門井慶喜のレビュー一覧

  • 江戸一新

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    松平信綱が主役なんだなって。保科正之かと思ってた。かの有名な明暦の大火の小説は物珍しいので、読んでみました。火事の凄さはよく聞くけど、その後の復興はあんまり聞いたことないから、とても勉強になった。小説も勉強になるんだなと改めて思ったよ。

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    2025年12月31日
  • 文豪、社長になる

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    菊池寛。

    タイトル通り、人気大衆小説家が「文藝春秋」を立ち上げ社長になり、芥川賞、直木賞を創設し……亡くなるまでの、一代記。
    もちろん史実に基づいてはいるものの、フィクションだが。
    大まかな時系列には沿っているものの「オール讀物」連載の5編が、そのまま収まっているようで多少、時間は前後する。
    読みやすいが、少しぶつ切り感があった。

    芥川龍之介や川端康成、小林秀雄らとの濃い話も読みたかったが、菊池寛、その人を知るには非常に読みやすい本だった。

    個人的には、直木「三十一〜三十五」との物語「貧乏神」が一番面白く読めた。

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    2025年12月18日
  • 人生を豊かにする 歴史・時代小説教室

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    多分、「人気作家」の、どうやって作家になったか、どういうことを考えて著作しているかを編集者が聞き手になって書いている。

    多分というのは、三人とも知らないから。

    時代/歴史小説、また、この作家さんが好きな人が読めば違うんだろう。
    なんか昔の、漫画家になろう!的な本みたいな感じ。

    以前読んだ、流行作家?になるには見たいな本の成金的な臭いは少なかったし素直にすげえな、やっぱりプロは、と思ったのだが、一人だけやっぱり臭ってた気がした。

    もっと、古典的な有名な作品を取り上げて論評してくれるようなもんかと思ってたので、拍子抜け。

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    2025年12月15日
  • 信長、鉄砲で君臨する

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    鉄砲をテーマにいろいろ書きたかったのだろうか。切り口がおもしろかった。
    ただ、鉄砲で建てるは無理があるやろと。シンプルに伝来の話が一番おもしろかった。

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    2025年11月17日
  • なぜ秀吉は

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    豊臣秀吉は天下統一を果たしながら、晩年、無謀とも言える朝鮮出兵を行ったのか。その「なぜ」に迫る歴史小説。

    人間の欲は果てしない、配下へ報奨とする土地が尽きてしまった、権力者は愚行を繰り返す、秀吉は単純に戦争が好きだった、など、多くの学者により分析されつくした朝鮮出兵の動機。それらを踏まえて小説家としての著者視点での新解釈を提示してくれると期待したのだが、消化不良のまま完結してしまったという感想。

    本作に登場する秀吉は、名もなき庶民や商人などに、勢いで朝鮮・明などを征服すると公言した手前、引っ込みがつかなくなってしまっていたように感じられる。淡々と名護屋城を築き、朝鮮向けの人と船を集めるだけ

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    2025年10月18日
  • 札幌誕生

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    ネタバレ

    札幌の成立過程を、幕末から昭和にかけての5人の人物のドラマを通じて描いた連作短編、門井先生自身が語った創作意図・作品で最も強調したかったのは、「人が住んで街になるのではなく、人はいないが街をつくる」という、極寒の大地で大規模な都市計画をゼロから推進した先人たちの信念と情熱、そして現代にも通じる「自制心」を持った5人らしい・・・が、小説ならば特定の主人公を通過した5人という書き方の方が馴染みある、つまり札幌誕生というタイトルに相応しい観察者が不在なため、読者はバラならの5人の先人話を読まされただけに終わった(辛口)バチラー八重子や有島武郎の話は札幌誕生ストーリーに何も寄与していないと断ずる

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    2025年09月23日
  • 地中の星―東京初の地下鉄走る―(新潮文庫)

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    時は大正が終わり昭和が始まる頃に、日本初の地下鉄が開業した。いまの銀座線、浅草を起点に上野、神田、新橋と徐々に延伸していく形で現在に繋がる地下鉄道網が張り巡らされていく。その裏には歴史に名を残したいという野望を持った一人の男の姿があった。

    早川徳次は日本の地下鉄の父と呼ばれる。山梨の寒村から裸一貫で東京に出てきて、渋沢栄一や大隈重信といった経産界の大物と知己を得て資金を集め、日本初の事業である地下鉄掘削を開始する。当時は市電が地上を走るものの、次第に自動車との交通戦争が激化していく時代に差し掛かっていた。

    関東大震災が起こり、東京の重心は東寄りの下町から西側へと遷っていく。そこに目を付けた

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    2025年09月21日
  • 文豪、社長になる

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    日本の錚々たる文豪の名前が次々に連なる作品
    日本の近代史と文豪菊池寛の人生を綴った一冊
    作家仲間で雑誌を創刊し、発刊部数を伸ばし、組織を作り、と順風な中、日本が戦争の渦に飲まれていき、自分の思想とは真逆の文章を綴り、それでも自分のやり方は変えられないジレンマを感じた
    途中、後述といって先に進める割には、その後の話しが前後するので時系列が時々混乱する
    そこそこ厚みのある文庫だがストーリーを推敲すればもっと読みやすくなるのにと思った

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    2025年09月18日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 札幌誕生

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    「開拓判官ー島義勇」「ビー・アンビシャスー内村鑑三」「人の世の星ーバチラー八重子」「流行作家ー有島武郎」「ショートカットー岡崎文吉」の五話。北海道に強く関係した5人の人物を主人公にした5つの中編を、時代に沿って並べる事で、札幌の誕生とその成長を描いた作品です。
    『東京、はじまる』の感想には「口に出さない当人の考えをインデントや()で括って差し込んでいく文体は、池波正太郎によく似て非常に軽快です」と書いていましたが、今回は読み始めてしばらく(文章と言うより話の進め方が)「なんか司馬良太郎っぽいナ」と感じました。もっとも読み進めるにつれ、その感触は弱まってきましたが。とは言え、どこか余り逡巡が感じ

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    2025年08月31日
  • 銀閣の人

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    鹿苑寺(ろくおんじ)は、日本の京都市北区金閣寺町にある臨済宗相国寺派の寺院である[1]。大本山相国寺の境外塔頭で山号は北山(ほくざん)。本尊は聖観音。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)である[2][3]。建物の内外に金箔が貼られている舎利殿「金閣」が特に有名なことから金閣寺(きんかくじ)という通称で呼ばれることも多い[4]。

    日本文化の礎は、この男がつくりだした!

    応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。
    室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。
    孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
    日本建築の源流とな

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    2025年08月07日
  • 定価のない本

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    戦後間もない神保町で古書店の主が本に埋もれ圧死した。不審を感じた主人公は、GHQ少佐からの依頼もあり、調査を開始する。
    当時の古書売買の事情が丁寧に描かれており、フィクションとはいえ、今、歴史を学べる事は当たり前ではないと気付かせてくれる。

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    2025年07月18日
  • 小説あります

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    再読。
    人はなぜ小説を読むのだろう。
    「好きだから」それだけでも十分な理由だけれど、
    もしかしたら私たちは、小説を通して
    孤独と向き合い、誰かの言葉に耳を傾け、
    人生のヒントを探しているのかもしれない。

    物語の中で誰かと出会い、感じ、考える時間は、
    現実の自分を見つめ直す鏡のような気がする。
    この本を読んで、そんな小説の力をあらためて感じた。

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    2025年06月04日
  • 札幌誕生

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    新聞連載で読んだ。

    情熱を燃やした人々が連綿と続いて札幌を作ったという事実も面白いが、それを繋げて書く本書の構成も面白い。
    (でもあまり興味が持てない人物もいたが。)
    バチラー八重子の章が最も面白く、アイヌの人々の生活感や息遣いが感じられた。
    会話の前後の、作者特有の独特の語り口が面白かった。

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    2025年05月14日
  • 家康、江戸を建てる

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    今の東京しか知らない自分にとって、家康が江戸に左遷されたというのは驚きでした

    解説の「日本列島は西高東低」という話も、気候や大陸との距離といった理由を知って納得です

    何もなかった江戸を都市にしていく苦労や、地名の由来を知ることができたのも良かった

    天下統一で褒美に与える土地がなくなり、経済が貨幣中心へと移っていったという描写には、現代の知識を通して歴史を捉え直すような面白さがありました

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    2025年05月10日
  • 東京帝大叡古教授

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    ネタバレ

    史実とフィクションの混ぜ具合が、ちょっと不自然だったかなー。全体的に口調がライトで、時代の雰囲気があまり感じられないのもあり。ただ、エンタメ謎解きとしては楽しめた。

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    2025年03月06日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の生涯を父の視点から描く良作。
    賢治はもっと実直な人物かと思っていたが、青年時代は根無し草で結構ふらふらしていたんだね。
    父の最期で雨にも負けずの内容が、冗談とか真面目な話ではない、というのも幼少期から支え続けてきたからこその感想なんだろうと思う。

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    2025年02月18日
  • 銀河鉄道の父

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    読み始めた時に姉に「それ読んでるんだ…」というなんだか微妙な反応だったので、どうなのかなと思いながら読み進めました。読み終わって、なんだか複雑な気持ちです。
    勝手なイメージで、宮沢賢治は貧乏な生い立ちだと思ってたんだけど、お金持ちのボンボンでした。
    お金持ちの家の子じゃなくても、「風の又三郎」や「アメニモマケズ」は生まれたのかな?
    読んでいる間は、お父さんの愛の深さに圧倒され続けました。

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    2025年02月15日
  • 銀河鉄道の父

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    あめゆじゅ、春と修羅、雨ニモマケズ
    そんな風に生まれたと、物語る、読みやすい本でした。
    また、イーハトーブ iwateを訪れたくなりました。

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    2025年01月03日
  • 銀河鉄道の父

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    宮沢賢治の一生を父の目線で知ることが出来た。
    よく知られている宮沢賢治でも表面的なことで知ったつもりになっていて、実は本作で知ったことも沢山あった。(もちろん物語なのでフィクションな面もあると思うが)
    途中から単純に家族を思う父の気持ちに寄り添っている感じもした。

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    2024年12月14日