松浦弥太郎のレビュー一覧
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一番印象深かったのは、「夫婦喧嘩」
幼少の頃の家族の事はよく語られるが、今の家族の事はあまり語ることのない弥太郎さんが、奥様との日常を書いたもの。暮らしや生活について、「親切、笑顔、感謝」を信条としている弥太郎さんなのだが、こと奥様が相手になるとありのまま、素の自分を出してしまうのだろう。時にわがままに。奥様が「私は寂しい。めちゃくちゃ寂しいんだよ…」と言っていた気持ち…一人より二人でいる方が寂しい気持ちだっだろうなぁ。最後に「ごめんね」「いつもありがとう」と言われて救われただろうな。
【心に残ったこと】
○今日どんなふうに暮らすのか。それが自分の未来を作る。今日元気がないと言う事は、いつ -
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ネタバレ松浦弥太郎氏の、手紙のようなエッセイ。
一つ一つ、正面から向かい合うこと。相手に敬意を払い、常に感謝すること。素敵な家族感を絶えず出していた以前の著書と比べて今回は、妻との喧嘩も記載するなど、リアリティを感じる内容だ。恐らく、読者からすると、こんな聖人のような感性の人はいる分けないだろうな、やっぱりそうだったという感想だろう。ただ、ある事象をシンプルに、自分の生き方に向かって収斂させていく技法は興味深い。自分のことなのに、みんなのことのように感じるからだ。自己中心的な人間でも、いいことをする。ストイックにランニングして、怪我をして、きっと家族はうんざりしたことだろう。でも、それが自分の生き方だ -
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文庫フェアで出会った本。
人と同じにしなくてはいけない、ということに耐えられず高校を中退したあと、
日雇い労働をしながら生活する。
その時出会った人たちの影響で本を読むようになり、その中の一冊に強く感銘をうける。
この本の舞台に行きたい!
気持ちを抑えきれず、つてがあるわけでもないのにアメリカへ。
さまざまな人、文化と結びつくうち、
彼の中でひとつ生き方が作り上げられていく。
路上で本を売ったところからはじまり、
今もカウブックスを続けている
『暮しの手帖』編集長としても知られている松浦さんの動き始めた頃のことに重点をおいたエッセイ集。
この本を読んでいて、最初にひっかかったのが、文 -
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穏やかで静かな弥太郎さんの文章は、読むたびに「いいなぁ」と思います。
強いて言えば「慶して愛する(敬愛ね!)」という表現が近いかな。
そんなにしょっちゅう読むわけじゃないんだけど、
年に1度くらい、とっても欲します。
【本文より】
・約束とは、人を喜ばせることです。
・「君の店では、理性の接客をしているのか、感性の接客をしているのか」
・「面倒くさいことのなかに、本当の楽しさがあるんだよ」
・悩みながら僕は、自分が守りたい大切なこととは、「人間としての正しさだ」と答えを出します。
・ぎくしゃくと歪んでしまったところを、少しずつ整えていくことこそ、人とのつきあいの基本だと僕は感じます -
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人は嫌なことを忘れさせてくれるものにお金を使う。仕事とは、困っている人を助けること。そう考えると、まだまだニッチな仕事が眠っているのかも知れない。
インターネットのおかげであらゆる情報が手に入る時代だからこそ、体験することの価値がどんどん高くなる。
物を一番安い値段で買うことは、節約ではなく倹約。節約はもっと安い商品を探して買うこと、倹約は同じ商品を安く買うことです。節約は生活の質を下げることになりますが、倹約しても暮らしぶりは変わりません。何気に違いをよくわかっていませんでした。
著書の「泣きたくなったあなたへ」のタイトルについてのエピソード。元々は「元気のないあなたへ」だった。変更は