門井慶喜のレビュー一覧

  • 灯台を読む

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    日本に約3000基ある灯台の役割や多様な価値について知ってもらおうという趣旨で進められている「海と灯台プロジェクト」。主体は一般社団法人・海洋文化創造フォーラムで共催が日本財団と海上保安庁である。そのプロジェクトの一環として企画されたのが、灯台が果たしてきた地域固有の役割や機能、存在価値を物語化して知らしめようという取り組み。本書はそれに基づき19基の灯台を6人の著名な作家が分担して現地取材し、紀行文集として取りまとめたもの。
    灯台の建築技術や歴史、地域との関わりについて様々な観点から語られ、読み進めるうちに少しずつ灯台への関心が高まってくる。
    しかし、門外漢の私には歴史作家や描写力のある作家

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    2024年11月27日
  • 天災ものがたり

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    一国の国主
    信玄と弟の信繁の甲府盆地の治水の話。「無名の虎」も良かったが、本作も良い。「人と人のへだてを無にする最良の装置は、現場なのである。」

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    2024年10月14日
  • 定価のない本

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    ちょうど東京に行くことがあって、暇ができたので本好きにはたまらない街、神保町に行ってみました。そこで目が合った本がこちら。
    戦後の神保町で起こるミステリー。街の成り立ちからGHQの陰謀まで読み応えも充分。

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    2024年09月28日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    東京初、すなわち日本初、東洋初の地下鉄が完成するまでの実話

    創設者である早川徳次さんが主人公で、「前例のない大きなことを成し遂げたい」という気持ちから、イギリスで見た地下鉄を日本にも持ち込むと言うことを決めて、その事業の立ち上げから完成までの壮絶な物語が描かれていました

    地中に鉄道を走らせると言うことに対して、前列が無いので、懐疑的な意見が大勢を占める中、技術的、事業的に成立する見込みがあることを、泥臭く、コツコツエビデンスを積み上げていく姿は壮絶でした

    加えて、地下鉄敷設の工事に携わった面々にもスポットを当て、工事総監督を担った竹五郎さんはじめ、5人の監督、監督同士の意見のぶつかり合い

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    2024年08月19日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の父、政次郎から見た
    賢治と家族の人生。

    大学の頃に賢治を齧っていた時に感じていた
    「なんか芯がない気がする」
    「フラフラしててハッキリしないなぁ」
    という印象のアンサー本のようで
    とてもスッキリ。
    経歴だけでは分からなかった人生の流れが知れただけでも凄く価値のある読書でした。

    「奇跡としか思えない美しい作品を生み出す大先生」ではない
    宮沢賢治を知りたい方にオススメ。

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    2026年01月18日
  • ゆうびんの父

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    ネタバレ

    なっかなか郵便事業の展開にたどり着かず、残りページは乏しくなってやきもき。蘭学医療だの海運だの興味はもつものの極めるに至らず。薩摩での英語教師をうまく投げ出し、勝麟太郎のすすめで新政府に出仕する。そこでも紆余曲折を経てようやく郵便に行き着く。なるほど「ゆうびん」とは同音異義語がなく、なじみやすい語だわ。〒マークも合わせて、明治初頭になかなかのセンス。前島密の旅先での経験を活かした発想の特定郵便局制度もそういうことだったのか。イギリスに学んだ切手やポストの仕組みもなるほど。物語の締めがなんで母の死なのかね。

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    2024年08月17日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    当時の時代の背景からこのような選択がされてることが勉強できた。感動というよりも学んだ側面が大きい。しかし、ラストの3人の会話、感動した。

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    2024年08月12日
  • 銀閣の人

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    わびとさび
    孤独を愛す
    書院造とはなど、東山の意味の深さを初めて知った。
    これを知った上で現地を訪れたいと思った

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    2024年07月02日
  • ロミオとジュリエットと三人の魔女

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    シェークスピアの作品の主要キャストが集まり、シェークスピアまで登場する、地中海の雰囲気に溢れたコメディー。
    シェークスピアの動向が分かっていない期間、歴史のすき間を埋めるドタバタ歴史小説?

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    2024年05月25日
  • 東京、はじまる

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    日本銀行、東京駅を建築した辰野金吾さんの一代記

    留学先から戻った場面から始まり、夢や理想を語り実現に向けて進んでいく。

    欲しいと思った仕事のためには師匠を否定することも厭わない豪快で単純な金吾。

    晩年、弟子から否定され若かった頃に自分が師匠にしたことを思い出し、老いた自分に嫌気がさしながらも新しいことを生理的レベルで受け入れられないことで喪失感を覚えるあたりは切なかった。 

    時代が時代なだけに、色々なものが西洋式に変わっていく過渡期に取り残されていくような感覚は社会人なら誰でも経験することだけど、仕方のないこと。

    物語の中の言葉を借りれば
    人間は、真摯に仕事する限り、誰でも過渡期の人

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    2024年05月25日
  • ゆうびんの父

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    日本の郵便の父_前島密の伝記

    自分は教科書で1行レベルの知識だけ


    なが〜い前置き



    一応、郵便への伏線になっているのには関心


    幼なじみとの再会シーンは
    今も昔も同じだなと共感した

    みんな一度は都会とか夢を見るのよね


    何となく歳をとって
    落ち着いていく

    でも、それもまた幸せ

    と悟ったような事を書いておく


    最後、
    終わり方は
    あれで良かったのかな~?

    クライマックスを
    このエピソードで終わるのか〜

    うーん

    と俺はなった

    もうちょっといい終わり方

    あったんでない!?

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    2024年05月19日
  • 新選組の料理人

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    ネタバレ

    門井さんブームで買った本
    がっつり賄方の話かと思ったけど、思ったより新撰組の隊士や組織の視点で書かれていた印象
    以外に夫婦関係に注目している部分も多いと感じた。

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    2024年05月13日
  • 人形の部屋

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    [1]優秀な旅行企画マンだった敬典は現在ヤヌシ(専業主夫)として中学生の娘つばめ、大企業の子会社で重要なポストに就いている妻の陽子を支えているが難しい年頃の娘との関係はデリケート。
    [2]家族とは《人はみな、死ぬ瞬間まで中ぶらりんだ》《だから親が子の心を忖度するのも、子が親の心を意識するのも、要するに中ぶらりんが中ぶらりんに対してる》《そのことに耐えねばならない。おたがいに》p.318
    [3]ミステリとしては敬典が持ち前の知識と発想力で謎を解くあっさり軽やかな日常の謎系で読みやすい。いくらかウンチクも得られます。読んで謎を解ける読者はほとんどいないのでは? それこそ敬典並でないと。この『人形の

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    2024年05月13日
  • 竹島

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    テンポが良かったが題材としてもっと深く描いて欲しかったとも思う。
    【脳内映画】
    健哉:桐谷健太、ことみ:柴咲コウ、日下部大臣: 船越英一郎、坪山:浅野和之

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    2024年03月23日
  • 天災ものがたり

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    大昔から近代まで、大きな災害とそこに直面した市井の人々の逸話の短編集。ツラい内容が続くので、耐えきれず途中で一度読むのをやめてしまいましたが、日を置いて読み直しました。最後の短編には少し希望がありましたが、やはり苦しかった。だからこそ、こういう小説が必要とは思いました。

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    2024年03月15日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    平凡
     特殊といふのではなくて、ごく一般的な書きかたの紹介本。めあたらしさはなく、なんだか要領を得ない気分になる。

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    2024年03月08日
  • 定価のない本

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    ネタバレ

    犯人探しの話かと思いきや、GHQの無謀な本買取計画に加担することになる。いくらなんでも日本中の古典籍をすべて買い取るなんで無理ではと思っていたら案の定だんだん値上がり計画は頓挫。
    正直みんな死ななくてよかった感。
    歴史の授業は受けましたが、日本の誇りもそんなにもたずに生きています。

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    2024年02月17日
  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有

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    解説で『大漢和辞典』について触れられていましたが
    怏々として、とか
    巧言令色少なし仁、とか
    気になってピックアップした言葉でした
    (両者とも高校国語の教科書で出てきているので)



    表紙
    《アンドロス島のバッカス祭》1523-1526
    イタリア ルネサンス期のヴェネツィア派巨匠
    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

    酒の神ディオニュソスの話、バッカス祭の話、興味深かった

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    2024年02月11日
  • 定価のない本

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    敗戦まもない時期の神保町が舞台のミステリー。とても好みの設定なので手にとった。当時の神保町の様子などは興味深いもので、参考文献として挙げられている反町茂雄の著作も手にとってみようという気にさせられた。一方で、時代設定上やむなしと判断されたのか、著者自身の思想の反映なのかわからないが、日本スゴイ的な記述がプロローグからすでに充満しており、読みすすめるうちに無視しきれないほどに溢れかえり出し、GHQの将校らがまさに鬼のような人物像として描かれるのには閉口した。ひ孫は日本スゴイにとらわれずのびのび育ってほしい。

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    2024年02月11日
  • なぜ秀吉は

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    ネタバレ

    タイトルと通り、なぜ秀吉があのとき朝鮮出兵を決めたのかについて各大名の視点から定説を挙げる。結局は秀吉にしか分からないことだけれど、作者は秀吉は"樹"だったからだと考えた。
    よく聞く褒賞の為の土地のためという理由より、家康が挙げた"日本各地の大名の結束"や、作者の"樹"という考えの2説が納得できた。
    同作者の「信長、鉄砲で降臨する」、「家康、江戸を建てる」も読んだが、歴史を題材としたものが多く、また今作も戦国時代ということも相待って小説としては面白く感じた。

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    2024年01月27日