1鉄砲が伝わる(そして試作させる種子島時堯)2鉄砲で殺す(信長に命じられた橋本一把は根来から鉄砲を手に入れ,岩倉攻めで弓の師と差し違える)3鉄砲で儲ける(堺は鉄砲作りで根来・国友の後塵を拝していたが,後の今井宗久は後の千利休との硝石輸入合戦を日本で容易に手に入れられる硫黄で逆転する)4鉄砲で建てる(信長の天下取りに貢献した鉄砲足軽は平時には安土城の足場作りの足衆であったが,信長の天主作りに熱狂し,丹羽が画策する櫓作りと敵対したが,天主は名もない人々が主役となる世の中の象徴でもあったのだ)5鉄砲で死ぬ(有能であった明智光秀は京都係から外されて,新式銃を持って本能寺を攻める)~鉄砲伝来から,製作秘話,使用法と戦法の変更及び前線を構成する人々の交替まで。本能寺のあった場所は小さな石碑しかなかったけど,城のように堀が巡らされていたのだね