門井慶喜のレビュー一覧
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数年前にこの作家さんの直木賞作品「銀河鉄道の父」を読んだけど、その時の作風とイメージが違ってちょっと驚き。
銀河鉄道〜はもうちょっと真面目な感じだったけど、この本はちょっとくすっとしちゃうようなところがあったり、少しくだけた雰囲気。
この本のほうが昔の作品だけどこんな感じの小説も書いてたのか。私としてはこの本のほうが好きで楽しかった。
実在人物が出てくるからてっきり本当にあった事件なのかと思ったけどそうではないみたい。
だけど史実を交えながらのストーリー展開で勉強にもなったしシンプルに面白かった。
こういうちょっと癖のあるキャラが出てきたりくすっと笑えるところがある小説はすごい好きだから、他の門井慶喜作品読んでみたくなったな。ほんとにイメージが変わった。万城目学とか好きな人は好きだと思うな。 -
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うーん。。
タイトルから「ミステリー」「美術」という二つのものから近代(ヨーロッパ、特にイギリス)という社会を読み解く…的なものだと思って手に取ったんです。最初はそんな感じで進むんですが、後半の方に一人称と三人称の話になり、最後は主観と客観の話になり、近代の話は一体どこに行ってしまったの?って感じでした。こちらの著者先生の本は初めてですが(「銀河鉄道の父」を書かれた方のようですね)先生の好きなもの、言いたいことを詰め込んだ感じの本の印象を受けました。
もちろん個々の話はとても面白かったです。産業革命とミステリー誕生の関連性とか、イスラム世界の細密画の描き方のルールとか、そうなんだ!と楽しく読ませてもらったのですが、最後の方の話が、近代とかミステリーとかに付き物の話でもない普遍的なものではないのかな…と思うのでタイトルとの違和感が拭えなくて。わたしだけかもしれませんが。
紹介されていた「薔薇の名前」や「わたしの名は赤」は読んでみたいなと思いました。 -
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豊臣秀吉は天下統一を果たしながら、晩年、無謀とも言える朝鮮出兵を行ったのか。その「なぜ」に迫る歴史小説。
人間の欲は果てしない、配下へ報奨とする土地が尽きてしまった、権力者は愚行を繰り返す、秀吉は単純に戦争が好きだった、など、多くの学者により分析されつくした朝鮮出兵の動機。それらを踏まえて小説家としての著者視点での新解釈を提示してくれると期待したのだが、消化不良のまま完結してしまったという感想。
本作に登場する秀吉は、名もなき庶民や商人などに、勢いで朝鮮・明などを征服すると公言した手前、引っ込みがつかなくなってしまっていたように感じられる。淡々と名護屋城を築き、朝鮮向けの人と船を集めるだけ。そこに情熱はない。
秀吉の朝鮮出兵とは、放言したことを否定しないスタッフに囲まれた最高権力者の悲劇でもあり、喜劇でもあった。という、現代でもよくあることなのだろう。 -
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時は大正が終わり昭和が始まる頃に、日本初の地下鉄が開業した。いまの銀座線、浅草を起点に上野、神田、新橋と徐々に延伸していく形で現在に繋がる地下鉄道網が張り巡らされていく。その裏には歴史に名を残したいという野望を持った一人の男の姿があった。
早川徳次は日本の地下鉄の父と呼ばれる。山梨の寒村から裸一貫で東京に出てきて、渋沢栄一や大隈重信といった経産界の大物と知己を得て資金を集め、日本初の事業である地下鉄掘削を開始する。当時は市電が地上を走るものの、次第に自動車との交通戦争が激化していく時代に差し掛かっていた。
関東大震災が起こり、東京の重心は東寄りの下町から西側へと遷っていく。そこに目を付けたのが、東京と横浜を結びつける東横鉄道を開業させた五島慶太であり、やがて早川徳次のライバルとなっていくのだった。そのドラマはまるでプロジェクトXのようであり、まるで網の目のように張り巡らされた地下鉄のネットワークは、この初期の成功によって実現したのだ。 -
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鹿苑寺(ろくおんじ)は、日本の京都市北区金閣寺町にある臨済宗相国寺派の寺院である[1]。大本山相国寺の境外塔頭で山号は北山(ほくざん)。本尊は聖観音。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)である[2][3]。建物の内外に金箔が貼られている舎利殿「金閣」が特に有名なことから金閣寺(きんかくじ)という通称で呼ばれることも多い[4]。
日本文化の礎は、この男がつくりだした!
応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。