天災ものがたり

天災ものがたり

1,881円 (税込)

9pt

地震、津波、火事、飢饉、豪雪、火山の噴火、河川の氾濫……。日本史上に起こった大災害を直木賞作が克明に記した圧巻の連作短篇小説集。

(以下、収録作品)
江戸時代初期「囚人」・・・時は明暦。小火に始まる火事はからっ風のあおりを受けて、江戸を焼き尽くす。その時、小石川の牢屋に入っていた男を救った奇跡とは?

明治時代「漁師」・・・百二十七年前に東北を襲った三陸沖地震。その復興に至る道のりは、現代社会の防災上の大きな教訓と学びとなった。

昭和「小学校教師」・・・昭和三十八年。新潟から上京する列車に乗った女性教諭を襲ったのは、記録的な豪雪だった。これは、天災だけでなく、発達した交通網による人災の記録でもある。
(ほか3篇)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

天災ものがたり のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「一国の国主」信玄堤、そのうち見に行こう。

    「除灰作業員」富士山の噴火で火山灰に埋もれた須走、ブラタモリで見たなー。今でもあるだろう。被災地間の被災状況の違いによる勝ち組負け組。
    復興の速度や援助の不平等による嫉妬や奢り、恨み。

    「小学校教師」新潟から東京へ向かう列車で豪雪に遭う。三八豪雪。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    日本史上に幾多とあった天災。それらを題材に災害から立ち直ろうと奮闘する人々を描いた連作集。


    信玄堤、三陸沖地震、飢饉、宝永の富士山噴火、明暦の大火、三八豪雪。

    天災と人災の境目について考えさせられる一冊。

    氏の作品には外れがない。

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

    日本は本当に天災の多い国なのがよくわかる
    何となく知っているもの、全く知らなかったもの、どちらも気になったので調べながら読む
    実際に起きた事、その時生きていた人たちの奮闘や葛藤が感じられる物語ばかり(どれも短編なので少し物足りないが…)
    平気そうに見えてもサバイバーズギルトを感じて苦しんでいるのが伝

    0
    2024年10月08日

    Posted by ブクログ

    日本史に残る天災―洪水、地震・津波、大飢饉、富士山噴火、江戸大火、豪雪―を描く短編集。フィクションではありながら、文献に残る数字も出てくるのでリアリティもあり、また災害を乗り越えていこうとする人間のたくましさも感じられる。『そこに人がいるから災害になるのである』には、なるほど!と思いました。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    「一国の国主」天文の乱十一年(1541)甲府洪水
    晴信と名乗る若かりし武田信玄が奮闘した「信玄堤」のとっかかり事業
    『家康、江戸を建てる』に繋がっていくような締め方でジンときた


    「漁師」明治二十九年(1896)三陸沖地震
    津波、、、どんなホラーよりもミステリーよりも怖かった、、、
    “金と言うもの

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    『銀河鉄道の父』の著者による、戦国時代から昭和に至るまで日本を襲った災害にまつわる人間ドラマ集。〈小説現代〉に2020〜22年に発表された。

    『一国の国主』天文十一年(1542)甲府洪水(「信玄堤」構築物語)、
    『漁師』明治二十九年(1896)三陸沖地震(ある漁村の高台への移転の試み)、
    『人身売

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    日本史上に起こった大災害を6編から描く。

    「一国の国主」
    暴れ川の治水工事を行なった武田晴信(後の信玄)。
    人間味あふれる一面が知れておもしろい。
    人は、津波・大火など天災の前では無力。
    P288
    〈人のいるところに天災がある。逃れるすべはなく、
    あるのは逃れかたの上手下手だけ。または運だけ〉

    0
    2023年12月24日

    Posted by ブクログ

    タイトルが示す通り天災~洪水、津波(地震)、冷夏(飢饉)、噴火、大火、豪雪~を舞台にした6つの短編。時代も鎌倉時代から昭和38年(豪雪)まで、場所も様々です。
    門井さんはこれまで5作品読みましたが、短編は今回が初めてです。
    長編では軽快な語り口でサクサク読める作家さんという印象が強かったのですが、こ

    0
    2023年12月06日

    Posted by ブクログ

    洪水、地震、噴火…6つの物語の主人公が突然の災害に翻弄され、苦渋する姿は最早他人事とは思えなかった。災害の爪痕は後世に範例を残す。日本が災害に強い国になるには、未だ遠く長い道程だと感じた。

    0
    2023年10月10日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに三陸に。田老の巨大堤防は予想以上。田老もだが、三陸あちこちの立派な球場に違和感…メディアでは伝わらない復興の現実。高台移転の失敗にも歴史があるんだ。「要するに誰も彼も百年の計より目前の便宜を取ったってことだ」「人の暮らしってのは頭の中で考えるようには行かないもん」「お金というものはタダでも

    0
    2023年09月11日

天災ものがたり の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

門井慶喜 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す