門井慶喜のレビュー一覧

  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有

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    面白くない訳ではないのだが、微妙に読みづらい。無理に会話してるので、高田崇史みたいに蘊蓄に振るとかキャラ立てるとかがもう少し欲しい。

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    2026年01月02日
  • 江戸一新

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    松平信綱が主役なんだなって。保科正之かと思ってた。かの有名な明暦の大火の小説は物珍しいので、読んでみました。火事の凄さはよく聞くけど、その後の復興はあんまり聞いたことないから、とても勉強になった。小説も勉強になるんだなと改めて思ったよ。

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    2025年12月31日
  • 文豪、社長になる

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    菊池寛。

    タイトル通り、人気大衆小説家が「文藝春秋」を立ち上げ社長になり、芥川賞、直木賞を創設し……亡くなるまでの、一代記。
    もちろん史実に基づいてはいるものの、フィクションだが。
    大まかな時系列には沿っているものの「オール讀物」連載の5編が、そのまま収まっているようで多少、時間は前後する。
    読みやすいが、少しぶつ切り感があった。

    芥川龍之介や川端康成、小林秀雄らとの濃い話も読みたかったが、菊池寛、その人を知るには非常に読みやすい本だった。

    個人的には、直木「三十一〜三十五」との物語「貧乏神」が一番面白く読めた。

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    2025年12月18日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    多分、「人気作家」の、どうやって作家になったか、どういうことを考えて著作しているかを編集者が聞き手になって書いている。

    多分というのは、三人とも知らないから。

    時代/歴史小説、また、この作家さんが好きな人が読めば違うんだろう。
    なんか昔の、漫画家になろう!的な本みたいな感じ。

    以前読んだ、流行作家?になるには見たいな本の成金的な臭いは少なかったし素直にすげえな、やっぱりプロは、と思ったのだが、一人だけやっぱり臭ってた気がした。

    もっと、古典的な有名な作品を取り上げて論評してくれるようなもんかと思ってたので、拍子抜け。

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    2025年12月15日
  • 信長、鉄砲で君臨する

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    鉄砲をテーマにいろいろ書きたかったのだろうか。切り口がおもしろかった。
    ただ、鉄砲で建てるは無理があるやろと。シンプルに伝来の話が一番おもしろかった。

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    2025年11月17日
  • なぜ秀吉は

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    豊臣秀吉は天下統一を果たしながら、晩年、無謀とも言える朝鮮出兵を行ったのか。その「なぜ」に迫る歴史小説。

    人間の欲は果てしない、配下へ報奨とする土地が尽きてしまった、権力者は愚行を繰り返す、秀吉は単純に戦争が好きだった、など、多くの学者により分析されつくした朝鮮出兵の動機。それらを踏まえて小説家としての著者視点での新解釈を提示してくれると期待したのだが、消化不良のまま完結してしまったという感想。

    本作に登場する秀吉は、名もなき庶民や商人などに、勢いで朝鮮・明などを征服すると公言した手前、引っ込みがつかなくなってしまっていたように感じられる。淡々と名護屋城を築き、朝鮮向けの人と船を集めるだけ

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    2025年10月18日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    時は大正が終わり昭和が始まる頃に、日本初の地下鉄が開業した。いまの銀座線、浅草を起点に上野、神田、新橋と徐々に延伸していく形で現在に繋がる地下鉄道網が張り巡らされていく。その裏には歴史に名を残したいという野望を持った一人の男の姿があった。

    早川徳次は日本の地下鉄の父と呼ばれる。山梨の寒村から裸一貫で東京に出てきて、渋沢栄一や大隈重信といった経産界の大物と知己を得て資金を集め、日本初の事業である地下鉄掘削を開始する。当時は市電が地上を走るものの、次第に自動車との交通戦争が激化していく時代に差し掛かっていた。

    関東大震災が起こり、東京の重心は東寄りの下町から西側へと遷っていく。そこに目を付けた

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    2025年09月21日
  • 文豪、社長になる

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    日本の錚々たる文豪の名前が次々に連なる作品
    日本の近代史と文豪菊池寛の人生を綴った一冊
    作家仲間で雑誌を創刊し、発刊部数を伸ばし、組織を作り、と順風な中、日本が戦争の渦に飲まれていき、自分の思想とは真逆の文章を綴り、それでも自分のやり方は変えられないジレンマを感じた
    途中、後述といって先に進める割には、その後の話しが前後するので時系列が時々混乱する
    そこそこ厚みのある文庫だがストーリーを推敲すればもっと読みやすくなるのにと思った

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    2025年09月18日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 銀閣の人

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    鹿苑寺(ろくおんじ)は、日本の京都市北区金閣寺町にある臨済宗相国寺派の寺院である[1]。大本山相国寺の境外塔頭で山号は北山(ほくざん)。本尊は聖観音。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)である[2][3]。建物の内外に金箔が貼られている舎利殿「金閣」が特に有名なことから金閣寺(きんかくじ)という通称で呼ばれることも多い[4]。

    日本文化の礎は、この男がつくりだした!

    応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
    室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
    孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
    日本建築の源流とな

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    2025年08月07日
  • 定価のない本

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    戦後間もない神保町で古書店の主が本に埋もれ圧死した。不審を感じた主人公は、GHQ少佐からの依頼もあり、調査を開始する。
    当時の古書売買の事情が丁寧に描かれており、フィクションとはいえ、今、歴史を学べる事は当たり前ではないと気付かせてくれる。

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    2025年07月18日
  • 小説あります

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    再読。
    人はなぜ小説を読むのだろう。
    「好きだから」それだけでも十分な理由だけれど、
    もしかしたら私たちは、小説を通して
    孤独と向き合い、誰かの言葉に耳を傾け、
    人生のヒントを探しているのかもしれない。

    物語の中で誰かと出会い、感じ、考える時間は、
    現実の自分を見つめ直す鏡のような気がする。
    この本を読んで、そんな小説の力をあらためて感じた。

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    2025年06月04日
  • 家康、江戸を建てる

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    今の東京しか知らない自分にとって、家康が江戸に左遷されたというのは驚きでした

    解説の「日本列島は西高東低」という話も、気候や大陸との距離といった理由を知って納得です

    何もなかった江戸を都市にしていく苦労や、地名の由来を知ることができたのも良かった

    天下統一で褒美に与える土地がなくなり、経済が貨幣中心へと移っていったという描写には、現代の知識を通して歴史を捉え直すような面白さがありました

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    2025年05月10日
  • 東京帝大叡古教授

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    ネタバレ

    史実とフィクションの混ぜ具合が、ちょっと不自然だったかなー。全体的に口調がライトで、時代の雰囲気があまり感じられないのもあり。ただ、エンタメ謎解きとしては楽しめた。

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    2025年03月06日
  • 灯台を読む

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    日本に約3000基ある灯台の役割や多様な価値について知ってもらおうという趣旨で進められている「海と灯台プロジェクト」。主体は一般社団法人・海洋文化創造フォーラムで共催が日本財団と海上保安庁である。そのプロジェクトの一環として企画されたのが、灯台が果たしてきた地域固有の役割や機能、存在価値を物語化して知らしめようという取り組み。本書はそれに基づき19基の灯台を6人の著名な作家が分担して現地取材し、紀行文集として取りまとめたもの。
    灯台の建築技術や歴史、地域との関わりについて様々な観点から語られ、読み進めるうちに少しずつ灯台への関心が高まってくる。
    しかし、門外漢の私には歴史作家や描写力のある作家

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    2024年11月27日
  • 定価のない本

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    ちょうど東京に行くことがあって、暇ができたので本好きにはたまらない街、神保町に行ってみました。そこで目が合った本がこちら。
    戦後の神保町で起こるミステリー。街の成り立ちからGHQの陰謀まで読み応えも充分。

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    2024年09月28日
  • 銀河鉄道の父

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    学校で無理やり読まされた作家は大体嫌いになるので、宮沢賢治もその1人でした。
    童話を読んでもひたれない。詩は説教くさい。何より、自分の周りにいた「賢治好き」の人達が苦手でした。なんか皆んな“良い人“っぽかったんですよ。
    その後、好きな作品も見つけましたが、僕の中の賢治像は、「軽度の発達障害で、重度のシスコンで、大人になっても親の金でレコードを買い漁る放蕩息子」と言う散々なものでした。賢治の父・政次郎を主人公に据えた本作ではたして何かがかわるのだろうかと、、

    どうしても上記のような視点で読んでしまうので『父』政次郎よりも賢治の言動に注目してしまいます。歴史小説の常として、どこまでが史実でどこか

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    2026年08月04日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    東京初、すなわち日本初、東洋初の地下鉄が完成するまでの実話

    創設者である早川徳次さんが主人公で、「前例のない大きなことを成し遂げたい」という気持ちから、イギリスで見た地下鉄を日本にも持ち込むと言うことを決めて、その事業の立ち上げから完成までの壮絶な物語が描かれていました

    地中に鉄道を走らせると言うことに対して、前列が無いので、懐疑的な意見が大勢を占める中、技術的、事業的に成立する見込みがあることを、泥臭く、コツコツエビデンスを積み上げていく姿は壮絶でした

    加えて、地下鉄敷設の工事に携わった面々にもスポットを当て、工事総監督を担った竹五郎さんはじめ、5人の監督、監督同士の意見のぶつかり合い

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    2024年08月19日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の父、政次郎から見た
    賢治と家族の人生。

    大学の頃に賢治を齧っていた時に感じていた
    「なんか芯がない気がする」
    「フラフラしててハッキリしないなぁ」
    という印象のアンサー本のようで
    とてもスッキリ。
    経歴だけでは分からなかった人生の流れが知れただけでも凄く価値のある読書でした。

    「奇跡としか思えない美しい作品を生み出す大先生」ではない
    宮沢賢治を知りたい方にオススメ。

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    2026年01月18日
  • ゆうびんの父

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    ネタバレ

    なっかなか郵便事業の展開にたどり着かず、残りページは乏しくなってやきもき。蘭学医療だの海運だの興味はもつものの極めるに至らず。薩摩での英語教師をうまく投げ出し、勝麟太郎のすすめで新政府に出仕する。そこでも紆余曲折を経てようやく郵便に行き着く。なるほど「ゆうびん」とは同音異義語がなく、なじみやすい語だわ。〒マークも合わせて、明治初頭になかなかのセンス。前島密の旅先での経験を活かした発想の特定郵便局制度もそういうことだったのか。イギリスに学んだ切手やポストの仕組みもなるほど。物語の締めがなんで母の死なのかね。

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    2024年08月17日