グロービス経営大学院のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サービスを語る本、というと、「XXで学んだ感動のおもてなし」みたいな一種の「働きがい本」が思い浮かびがちだ。これはこれで胸が熱くなったりもするのだが、ともすれば現場の「情熱」「誇り」を強調し、下手をすると「だから日本は素晴らしい」という文脈に着地していたりして、必ずしも「もうかる仕組みとしてのサービス」の分析になっていないものも多い。著者はそうした視点から離れ、サービスを「企業価値の源泉、経営資源」として捉え直そうとしている。
例えば本書では、現場の判断重視がよい、という通説を疑う。「マニュアル化」という言葉は、従業員の自主性を奪う、顧客ニーズより経営の都合を優先する、とネガティブに語られやすいが、著者はこうした風潮に媚びない。豊富な実例をベースに、「新人従業員には、徹底して標準に沿った行動を身に付けさせるのが鉄則」(P.193)と言い切る。また、大手外食での仕入れ自動化の例などを引きながら、「現場の勘」依存から脱却することにこだわる(「現場軽視」と同義でないことは読めば分かる)。
背景にあるのは「標準のオペレーションがしっかりしているからこそ、イレギュラーな対応について考える余裕が現場に生まれる」(P.215)という明快な整理だ。
こうした一見クールとも思えるアプローチの背後に、サービス業を魅力ある産業・職場にしたい、また、効率経営の論理と顧客満足とは両立するし、させねばならない、という著者の信念を読み取ることは容易だろう。サービスの提供者として、受益者として、また、サービス業を顧客とする実務家として、多くの示唆を得られる一冊。 -
Posted by ブクログ
市場環境分析や自社分析を行うフレームを整理する必要があったときに、大型書店でそれ系の書籍を探しまくった中で出会った一冊。
世の中のフレームワークをただ集めて並べただけのような本が多い中、この本は本当に重要なポイントだけにフォーカスした上でマネジメントに必要となるスキルが過不足なく触れられている印象だったので購入。
「ビジネスを理解する」「ビジネスを動かす」「リーダーとしての基礎をつくる」という3つのカテゴリに属する10項目のスキルを解説している。
「ビジネスを理解する」
1)取り巻く環境を理解する力
2)会計から企業を理解する力
3)組織の文化・クセを理解する力
「ビジネスを動かす」
4)目標設定力
5)プランニング力
6)段取り・仕組み化力
7)伝達する力
「リーダーとしての基礎をつくる」
8)セルフマネジメント力
9)習慣づける力
10)メンバーを育てる力
「27歳からのMBA」シリーズの一冊だが、これからマネジメントに携わろうとする若手ビジネスマンだけでなく、経験を積んだミドルマネージャーが自身のスキルを棚卸すのにも使えると思う。
個人的には、もともと本を探した目的であった1)や3)に加え、2)や4)あたりもこれまで意識的に整理して考えたことがなかったので有益だった。
逆に、5)〜8)、10)あたりは日常業務でやっていることなので流し読み程度。
9)は深掘ってみても面白いかなと思った。 -
Posted by ブクログ
面白かった!最後の具体的な体験談はザッと読んじゃった箇所もあるけど、笑
自分の現在のスキル、ウェイ、ギャップを考える良い機会となった。
何よりミドルマネジャーを「かっこいい」とポジティブな捉え方ができるようになって良かった。笑
体験談で参考になった箇所は2点。
まず自分の目標を「すごい人」と曖昧な表現にしてる方。今まで自分は曖昧な表現は具体的な表現ができない勉強してない人、みたいな見方をしてるとこがあったけど、あえてそうしてる人もいるんだなって。今後はさらに柔軟な考え方ができそう。
もう1つはone panasonicの創業者の話。これは単純に社内でやってみたいと思った。
あとは参考文献の多いこと!
まだまだ勉強あるのみですね( ´˂˃` )
MBA興味あるなー -
Posted by ブクログ
時間がない中で読んだために重要なところを斜め読みした面が強い本だった。いずれもう一度読み直したいと思う。
気になったところは、序章で ①目的をはっきりさせる ②前提を見抜く ③問い続けるということであり、
1章で大きな論理の構造を作るというところで、 ①何を論じるかを考えること ②漏れなくダブりなく枠組みを作ること ③適切な構造をつくることであり、1つの方法としてのピラミッド・ストラクチャーを作ることであること
2章では論理展開として、演繹法と帰納法の2大展開方法が紹介し論理を構築するうえで、①間違った情報、②隠れた前提、③論理の飛躍 ④ルールとケースのミスマッチ、⑤一般化の危険性、⑥不適切なサンプリング を挙げている。
2部の状況を分析するでは、3章では現状を把握するということで、構成要素を分解して、Mice、ロジックツリーなど分析対象を多面的に捉えることが重要であり、全体と構成要素をバランスを捉えることが重要である
4章では因果関係を考えることで、時間順序、相関関係、第三因子などに注意を向けるべきだとしている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグロービス発行のサービスマネジメントに関する本。
教科書的に網羅的にわかりやすくまとまっており、非常に参考になる。仕事のヒントとして使えるように思う。
<特に残った点>
・利益が出るような仕組み構築はまず、魅せて十分な魅力を構築できてから行うべきという点。
・4P以外に人、物的証拠、プロセスなども駆使して伝えるべきであるという点
・標準化の重要性、人の重要性。ベースを作ることで初めて、改善に繋げられる、オペレーションが楽になりエクセレンスにつながるという話
<メモ>
・サービスの特性
無形性、同時性(生産消費同時)、消滅性、変動性
・サーバクションフレームワーク
サービスは提供企業側要因と同時に顧客側の要因がもたらす影響が大きい。サービスを提供する物的環境、その場に居合わせた他の顧客、サービス提供を支える見えない内部のシステム組織がサービスに影響しているというフレームワーク。
→相性の良い顧客を取り込めればより強固なサービスにつながる。顧客の共創という。
・サービスの価値=(カスタマーにとっての結果+サービス提供プロセスクオリティ)➗(売価+入手コスト)
・サービス成長のためのシナリオ
1模倣困難性の構築シナリオ。 立地、ノウハウ技術、内部管理情報システムなど。一番は人材の質、組織文化、ブランド
2コスト競争力の強化シナリオ。提供プロセスの効率化。
3規模化のシナリオ。どんな市場に横展開できるか。人的資源をどう拡張するか。
・無形性を特徴とするサービスは新規顧客販売労力が大きい。既存顧客の継続利用のメリットは非常に大きい。顧客ニーズを把握できており、顧客も利用法を心得てくれている。顧客離脱率を5%減らせば、利益25%から85%まで改善すると言われる。
・顧客満足で無理をしないために
1 誰を満足させるかを決める
2 何で頑張るかを決める
3 パフォーマンスを可視化する。見えないサービスを見えるようにする。高級レストランで食材や調理法に対する説明をしたり、ホテルでトイレットペーパー三角おりやグラスにカバーなど。
4 認知作用を使う。
・顧客満足の原動力 人材と組織
顧客満足と従業員満足はミラーになっている。
・サービスプロフィットチェーン
1サービス企業の社内サービスの質が従業員満足に影響を与え、
2高い従業員満足が高い従業員ロイヤルティを生み
3高い従業員ロイヤルティが従業員の生産性を高め
4高い生産性がサービスの価値を高め
5高いサービス価値が高い顧客満足を生み
6高い顧客満足が顧客ロイヤルティを生み
7高い顧客ロイヤルティが企業の業績向上につながる
・成功企業は標準オペレーションがしっかりしているからこそ、イレギュラーな対応について考える余裕が現場に生まれる一方、そうでない企業では本来は定型的にこなせるはずの業務まで、いちいち自己判断しているので余裕が生まれない。イレギュラーを判断することさえ手間になっている
・多店舗展開できている企業は出店可否の判断基準が極めて明確。証券魅力度、リッチ魅力度に関し、既存の繁盛店を分析し、自社の店舗リッチ戦定時に重視する項目を特定している。
・人材育成のポイント
1価値観の共有 ビジョン、行動規範、自身の理想像をイメージしてもらう
2実践と自己観照 実技演習 OJT 自身のパフォーマンスを振り返ってもらい、できてない自分に気づいてもらう
3基本手順の習得
4他社との対話 他社と対話し、自分が目指したい理想像を再確認したり、自分の現状を客観視してもらう。
・非定型サービスでの従業員育成
1サービス現場の環境整備
定型部分の標準化、自動化
現場への裁量権限の付与
従業員間での事例共有
2育成上の工夫
技の意図を読み取る訓練
顧客視点でのフィードバック
失敗から学ばせる
・統合のマネジメント
統合を検討すべき領域は情報システムや人事経理といった内部制度の統合、坂路やサービスラインアップの整理、一番は企業文化。 -
Posted by ブクログ
ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル
2018/4/20 著:グロービス経営大学院
MBAの知識・スキルは重要であるが、テクノロジーの知識・スキルとうまく合わせていかないと、勝てなくなってきている。つまり、新時代のMBAのスキルが求められている。
本書は、テクノロジー試合のMBA(テクノべート教育。テクノべーとはテクノロジー+イノベートを指す)にいち早く舵を切ってきたグロービスが、前提知識ゼロからITをビジネスに活かすセンスや素養を身につけられるよう以下の3章により説明している。
①コンピュータ+データの基本スキル
②戦略・マーケティングの基本スキル
③リーダーシップ・組織の基本スキル
ITが大事ということは誰しもがよくわかっている。そしてITとMBAがクロスすることによってもたらされる知識の深さと広がりによる自己の成長も計り知れない。
私自身ITがまったくもってわかってないとは思わないが、専門家やそれに携わっている人から見れば知識も経験も雲泥の差であることはわかっている。それを自覚して本書を読めば、しらないことだらけでもあり、それがどう役立つのかも理解できていない自分がいた。
技術の進歩はすごいもので本書では基本的なことが紹介されているものの知らない知識も非常に多かった。楽しいとまではいかないものの、置いて行かれることのないスピードと難易度で書かれているのは良書の証である。
目を背けず自分の領域ではないと決めつけず貪欲に吸収したい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ■コスト・ビヘイビア(コスト変動の要因)
・規模の効果
・歩留まりの効果
・稼働率の効果
・経験効果
・範囲の経済性
・ネットワーク効果
・顧客内シェアの経済性
■ポーターのポジショニング戦略
・5フォース
業界内の競合企業、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力
・3つの基本戦略
コスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略
・戦略グループ
具体的な戦略で業界内の企業を類似したグループに分類
グループ間は移動障壁が存在
■戦略理論
・アドバンテージマトリックス(事業構造のパターン)
戦略変数×優位性構築の可能性で分類
分散型事業、特化型事業、手詰り型事業、規模型事業
・地位と戦略パターン
リーダ、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー
・プラットフォーム戦略
・ロングテール
・フリー
・シェア -
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ネタバレグロービス著。ITスキルを仕事上でバリバリと使いこなす必要はないまでも、それらの考え方や枠組みを素養として身につけることで、、という本。
感想。
企画通りの本で良い。後半は来たる時代の働き方論、リーダーシップ論に割いていて、内容自体は共感するが、そこはこの本でなくとも良い。
備忘録。
・問題の定義をするのは100%人間の仕事。
・コンピュータは記憶装置からデータを読みだして、計算して、記憶装置に結果を返すこと(=処理)を、繰り返し行うのみ。
・アルゴリズムとは、コンピュータを利用して与えられた課題を解決する為の処理手順のこと。ビジネスパーソンは、プログラミング言語よりもアルゴリズムを理解することを優先した方が良い。
・プログラムはオープンが当たり前。
・ITシステム構築の手順。①ITを使って実現したいことを考える、②それをアルゴリズムに落とす、③プログラミングをする、④実際に想定通り動くかテストする、⑤使い始める。プロジェクトがうまく進まないのは①や②に原因があることが多い。
・プログラミングご出来る人と、アルゴリズムが考えられる人はべつ。
・ビッグデータの価値の本質は、データに潜むパターンの抽出にある。
・過去に何度も行われた業務は、たとえ高度な知識を求められる業務であっても、コンピュータに取って代わられる可能性あり。
・ただし相関関係を示せるが、因果関係、相関する理由をコンピュータは説明できない。
・コンサルタントの得意な、問題解決におけるwhere,why,howも、コンピュータに置き換わるかもしれない。
・これからの時代はビジョンを示し、他の人々を引っ張る力が必要。
・今のビジネスは、社外の人と協業し合うネットワークが欠かせない。関わる人が全てパートナーと考えるべき。自分の都合を業者に押し付けるような仕事の仕方は無理。 -
Posted by ブクログ
グロービスの教科書として、買う本ですが、一般の人(即ち受講者ではない人)も購入できるのが良いですね。
私のとっての学びは
・イッシューを抑えること。
それは、考えるべきことであり、大きな問いであり、聞き手の関心であり、解決すべき課題。考えやすいことではない。
・イッシューを考えるために「枠組みを考える」。
それは考えるべき論点であり、小さな問い。
聞き手の関心であり解決すべき課題という視点は、それまでの私にはなかった視点であった。
・「隠れた前提を疑う」も学びだ、仕事でも、家庭でも、近しい人になるほど、自分の主観を、日本語の「高コンテクスト」という特徴も加わって、お互いの前提がずれていることも多々ある。それが気づいたとき、問い直すと、向こうの前提を押し付けて、異なる前提を思い描いていたこちらを非難するような困った大人もいるのだが、皆この本で学べば、会話は思いやりがあり、伝わりやすいと思うのだけど、まずは自分が意識して、正しく考える人になりたい。
一度読んだらおしまいという本でなく、繰り返し復習したい本です。