門井慶喜のレビュー一覧
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小学校の頃、インフレを学んだ事がある。
高学年か低学年か、いつか忘れたけどBB弾集めが流行っていた。神社で中学生か高校生かがたまにサバゲーごっこをやっており、流れ弾が至る所に落ちている。それをただ集めるだけの遊びというか収集だ。オレンジは普通種、白もよく見る、たまにある緑や青はレアで、みんな羨ましがった。
そこから、BB弾同士を交換しはじめ、そしてオレンジいくつで給食の何何と交換、とおったような紙幣価値すら持ち始めた。割と理にかなったシステムで、労働(BB弾拾い)に勤しむ人ほど豊かになるのだ。
ただ、ある時、BB弾を「購入」したヤツがいた。残高数百のBB弾をばら撒き、どんどんBB弾の価値 -
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もっと面白くなったんちゃうのん。と。
米を主にしたデリバティブ。
相場操作じゃねえかと危惧するお公儀が、逆に相場操作をしようとする。
自らの正義、お江戸の正義に商売人としての正義を重ねようとする人たちと、ほっとけやボケ、と言う商人。
皆んな自分の利ばっかり追求する、神の見えざる手的な資本主義的な市場原理を絡めつつ、暴れん坊将軍的なケレン味を加えると思いきや、伏線と思わせながらも回収する気の全くない展開と、数ページにわたるブルーバックス的な、わかるが必要のない描写。
自分のことを「おけい」という女子もどうかねというドン引きがスパイスとは言え。
まあ、こんなもんなんすかね。
時代小説 -
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ネタバレ幕末から戦前を中心とした北海道、札幌の歴史小説。
五つの章から構成されていて、島義勇、内村鑑三、バチラー八重子、有島武郎、岡崎文吉が各章の主人公。
札幌の開拓物語と思っていたが、島と岡崎の章以外は札幌ゆかりの人の話という感じです。
とにかく島や松浦武四郎がいなかったら札幌が道都になっていなかったと思えると島の章は重要です。
堀利煕についても最期について記述してあげてほしかったです。
内村、八重子、有島と文化人が続きますが、キリスト教やアイヌ民族や農場経営について勉強になりました。
石狩川治水責任者の岡崎がトリになるのですが、時代的にはそれまでの章と前後する部分もあるものの、彼の功績によるとこ -
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ネタバレ昨秋(2025)、新聞書評で見かけた一冊。
享保の改革の様子、暴れん坊将軍で有名な吉宗がなぜ米将軍ともあだ名されていたかが良く分かる(笑)
副題に、「享保のデリバティブ」とあるように、これは経済小説だ。天下の台所と呼ばれた大阪では、江戸の中期には米取引が発展、一大市場を成していた。そして、そこでは現物の売買だけでなく、現代のデリバティブ取引と同じ仕組みを持つ「帳合米」の取引が発達していたという話。
それを、ひとりの仲買人を通し、大阪堂島で繰り広げられる米取引の様子と、権力で価格を統制しようとする幕府との丁々発止の駆け引き、交渉の様子が描かれる。
その中心人物である垓太と、将軍 -
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数年前にこの作家さんの直木賞作品「銀河鉄道の父」を読んだけど、その時の作風とイメージが違ってちょっと驚き。
銀河鉄道〜はもうちょっと真面目な感じだったけど、この本はちょっとくすっとしちゃうようなところがあったり、少しくだけた雰囲気。
この本のほうが昔の作品だけどこんな感じの小説も書いてたのか。私としてはこの本のほうが好きで楽しかった。
実在人物が出てくるからてっきり本当にあった事件なのかと思ったけどそうではないみたい。
だけど史実を交えながらのストーリー展開で勉強にもなったしシンプルに面白かった。
こういうちょっと癖のあるキャラが出てきたりくすっと笑えるところがある小説はすごい好きだから、他