あらすじ
アメリカ郊外の村で見つけた、アンティークのキルト。古書店・カウブックスの開業時に揃えた、イームズのスツール。何気ない日常のアイテムから、大事な宝物まで、『暮しの手帖』編集長である著者が愛用する、100の品々。愛すべきモノたちと真摯に向き合い、その出合いや記憶を、自ら撮影した写真とともに心豊かに綴る随筆集です。100編の随筆に、3編が加わりました。
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Posted by ブクログ
中目黒のCOW BOOKSを訪れて以来、松浦氏のことが気になっている。とにかく居心地がよく、本のセレクトもよくって、すごく気に入ってしまった。
お店に行く前に、松浦氏の本を読んだことはあったけど、ちょっとカッコつけなのかなとか、こだわりが強すぎる気難しさみたいなものを感じていたけど、今は逆にそれがいいと思えるようになっている。
それはお店が気に入ったというのもあるけれど、私の方の変化が大きいのだろうか?
とにかく、この本は松浦氏の価値観とか心が前面に出てる気がしている。旅と読書はひとりになれるので好きみたいなことを書いてあって、さらに好きになった。
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読むと、ちゃんと生活せねばと背筋を伸ばしてしまいます。
端正な生き方のお手本…
物選びから違うのだなあ。
オーボンヴュータンの無花果ジャム、おいしいです!!
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文庫版で右ページに写真、左ページに文章という形式でまとめられている1冊。
文章は半ページ分のみだけど、そこにまとめられた文章から十分に情景が浮かんでくるからすごい‼
本当に、日々をていねいに生きてる方なんだなぁ。
誰の大切なものにも、そこにはエピソードがあるんだと思った。
自分の大切にしている、お気に入りはいくつあるだろう。
自分版の『日々の100』を作りたくなった。
Posted by ブクログ
日々大切にした100のモノ。文庫になったので久しぶりに手に取った本だ。レシピカードボックスからはじまる一つ一つの私物。そのモノとの関係を丁寧に紐解いてゆく。なぜここにあるのか、自分と一緒に存在する理由は何か、そんなことを考えたエッセイである。この本は、自分自身の身の回りと人の事を考えさせられる良書だと感じた。それぞれのアイテムは、完全に個人的なものであり、それが欲しいとはならないものばかりである。一方で、自分自身の大切なモノ達をここまでやさしく大切にするというまなざしで見ているかと言われれば、うっとなって、もう一回大切にしなきゃなと思ったりするのである。現代であれば、松浦弥太郎さんのようにアナログを極める人は別にして、きっとipadとかが入ってくると思うけど、それでもいいはずだ。自分にとっては、john lobbの靴、ハワイの絵、草間弥生さんのかぼちゃのオブジェ、鎌倉葩の紙小箱、Delfonicsの手帳等々100もあろうだろうか。手入れをしっかりすること、感謝をすることを大事にしないと。
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若い頃は使うものや身につけるものに対して「何でもいい」の幅が広かった気がするのだけど、それなりに歳を重ねると自分に合うものや似合うものが分かってくるせいなのか「何でもいい」より「これがいい」の幅が広くなる。
松浦弥太郎さんの本は過去にも数冊読んだけれど、日々使うものや食べるもの、身につけるものに対して「これがいい」と思う理由がきちんとある。
とは言え小難しい理屈があるわけではなく、「使い心地がいい」「着心地がいい」「見た目が美しい」「美味しい」などわりとシンプルな理由とともに愛用品の写真が載せられていて、さらっと読むにはちょうどいい本だった。
「日々の100」なので、そういう形式で100の愛用品が紹介されている。
著者が男性なので洋服や靴などはなかなか参考にはできないけれど、スタンドライトや万年筆やジャムなど「これいいなぁ」と思う品物がいくつかあって、思わずショッピングサイトで見てしまったりした。笑
若い頃は「安いからこれでいいや」で選んだものを、歳を重ねてから「少し高いけどこれがいい」で選び直して、日々に充実感を感じられるようになる、ということはある。
自分がなぜそれを選んで使うのか、という理由を考えてみると、自分の身のまわりには不要なものもけっこうあるということにも気づける。
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現在31歳。趣味に合わないものが多かったが、こんなものもあるのかと楽しく読んだ。
10年後はここに書いてあるものの良さがさらにわかるようになっているといいな。
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その人を知りたければ、その人が付き合っている親しい友人が誰なのかを知れば、1つや2つは、その人の本性を垣間見れるだろう。アンドレ・プルトン"ナジャ"より。
自分の知らないもの。人の愛用品を見るのは楽しい。
Posted by ブクログ
松浦さんのこだわりが感じられる一冊です。
性別が違うのでわからないな…と思うものもありますが、台所用品や文房具は素敵だなと思うものもありました。
松浦さんの穏やかな文章が好きなのですが、内面は少年のようだったり、意外と熱い方なのかな…と思いました。
わたしも、なんとなくで選ぶのではなく、こだわって選ぶようにしようと思います。
Posted by ブクログ
好きなものだけに囲まれた生活に憧れる一方で、どんどん物が蓄積されてくのが現状。
こだわりやストーリーが詰まった物だけを厳選したくなる一冊。
さて、今晩から綴り始めようかしら、私の100を。
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引っ越しの準備はなかなかに憂鬱な仕事です。
引き出しの奥から出てくる懐かしい品々の中にはどうして買ってしまったのか…と頭を抱えるものもあって。
私なんかに変われたばかりに活躍の場を失ってしまったものたちに本当に申し訳なく思う。
この本の中に登場するのは、心底惚れられて毎日毎日大切にされているものたち。
好きな理由は1つ1つ違うけど、はっきりとした理由がある。いくらでも語れるわけです。
もういろいろ反省です…。
松浦さんの大切にしているものには必ずキラキラした憧れがある。
素敵な人やものとの出会いを心から喜んで、自分の中に迎え入れる松浦さんに憧れる。
この精神を真似したいです。
Posted by ブクログ
少し贅沢してでも、
自分が気に入った質の良いものに囲まれて暮らしたい。
そう思えるようになったら、
すこしは大人になったということだろうか。
学生時代はとにかく安さを求めていたが、
最近ようやく身につけるものにこだわれるようになった。
でも、まだまだ。
ものを愛し、毎日を丁寧に生きている人の本は、
癒しにもなるし、励みにもなる。
Posted by ブクログ
自分の持ち物一つ一つにどういう思い入れがあるか伝えるのって実はすごく難しいと思う。
自分の熱量を伝える語彙もだし、そもそも持ち物全てに思い入れがあるわけでもなく‥
これから手に入れるものは自分にとってどういうものかを今ひとつ考えてから手に取るようにしたいと思った。
Posted by ブクログ
その人の友達(きっと人もものも含む)を見ればその人のことがわかる、とあったが、なんだかものとお金たくさん持ってそうな人だなぁというのが第一印象。
ものを選ぶとき、つい値段で選んでしまうけど、こだわって選んで長く愛用するのもいいんじゃないと思わされた。