門井慶喜のレビュー一覧

  • 東京帝大叡古教授

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    ネタバレ

    史実とフィクションの混ぜ具合が、ちょっと不自然だったかなー。全体的に口調がライトで、時代の雰囲気があまり感じられないのもあり。ただ、エンタメ謎解きとしては楽しめた。

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    2025年03月06日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の生涯を父の視点から描く良作。
    賢治はもっと実直な人物かと思っていたが、青年時代は根無し草で結構ふらふらしていたんだね。
    父の最期で雨にも負けずの内容が、冗談とか真面目な話ではない、というのも幼少期から支え続けてきたからこその感想なんだろうと思う。

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    2025年02月18日
  • 銀河鉄道の父

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    読み始めた時に姉に「それ読んでるんだ…」というなんだか微妙な反応だったので、どうなのかなと思いながら読み進めました。読み終わって、なんだか複雑な気持ちです。
    勝手なイメージで、宮沢賢治は貧乏な生い立ちだと思ってたんだけど、お金持ちのボンボンでした。
    お金持ちの家の子じゃなくても、「風の又三郎」や「アメニモマケズ」は生まれたのかな?
    読んでいる間は、お父さんの愛の深さに圧倒され続けました。

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    2025年02月15日
  • 銀河鉄道の父

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    あめゆじゅ、春と修羅、雨ニモマケズ
    そんな風に生まれたと、物語る、読みやすい本でした。
    また、イーハトーブ iwateを訪れたくなりました。

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    2025年01月03日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の一生を父の目線で知ることが出来た。
    よく知られている宮沢賢治でも表面的なことで知ったつもりになっていて、実は本作で知ったことも沢山あった。(もちろん物語なのでフィクションな面もあると思うが)
    途中から単純に家族を思う父の気持ちに寄り添っている感じもした。

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    2024年12月14日
  • 灯台を読む

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    日本に約3000基ある灯台の役割や多様な価値について知ってもらおうという趣旨で進められている「海と灯台プロジェクト」。主体は一般社団法人・海洋文化創造フォーラムで共催が日本財団と海上保安庁である。そのプロジェクトの一環として企画されたのが、灯台が果たしてきた地域固有の役割や機能、存在価値を物語化して知らしめようという取り組み。本書はそれに基づき19基の灯台を6人の著名な作家が分担して現地取材し、紀行文集として取りまとめたもの。
    灯台の建築技術や歴史、地域との関わりについて様々な観点から語られ、読み進めるうちに少しずつ灯台への関心が高まってくる。
    しかし、門外漢の私には歴史作家や描写力のある作家

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    2024年11月27日
  • 天災ものがたり

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    一国の国主
    信玄と弟の信繁の甲府盆地の治水の話。「無名の虎」も良かったが、本作も良い。「人と人のへだてを無にする最良の装置は、現場なのである。」

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    2024年10月14日
  • 定価のない本

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    ちょうど東京に行くことがあって、暇ができたので本好きにはたまらない街、神保町に行ってみました。そこで目が合った本がこちら。
    戦後の神保町で起こるミステリー。街の成り立ちからGHQの陰謀まで読み応えも充分。

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    2024年09月28日
  • 銀河鉄道の父

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    学校で無理やり読まされた作家は大体嫌いになるので、宮沢賢治もその1人でした。
    童話を読んでもひたれない。詩は説教くさい。何より、自分の周りにいた「賢治好き」の人達が苦手でした。なんか皆んな“良い人“っぽかったんですよ。
    その後、好きな作品も見つけましたが、僕の中の賢治像は、「軽度の発達障害で、重度のシスコンで、大人になっても親の金でレコードを買い漁る放蕩息子」と言う散々なものでした。賢治の父政次郎を主人公に据えた本作ではたして何かがかわるのだろうか、、

    どうしても上記のような視点で読んでしまうので『父』政次郎よりも賢治の言動に注目してしまいます。歴史小説の常として、どこまでが史実でどこからが

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    2024年09月22日
  • 江戸一新

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    ネタバレ

    明暦の大火で神君家康公が建てた江戸は焼き尽く
    された、松平信綱(知恵伊豆)を主人公にして、
    再建・復興し、江戸は大江戸となる・・・つまり
    「築地=埋立地の拡大、火除地の設置、御三家含
    め全ての家屋敷を遠方」に移転することで、密集
    した町をガラガラポンと一新する話なのだ

    知恵伊豆に町奴の幡随院長兵衛が発想の火種を与
    えアイデアする様は安直だけど、神話の様な再建
    に有名人が一枚かむのは都市伝説として良い出来
    旗本奴の水野十郎左衛門の確執から、知恵伊豆の
    拉致が発端の喧嘩⇨処払いが江戸の拡大作戦の大
    義名分というくだりには笑えた

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    2024年09月21日
  • 銀河鉄道の父

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    父親(政次郎)の深い愛情、それゆえの苦悩。長男(賢治)としての苦悩。多少甘いなぁと思ったが、裕福だからこそできてしまう。早くから目を付けていた妹(トシ)。生前にもっと評価されたらもう少し救われたかも。

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    2024年08月20日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    東京初、すなわち日本初、東洋初の地下鉄が完成するまでの実話

    創設者である早川徳次さんが主人公で、「前例のない大きなことを成し遂げたい」という気持ちから、イギリスで見た地下鉄を日本にも持ち込むと言うことを決めて、その事業の立ち上げから完成までの壮絶な物語が描かれていました

    地中に鉄道を走らせると言うことに対して、前列が無いので、懐疑的な意見が大勢を占める中、技術的、事業的に成立する見込みがあることを、泥臭く、コツコツエビデンスを積み上げていく姿は壮絶でした

    加えて、地下鉄敷設の工事に携わった面々にもスポットを当て、工事総監督を担った竹五郎さんはじめ、5人の監督、監督同士の意見のぶつかり合い

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    2024年08月19日
  • ゆうびんの父

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    ネタバレ

    なっかなか郵便事業の展開にたどり着かず、残りページは乏しくなってやきもき。蘭学医療だの海運だの興味はもつものの極めるに至らず。薩摩での英語教師をうまく投げ出し、勝麟太郎のすすめで新政府に出仕する。そこでも紆余曲折を経てようやく郵便に行き着く。なるほど「ゆうびん」とは同音異義語がなく、なじみやすい語だわ。〒マークも合わせて、明治初頭になかなかのセンス。前島密の旅先での経験を活かした発想の特定郵便局制度もそういうことだったのか。イギリスに学んだ切手やポストの仕組みもなるほど。物語の締めがなんで母の死なのかね。

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    2024年08月17日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    当時の時代の背景からこのような選択がされてることが勉強できた。感動というよりも学んだ側面が大きい。しかし、ラストの3人の会話、感動した。

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    2024年08月12日
  • 銀閣の人

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    わびとさび
    孤独を愛す
    書院造とはなど、東山の意味の深さを初めて知った。
    これを知った上で現地を訪れたいと思った

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    2024年07月02日
  • ロミオとジュリエットと三人の魔女

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    シェークスピアの作品の主要キャストが集まり、シェークスピアまで登場する、地中海の雰囲気に溢れたコメディー。
    シェークスピアの動向が分かっていない期間、歴史のすき間を埋めるドタバタ歴史小説?

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    2024年05月25日
  • 東京、はじまる

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    日本銀行、東京駅を建築した辰野金吾さんの一代記

    留学先から戻った場面から始まり、夢や理想を語り実現に向けて進んでいく。

    欲しいと思った仕事のためには師匠を否定することも厭わない豪快で単純な金吾。

    晩年、弟子から否定され若かった頃に自分が師匠にしたことを思い出し、老いた自分に嫌気がさしながらも新しいことを生理的レベルで受け入れられないことで喪失感を覚えるあたりは切なかった。 

    時代が時代なだけに、色々なものが西洋式に変わっていく過渡期に取り残されていくような感覚は社会人なら誰でも経験することだけど、仕方のないこと。

    物語の中の言葉を借りれば
    人間は、真摯に仕事する限り、誰でも過渡期の人

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    2024年05月25日
  • ゆうびんの父

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    日本の郵便の父_前島密の伝記

    自分は教科書で1行レベルの知識だけ


    なが〜い前置き



    一応、郵便への伏線になっているのには関心


    幼なじみとの再会シーンは
    今も昔も同じだなと共感した

    みんな一度は都会とか夢を見るのよね


    何となく歳をとって
    落ち着いていく

    でも、それもまた幸せ

    と悟ったような事を書いておく


    最後、
    終わり方は
    あれで良かったのかな~?

    クライマックスを
    このエピソードで終わるのか〜

    うーん

    と俺はなった

    もうちょっといい終わり方

    あったんでない!?

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    2024年05月19日
  • 新選組の料理人

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    ネタバレ

    門井さんブームで買った本
    がっつり賄方の話かと思ったけど、思ったより新撰組の隊士や組織の視点で書かれていた印象
    以外に夫婦関係に注目している部分も多いと感じた。

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    2024年05月13日
  • 人形の部屋

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    [1]優秀な旅行企画マンだった敬典は現在ヤヌシ(専業主夫)として中学生の娘つばめ、大企業の子会社で重要なポストに就いている妻の陽子を支えているが難しい年頃の娘との関係はデリケート。
    [2]家族とは《人はみな、死ぬ瞬間まで中ぶらりんだ》《だから親が子の心を忖度するのも、子が親の心を意識するのも、要するに中ぶらりんが中ぶらりんに対してる》《そのことに耐えねばならない。おたがいに》p.318
    [3]ミステリとしては敬典が持ち前の知識と発想力で謎を解くあっさり軽やかな日常の謎系で読みやすい。いくらかウンチクも得られます。読んで謎を解ける読者はほとんどいないのでは? それこそ敬典並でないと。この『人形の

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    2024年05月13日