松浦弥太郎のレビュー一覧
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「その心の中から、不安と寂しさが消えることはないんだ。だったら、そんな不安と寂しさを愛してみてはどうかな。そういう生き方はとてもすてきだと思う。そう、自分の弱さを決して嫌いになってはいけないんだ……。」
この言葉に出会った瞬間、次の文章に進めずずっとそこのことばに立ち止まって、ずっとずっと泣いていた。嗚咽した。涙が止まらなかった。最近、なにかと涙もろい。
「見るというのは、見えているものを、単に目に写してわかったつもりになるのではなく、ぱっと見では見えない、かくれているきらきらした輝きを、いかによく見て発見するかである。すてきなことや美しいことはそうやって見つけるものだと思っている」
こ -
Posted by ブクログ
著者の文章を読んでいると、その言葉にずっと触れていたくなる。触れるというよりも、むしろ「浴びていたい」と言った方がぴったりかもしれない。
とにかく心地いい。
それでいてシャキッと背筋が伸びる思い。
さまざまな思い出が綴られています。
大好きだったお祖母様との思い出にはそのお人柄が滲み出ていて、こちらまで優しさに包まれたような気持ちになり、お父様との最後の言葉では、終わってから始まる新たな関係に、切なくも愛しい気持ちがわき上がってきました。
飛行機で乗り合わせた人との会話、カナダで入った親子でするマッサージ体験など、小さな思い出のひとつひとつがこうして集まり、著者の言葉のフィルターを通して語ら -
Posted by ブクログ
ネタバレ付箋をたくさんつけて、うなずきながら読みました。
・人の「気」を見る
「料理で覚えるべきことは、技や知識ではなく、愛情の表現です」と教えてくれたのは、料理家のウー・ウェンさんだ。おいしさとはやっぱり口だけで感じるものではなく、その時その時の状態による「気」という心で感じるものが大きいのだろう。
・弱った自分を逃がす
疲れてしまったり、小さなことで傷ついたり、心が折れてしまったりして、自分ではどうしようもなくなることがある。そんな時、僕は自分が自分らしくなれる場所に行くことにしている。自分をリセットできる場所。弱った自分を、ちょっとの間、逃がしてあげれるような場所。
・背中をのばす
おしゃれに -
Posted by ブクログ
タイトルから厳しい論説を覚悟して読んだが、予想に反して「私(著者)はこうしている、日々の中でこう思う」という柔らかい内容で、読者としては自分の納得のいく、良いと思われた部分だけピックアップして試せるような気軽さがありよかった。また1項目ごと見開き1ページに収められているのも読みやすく抵抗なく読めてよかった。
「幸せとは何か、どうやって幸福を得るか」ということをずっと考えており哲学書もいくつか読んだが、この本が最も私の思う幸福に近く、変に力むような力ませるようなものもなく自然体で読後感もとても良かった。心の栄養として大層良い1冊であった。 -
Posted by ブクログ
「今からランニングを習慣にしたい」という自分にとっては、ピッタリの本でした。40歳になる自分もいざ走り始めると10分も保ちません笑 そして松浦さんと同じように体に痛みが出てくるという悪循環です。シューズは店員さんに測ってもらったものを買ったし、ウォーキングの習慣はすでにあります。なので、体幹の強化と美しいフォームの追求を行なっていきます。そして最終的には2時間を無理なく走り続けられる体力を手に入れたいです。ランニングは健康と1人の時間を獲得できる素晴らしいスポーツだと思います。ランニングへのモチベーションの上がるお話をありがとうございました!