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日本銀行本店や東京駅など、近代日本を象徴する建物を矢継ぎ早に設計した、
明治を代表する建築家・辰野金吾。
下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、
帰国後はなんと恩師ジョサイア・コンドルを蹴落として
日銀の建築を横取りする……!
周囲を振り回しながらも、この維新期ならではの超人・金吾は熱い志で
近代日本の顔を次々を作り上げていく。
日銀の地下にある意外な仕掛け、東京駅の周辺にかつて広がっていた海の
蘊蓄など、誰もが見慣れた建築物の向こうに秘められたドラマを知ることもできる。
ベストセラー『家康、江戸を建てる』の著者が
「江戸を壊して東京を建てた」辰野金吾を描く、大きく楽しい一代記!
※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2023年10月04日
建築家、辰野金吾の大河小説。
正に大河と呼ぶに相応しい、波乱万丈の人生だった。
決して順風満帆ではないし、何より集大成とも言える建築に向かう頃には自分の老いを受け入れて新しいものを拒絶してるんだもんね。
栄枯盛衰、なるほどなるほど。
好きなシーンは色々ありますが、どこか1つを選べと言われたらやは...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月17日
辰野金吾のイギリス留学からの帰国後から日本銀行本店と東京駅の設計建築までの生涯を描いた一冊。
辰野金吾という名前は知っていましたが、初めて人物像を知ることができました。
明治維新で江戸時代の名残が残る時代。
西洋に追いつけ追い越せと日本が大変貌を遂げた時代。
師匠のイギリス人のコンドルと日本銀...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月24日
熱き建築家の一生を描いた物語。
この時代を生きた人の情熱はすごいなと
シンプルに感動した。とにかく熱い。
男というより漢感。
建築の専門用語が多いので、少し内容は難しめ。
わずか30年間で統治体制が変わり、身分が変わり、街並みも変わった激動の明治時代。
今は見慣れた東京駅や日本銀行がこの時代に作ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月27日
先日読んだ「帝国ホテル建築物語」と比較すると、どうも作品へ思い入れが出来なかった。
上述した大正期の苦労人達の物語と、維新を這い上がった(本書の辰野金吾も十分苦労はしているのだが)才能ある野心家の物語では、自分の性格的にどうしても前者に思い入れてしまう。勿論フィクション上の辰野に対して、だが。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月23日
明治中〜後期の「はじめて物語」は
バイタリティがあって楽しいね!
もちろん、今と比べて一長一短あるけど
こうして後世から見てみると
何事かを成したいという熱量がすごい。
そのなかでも、これは建築の物語。
好きな分野だから、なお楽しかった。
この時代の建築関係の本には
かならず名の上がる「辰野金吾」...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月05日
HKさんのお勧め。
たとえ、建築に興味がなくても知っているであろう「辰野金吾」のお話。
日本銀行本店、東京駅舎をはじめ、
中之島公会堂を設計したのはさすがに知っていたが、
唐津で高橋是清に英語を学んだとか、
鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルが先生だったとか、
国会議事堂の設計を争った妻木頼黄は...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月09日
明治期に日銀や東京駅を設計し、近代建築の祖となった辰野金吾の物語。巻末に自ら史実に基づくフィクションと書いてあるから物語なのだろうが、参考文献の記載がないのはなぜなのか。実在の人物を描いているにも関わらず、出版社が参考文献なしをよしとする基準はどこなのだろう。高橋是清が意外(私が知らなかっただけなの...続きを読む
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