松浦弥太郎のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
素敵な人になるために
背伸びしてでも自分が素敵だなと思う人と関わるようにしていきたいと思った。また、一つ一つのことを自分で考えて丁寧に暮らしていこうと思わせてくれる本。
-
Posted by ブクログ
松浦弥太郎(1965年~)は、書籍商、エッセイスト。2002年に中目黒にオープンした古書ブックストアCOW BOOKSの代表。2006~2015年に「暮しの手帖」の編集長を務め、現在はcookpadの「くらしのきほん」の編集長。
本書は、2009年に発行された単行本に、「BRUTUS」、マガジンハウスのライフスタイル誌「Ku:nel(クウネル)」に掲載された作品を加え、2011年に文庫化されたエッセイ集である。
本書に登場する場所は、サンフランシスコ(バークレー)、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、ロンドン、コートダジュール。。。そこは確かに「旅先」とも言えるのだが、それは一般に考える「旅」ではなく、「暮らし」が存在する場所である。旅のスタイルとして、単に「観光地を巡る」旅ではなく、「暮らすような」旅の人気が高まって久しいが、松浦氏は、1980年代に高校を中退してから、日本と海外を行き来して暮らすような旅をしながら、多くの人と接し、多様な体験をしてきている。その一部をまとめたものが本書であるが、ひとつひとつのエッセイは、まるで映画のワンシーンや短編小説のようで、実に印象的である。
私は、松浦氏をCOW BOOKSの店主として知ったこともあり、また、ニューヨークに行った際に同地の老舗・ストランド書店(本好きには大変有名な書店である)を覗いたこともあり、松浦氏がひょんな事件からストランド書店のオーナーに出会い、本屋になった経緯を描いた数篇は実に興味深かった。また、こうした人生を送ってきた松浦氏のセレクトだからこそ、COW BOOKSにはあのような本が並んでいるのだと合点がいった。
私は今回、出張で欧州のいくつかの街を回る飛行機の中で読もうと、本書を買って行ったのだが(海外の地域内の短距離フライトはモニターもなく、とにかく暇なのだ)、おかげで、次に訪れる街で何かドラマティックな出来事が待っているような気分になり、いつになく快適な移動をすることができた。(実際にはそんな出来事は起こらなかったのだが。。。)
これぞ松浦弥太郎の世界といえる、エッセイ集である。
(2019年12月了) -
Posted by ブクログ
「僕は今、五十一歳、五十代の新人です」から始まる松浦さんの著書。
「自分が今いかに狭い世界にいたことか。小さな世界でいっぱしに何ができているつもりでいたのが、恥ずかしくてたまらなくなりました。(引用)」
自分か奢っているなと感じることが多々あって、気づく度に「ダメダメ」と律するように心がけています。
心がける前の私は失礼なことをしたかな?と少し不安になり、自分の愚かさ呆れてしまう。
松浦さんの著書は優しい文脈なのに、伝えたい事はとても厳しい。
だらけているときに読むと「おっしゃる通りです」と思うのですが、疲弊しているときは「厳しすぎ!」と文句垂れながら読んでいます。笑
反感心を持ちながら、ついつい出版された本は手にとってしまう。
年を重ねるとどんどん利口になる。
先回りして怒られないようにすることは簡単になってきて、甘い言葉をかけてくれる人とばかり一緒に過ごしてしまう。
叱ったり、道しるべになってくれる言葉があるから、きっと彼の著書が私は好きなんです(^^) -
Posted by ブクログ
いつだって、口角を上げている。
これはきれいな口紅より、
クールなネクタイより、
素晴らしい身だしなみです。
(松浦弥太郎/文筆家
『しごとのきほん くらしのきほん100』より)
* * *
忙しい朝、意識していないと
怖い顔になってしまうので……
口角をクッとあげるように心がける
すると「今日はご機嫌やなぁ」と
家族もうれしい顔になる
子どもたちの笑顔を見ると
つられて笑う わたしがいる
笑顔は伝染するらしい
まずは自分から
優しいほほえみを
プレゼントしよう
* * *
ほほえみの「口角カーブ」が
伝染すると、世界がほんわりします。
(松浦弥太郎/文筆家) -
Posted by ブクログ
大好きなメイクアップアーティストの早坂香須子さんがだぁいぶ前にご紹介されてた本で、松浦弥太郎さんの本も何冊か持っていて気になっていたのですがようやく読みました。
・
松浦さん監修の「くらしのきほん」というウェブサイトに夜間限定で投稿されるエッセイが本になったもの。
夜間限定なので朝、昼には見られなくなりますが、その通り夜寝る前に読むのにピッタリの本。
ひとつひとつのお話も短くて少し読んで寝よう、というときにもピッタリです。
・
ざわざわしたり、波立っていたり、疲れている心をやさしくまるーく包み込んでくれるような本。
とはいえ、松浦さんの文章は背筋がいつも伸びる思いだし、そのまっすぐさにうしろめたさすら出ます。ズボラマンなので。。
そのくらい、まっすぐで、熱くて、人の心を動かす文章。
ただ、よぉーし明日は頑張ったるでーってなりたい時ってよりは、穏やかな気持ちになりたい時、背筋をだれかに正してもらいたい時に読み直したいなと思ってます。
・
「愛の反対は憎しみではなく無関心。すべてについて、無関心にならないことが大切です。」
・
「照れない、というのは、ひとつの"勇気"であり"覚悟"、"ごまかさない"こと。」 -
Posted by ブクログ
“街の本屋さん”の代表格、千駄木・往来堂書店の
『D坂文庫』から選んだ一冊。
『暮しの手帖』の編集長・松浦弥太郎さんが自身の
青春時代と、そこから得たものをつづったエッセイ。
高校を中退してアメリカに渡ったといういわゆるアウト
ローから始まって、本を売ることに楽しみとやりがいを
見つけたことが軽いタッチで描かれている。
でも、このタッチにだまされてはいけないはず。きっと
大変な苦労をしているはずだから。
でも、苦労したことをまったく出さずに、こんな
タッチで書いてしまうような人をワタシは支持する。
難しいことを簡単に説明できる人と同じように。
だから、このタッチの中にときどき顔を出す人生訓も
ワタシは素直に受け入れられた。(読んでいる間は
「人生訓」なんて堅いフレーズすら思いつかなかった
けれど、これはまちがいなく「人生訓」だ。)
下手な人生本を読むよりよほど効いた、ワタシには。
これでまた気になる著者さんが一人増えた。