門井慶喜のレビュー一覧

  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    ネタバレ

    こち亀みたいなタイトルが示す通りコメディ。
    へっぽこ新米刑事くんと美人上司のコンビが、美術品詐欺事件捜査に。敵方の画商は実はいわくつき人物。

    警察小説としては緊迫感なし、ミステリーとしては展開が雑、スケベな描写が痛いという欠点はあるが、芸術家の卵の心情が理解できそうでもある。参考文献リストが欲しかった。

    最後の表紙イラストレイターの寄稿がおもしろい。

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    2017年09月27日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    伝統もありサービスも一流のホテルポラリス京都。
    ホテルのスイートに長期宿泊中のお坊ちゃん・桜小路清長が持ち込んでくる厄介ごとをベテランコンシェルジュの九鬼と新人フロント係の麻奈が次々と解決していく短編集。

    コンシェルジュとは普通ホテルで快適に過ごすにあたっての相談(観光やお店情報の提供やチケットの手配など)を請け負う人たちだと思うのですが、この作品では桜小路清長が家庭の問題や個人的な問題を思い切り相談しまくってます。
    探偵役がコンシェルジュである必然性があまり無いので、現実的ではなくて違和感を少し感じました。

    でもその点を除けば、派手さには欠けるけど謎解きの楽しさを味わうには申し分ない連作

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    2017年12月04日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    お騒がせ桜小路一族の困りごとを有能コンシェルジュ九鬼がさくっと解決してゆく日常系ミステリ。キャラクターがたっているのでドラマ向けかも知れないけど、見所は…京都の景色かな?
    可もなく不可もなくだが、よくある設定すぎて特徴がない。

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    2017年05月28日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    門井氏の作品を一言で表すなら、知的、だな。それも嫌味なただただ専門書を読めば分かるようなことを、垂れ流すのではなく、バリエーションが豊富だ。

    本作は門井氏の中では、珍しく?コメディ寄り。基本的に四人と一人しか登場人物はいない。キャラの立て方はそんなに秀逸な印象はないんだが、物語全体が爽やか。

    しかし、門井慶喜氏は美術探偵シリーズが断然、好奇心を鷲掴まれるわ。

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    2017年05月26日
  • 東京帝大叡古教授

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    歴史とミステリが融合していてまさに本当に起こった事件であるかのように思えるのは解説のとおり。しかし、ミステリとしてはちょっと雑なので歴史とサスペンスつて感じで読む方が面白いかも。
    藤太の正体には、まったく気がつかなかったので、おおっとなった。さすが。

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    2016年12月11日
  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有

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    ネタバレ

    読んでいて賢くなった気がする小説をたまに読みたくなります、そんな時に読みました。
    そういう目的としてはちょっとむずかしすぎました、もう少し本書に出てくる芸術などに関する知識があればもっと楽しめたのかもしれません。

    たまに描写される、友人関係や親子関係など人間模様も有り、決して主要テーマではないにせよ心温まる話ではあると感じ、おかげで小難しい話は殆どわからないながらも楽しんで読めた。

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    2016年11月24日
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班

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    美術犯罪捜査といっても高尚な(?)ものではなく、もう少しよくありそうな身近なタイプの詐欺を扱ったコメディタッチの連作短編集。けっこう捜査が乱暴です。キリコの話は面白かったな。寝る前とか、病院、銀行の待ち時間なんかのひまつぶし向き。

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    2016年06月30日
  • 東京帝大叡古教授

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    日露戦争終結前後の時代を舞台に、歴史上の人物も登場するミステリー。
    短編連作みたいな形式だが、1つの長編として楽しむ小説。帝大教授と書生のやりとりがいい。そして、藤太が誰なのかという種明かし。歴史を背景にした壮大な話だ。

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    2016年06月21日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

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    地方ローカル線の駅の取り壊しをするや否やで物語は進んでいく。

    話しは全体的に面白いのだが、その場面展開が結構唐突過ぎて、無理やり感がある所が多い。
    もう少しスムーズな場面展開を意識してストーリーを進めて貰うと良かった。

    特にキーマンの一人の心変わりの突然感は頂けない。

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    2016年07月28日
  • 東京帝大叡古教授

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    最高学府で連続殺人! 謎を解くのは天才哲学者「ウンベルト・エーコ」ならぬ天才政治学者「ウノベ・エーコ」。他を圧する「知の巨人」が開示していく事件の真相はまさに予測不能!

    直木賞候補にもなった作品。佳作であることはわかるけど、読む人を選ぶ作品ではないかと…。特に私のように日本史に疎い人間には、クライマックスで明かされる重要人物の正体に全く反応できずに困惑するのみで、作品の本当の魅力を理解できなかった。
    (C)

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    2016年05月20日
  • 東京帝大叡古教授

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    シャーロックホームズのつもりで、東京帝大の政治学教授の殺人事件の犯人を捜す藤太と、いいように藤太を使う叡古教授のやり取りが愉快だ。
    すっとぼけながらも事件の裏の裏まで解き明かす叡古教授は、全体を俯瞰しすぎていて現実味がないが、コメディーと思えば許容の範囲。
    そして叡古の娘さくら子と藤太の仲は...と思わせておきながらのどんでん返しは、さすがのすっとぼけと唸らせる。

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    2016年05月19日
  • パラドックス実践 雄弁学園の教師たち

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    ネタバレ

    通常の科目のほかに,「雄弁」を学ぶという伝統ある名門校雄弁学園を舞台とした連作短篇集。パラドックス(=逆説)をテーマとした論理的な作品というよりは,やや人情ものっぽい要素がある。ミステリではないが,個々の短篇にはミステリ的な手法が生かされている。「パラドックス実践」は,本編の主人公,能瀬雅司という教師が,生徒達から出題された三つの命題にどのような解決を見せるかというハウダニットだし,「職業には向かない女」は,一度,挫折して雄弁学園を去った五十嵐という女性教師と,一歳年下の北原という女性教師との関係は何か。なぜ,雄弁学園は五十嵐を教師として呼び戻したいと思っているのかという点が謎として描かれてい

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    2015年12月13日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    各話のエピソードにまつわるウンチクがなかなか興味深い。
    薀蓄を披露したいがためのストーリーなのか?と思ってしまった。

    不満な点としては、人物造形がもうちょっと深ければ良いのに、とか、もっと京都の地元色が感じられれば、などと思ってしまいました。

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    2015年11月30日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    万城目学氏との共著「ぼくらの近代建築デラックス!」で溢れんばかりの薀蓄を放つ門井氏に興味を持って、初の門井氏の小説作品。
    やはり凡人が知らないような薀蓄ネタに笑みがこぼれた。
    「薀蓄在りきで、後からミステリーを組み立てたでしょう。」と 突っ込まずにはいられない。
    さらに門井氏に代わり薀蓄をスマートかつ存分に披露するホテルコンシェルジュというキャラクターに思い至った門井氏のほくそ笑む顔が思い描ける。

    ということで、普通は可決に至れるとは思えない難事件を薀蓄で解くストーリー展開はミステリー作品としてはあり得ないと思うが、軽快な展開とキャラクターの突飛さと事件のばかばかしさは、薀蓄好きのコメディー

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    2015年11月04日
  • ホテル・コンシェルジュ

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    前半は万能コンシェルジュが活躍、後半はだんだんヒロインにシフト、みたいな感じ。
    コンシェルジュさんはホテルマンらしく裏方に回ったり、と後輩の育成となって、暗躍系の探偵さんに。
    御曹司君のゆるゆる感もよかった、頼りないけど。
    そしたらヒロインがもっとぐいぐいいくタイプだといいのかなー
    続くっぽいけど、ちゃんとまだ続いてくれるかなぁ
    このまったり感のまま続いたら良いシリーズになるような気もする。

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    2015年10月31日
  • 人形の部屋

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    ネタバレ

    父と娘の関係がクローズアップされている日常の謎系ミステリ。5つの短編からなる連作の作品である。主人公の「父」である八駒敬典は,もともとは旅行会社勤務であり,なかなかのやり手だったという設定だが,現在は会社を辞めて専業主夫状態。博識の「父」とその娘「つばめ」との間の,なんとも微笑ましく,そしてちょっと難しい関係が楽しめる作品である。
    日常の謎系のミステリとして見ると,各作品で描かれている謎は魅力的であり,解決もなかなかのもの。壊れた人形の謎(人形の部屋),万年筆についての謎(銀座のビスマルク)など,傑作というほどではないが,十分楽しめる佳作が続く。
    読後感もよく,なかなかの良作なんだけど,ちょっ

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    2015年09月10日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    これまで街中の風景の一部としてしか感じていなかった建物が、本書を読んで靄の中から浮き出たように輝いて感じた。

    門井さんの薀蓄と万城目さんの忌憚のない感想とサラッと次の物件に移ってしまう所が、愉快で軽快なばかりでなく、施主や建築家から時代背景まで広く興味をそそられ、この目で見てみたい。ちょっとググってみたい。という欲求を掻き立てられる。

    建築物入門にうってつけの一冊

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    2015年07月14日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

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    ストーリは鳥取のローカル私鉄の駅の取り壊し問題で住民が争う物語。駅が有名な建築家(ライト)が設計したと言われているが、病院建設のために取り壊すことにした村長派と、歴史的建造物だから保存しようとする人々。主人公は村長の孫で、この争いに巻き込まれる。その中、実はライトが設計していないのではないかと主人公は気づく。その気づきの流れは唐突な印象である。気づいた経緯・流れを丁寧に描くともっと面白いと思う。村長が急死して、村長選がはじまる。立候補者は主人公と、保存派活動をしていた女性の息子。この構図も唐突感がある。話を短くまとめようとしたのかもしれない。そして、主人公は病院建設と保存の両立を考えるが、それ

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    2015年06月07日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    万城目さんが関わっている本なので、きっと面白いだろうと買ってきました。

    ところどころで万城目さん節が炸裂してて、やっぱりおもしろかったです。

    建築のことも、ちょっと説明が続いて読み飛ばしてしまった箇所もありましたけど、勉強になりました。
    ちょいとしたエピソードなんかもとても興味深い。

    この本に出てる中で、私がすぐにでも見に行けるのが横浜。
    ということで横浜市開港記念会館を、遊びに行ったついでに見てきましたが、確かに圧巻!
    これが昔の日本に建っていたのかと思うと、その当時に見たら、もっと「ふわあ~」と感動しただろうなあと思いました。

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    2015年06月06日
  • 若桜鉄道うぐいす駅

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    田舎の駅舎が文化財、保存か建て替えかというテーマ。

    フランクロイド ライトまで引っ張り出して。

    門井氏の一冊は、穏やかでとてもインテリジェンスが醸し出る。

    岐阜の片田舎に巻き起る珍事に心温まりました。

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    2015年03月18日