あらすじ
こんな時代をサバイブするためには何が必要になるのか?
「ITスキルは最強の戦闘力になる」
アルゴリズム、統計学、プラットフォーム型ビジネス、プログラミング……道具として使いこなすための19のポイント
ビジネスパーソンの新・必修教養が5時間ですっきりわかる
【本書のポイント】
(1)最先端の技術については、その原理まで知る必要はない
(2)どのような影響があり、活用分野があるかに意識を向けることがビジネスパーソンには有効
【こんなことを学べます】
SKILL02 簡単なプログラムを書く
SKILL05 最強の学問、統計学の基本を知る
SKILL08 業務の生産性をあげる
SKILL10 プラットフォーム型ビジネスを作る
SKILL13 身近なところからマーケティングに使う
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テクノロジーを理解するためのアルゴリズム的思考、基礎知識、課題解決の考え方から、テクノロジー中心の時代におけるマーケティング、戦略の取り方の変化、組織体制、人としての変化、について学べる。基本的な内容として押さえておくべきと納得できる良本。
学びメモ
・サーバーの保有台数が問題ではなく、アルゴリズムの差による計算量が問題。
・企画者自身がアルゴリズムから考えられることが競争優位となる。
・複数のユーザーのグループを集めて価値のやり取りを仲介し収益を生み出す仕組みであるプラットフォームビジネスを作る。より多くのユーザーに使われることで利益を得られる。特殊なニーズを持つニッチな顧客層を狙うこと、サービスを利用するプロセスなども含めた顧客の体験を最高にすること、ユーザー同士が価値を伝え合う仕組みを作ることがポイント。企業が対応できない多様で細かい顧客のニーズに応えるビジネスモデルである。
・マーケティングは、顧客経験を業務の中心にすることが基本になってきている。一人一人の顧客にどのような企業との接点を持ち、ロイヤルな顧客になってもらうか、ブランド戦略に基づいたカスタマージャーニーを設計する業務になってきている。
・クリエイティビティを持つ。既存の物事を批判的に見る力、前例に頼らず最適な姿を考える力、自分の頭を使うこと。
・企業や従業員として誠実であること、顧客や仕事に気わる相手を独自の考えや好みを持った個人としては扱うこと、コミュニケーションを取り信頼を積み重ねること。
Posted by ブクログ
DXの全体像を俯瞰し直すために手を伸ばした。
この手の書籍に関して戦略やマーケティングの分析・解説に終始する書籍が多い中、リーダーシップや組織のあり方にも言及しているのが良かった。
さすがグロービス。
Posted by ブクログ
基礎中の基礎を学べる1冊。ITに疎い人や全然知らない人には、何を知らなければならないのか、どのように向き合っていけば良いのかが分かる内容になっていて、学び始めの1冊にちょうど良いと思う。日本語も分かりやすい。
一方で、既に知識がそれなりにある人には退屈に感じる内容だと思う。
Posted by ブクログ
情報化時代の3大変化
①情報の価値(>モノ)
②ネットワーク経済性&プラットフォーム
③スピード
1.コンピュータ+データ
Technovate thinking
①問題の定義
②データ構造化
③アルゴリズム化
④実行(プログラミング、外部リソースの活用)
*②〜④のレビュー・修正を繰り返す
コンピュータ要素
①入力装置
②主記憶装置
③出力装置
④演算装置(処理装置=CPU)
⑤制御装置(処理装置=CPU)
アルゴリズム(思考プロセス、計算量が少ない方が良い)
データ形式(配列、リスト、ツリー、グラフ)
ITシステムの構築
①要件定義
②仕様(アルゴリズム)
③実装(プログラミング)
④テスト
⑤使用開始
アルゴリズムとデータ構造くらいは事業会社側で考えられるように。
2.戦略・マーケティング
仕事を切り分け、コンピュータとの間で分担する
プラットフォーム型ビジネス構築ステップ
①できるだけニッチな顧客層
②顧客に最高の経験を提供
③ユーザー同士が価値を伝え合う仕組み
④資産を活かして隣接エリアに事業拡大
DXの4要素(3SO)
①サービス化(IoT、クラウド、API/SaaS)
②ソーシャル化(ソーシャル・メディア)
③スマート化(スマートマシン=AIとロボット)
④オープン化(オープン・ソース)
DXとは、自社のビジネスの顧客提供価値やその実現のためのビジネスモデルを、3SOの影響を受けた新しい消費者のニーズを意識したものに変えていくこと
デジタルマーケティング
①データ・ドリブンマーケティング
②One to Oneマーケティング
③CRM(顧客体験重視)
④MOT
AI時代の勝者と敗者(トマス・ダベンポート)
人間の付加価値は課題設定力、枠組みを考える力、クリエイティビティ
→論理思考力とゼロベース思考
Leading Digitalより、リーダーに必要な能力
①ビジネスの今後やビジョンを思い描く
②ビジョンに多くの人を巻き込み、一緒に取り組んでもらう
③組織の新たな意思決定の仕組みを作る
④ITとビジネスの現場をつなぐ
新しい知識やスキルの持ち主が将来の姿を思い描き、現場を変えていく時代
Growth Mindset
Posted by ブクログ
これからのIT活用のために、アルゴリズムなどの基本的な事項の解説から入り、これからの時代に必要なスキルをITだけに留まらず書かれている。
マインド面はさらっと書いてあるが、他の本からの引用も明記されているので、興味を持ったら原書をたどる事も容易。
なんとなくテクノロジーに不安感を持っている人に読んでもらいたいと思った。
Posted by ブクログ
ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル
2018/4/20 著:グロービス経営大学院
MBAの知識・スキルは重要であるが、テクノロジーの知識・スキルとうまく合わせていかないと、勝てなくなってきている。つまり、新時代のMBAのスキルが求められている。
本書は、テクノロジー試合のMBA(テクノべート教育。テクノべーとはテクノロジー+イノベートを指す)にいち早く舵を切ってきたグロービスが、前提知識ゼロからITをビジネスに活かすセンスや素養を身につけられるよう以下の3章により説明している。
①コンピュータ+データの基本スキル
②戦略・マーケティングの基本スキル
③リーダーシップ・組織の基本スキル
ITが大事ということは誰しもがよくわかっている。そしてITとMBAがクロスすることによってもたらされる知識の深さと広がりによる自己の成長も計り知れない。
私自身ITがまったくもってわかってないとは思わないが、専門家やそれに携わっている人から見れば知識も経験も雲泥の差であることはわかっている。それを自覚して本書を読めば、しらないことだらけでもあり、それがどう役立つのかも理解できていない自分がいた。
技術の進歩はすごいもので本書では基本的なことが紹介されているものの知らない知識も非常に多かった。楽しいとまではいかないものの、置いて行かれることのないスピードと難易度で書かれているのは良書の証である。
目を背けず自分の領域ではないと決めつけず貪欲に吸収したい。
Posted by ブクログ
アルゴリズムとプログラミングの違いなどが少し理解できるようになったので良かった。
また、ITスキルを駆使しながら今後どのような力が必要になってくるのかを、企業などの実例を用いて説明してくれているのも勉強になった。
Posted by ブクログ
グロービス著。ITスキルを仕事上でバリバリと使いこなす必要はないまでも、それらの考え方や枠組みを素養として身につけることで、、という本。
感想。
企画通りの本で良い。後半は来たる時代の働き方論、リーダーシップ論に割いていて、内容自体は共感するが、そこはこの本でなくとも良い。
備忘録。
・問題の定義をするのは100%人間の仕事。
・コンピュータは記憶装置からデータを読みだして、計算して、記憶装置に結果を返すこと(=処理)を、繰り返し行うのみ。
・アルゴリズムとは、コンピュータを利用して与えられた課題を解決する為の処理手順のこと。ビジネスパーソンは、プログラミング言語よりもアルゴリズムを理解することを優先した方が良い。
・プログラムはオープンが当たり前。
・ITシステム構築の手順。①ITを使って実現したいことを考える、②それをアルゴリズムに落とす、③プログラミングをする、④実際に想定通り動くかテストする、⑤使い始める。プロジェクトがうまく進まないのは①や②に原因があることが多い。
・プログラミングご出来る人と、アルゴリズムが考えられる人はべつ。
・ビッグデータの価値の本質は、データに潜むパターンの抽出にある。
・過去に何度も行われた業務は、たとえ高度な知識を求められる業務であっても、コンピュータに取って代わられる可能性あり。
・ただし相関関係を示せるが、因果関係、相関する理由をコンピュータは説明できない。
・コンサルタントの得意な、問題解決におけるwhere,why,howも、コンピュータに置き換わるかもしれない。
・これからの時代はビジョンを示し、他の人々を引っ張る力が必要。
・今のビジネスは、社外の人と協業し合うネットワークが欠かせない。関わる人が全てパートナーと考えるべき。自分の都合を業者に押し付けるような仕事の仕方は無理。
Posted by ブクログ
AIだけでなくデータから物事を分析して仕事に活用するにはアルゴリズムを理解することが重要である。
この本は同時にそのようにビッグデータが主流になっていく時代でどのようにリーダーとなり、フォロワーとなり自分をアップデートしてくかを考えなければならない。
アルゴリズムを考えられる人をデベロッパー人材と呼ぴ日本にはseやプログラマーはたくさんいゆが、それらの人たちを活用できる人材がいないのであり、その人材になることこそが日本で活躍するロードである。
Posted by ブクログ
テクノベート=テクノロジー+イノベート、グロービスの造語?かな。
いまさら聞けないコンピュータの基礎知識、アルゴリズム、プログラミングって何?を簡潔に説明してくれていたり、VR・AR・MRなどの説明も今更ながら基本を押さえられて良かった。
データ活用においては、顧客属性などのカタログ的データよりも日々顧客や社員が生み出し続けている「行動」に関する情報であるべきとは、事業会社に転職してから感じているまさにそのとおり。調査会社時代は割とカタログ的データを重要視していたところがあるが、正直それで業務改善やマーケティングアクションにもつながりきれないと今は実感している。
データドリブンマーケティングにおける、現在のCRMの高度化も確かにその通りだと思いつつ、これをやることがとても難しいことであることも痛感している。この本の中にもデータ構造の話が出てくるが、どのようなデータ構造でデータを持つかによって、このCRMの実践しやすさも全然変わってくる。またデータを多面的に見るとともに現場に近い人の声、顧客その人や現場の社員の声も絡めて本質を理解することも大事なことである。
リーダーシップ・組織の章では、自ら変化を創り出すリーダーに、変えることを楽しもう、関わる人すべてがパートナー、グロースマインドセット、といった言葉は印象に残った。しかし、一番はフォロワーシップかな。リーダーの言うことを無批判に受け入れてむやみに従うことではなく、自らがしっかり考えて意見を持ち、積極的に動いて組織を支えること。正直、今は面倒くさいパワハラ気質の上司に従っているが、もっと自分の意見もぶつけないとな、と思った。(ちなみに非常に論理的で正論ではあるので変に反論するのもおかしな話になる、なのでその正論を超えるところや視点をズラした提言で自分の意見もぶつける必要はあるが。そのくらいでないと自分も楽しくないし、組織の広がりも生まれない、と改めて思った次第)
Posted by ブクログ
プログラミング、統計、プラットフォームなど、ビジネスの武器となるIT関連スキルの基礎の基礎がさっと説明されています。さらには、マーケティングやこれからの組織での働き方、マインドセットまでを概説。
今の時代に働く雰囲気を感じられるという意味では、よくまとまっていると思います。
個人的には、いくつになっても成長していこうとするグロースマインドという考え方に特に共感できました。
Posted by ブクログ
ほぼITの知識がないので専門用語の解説もあり、ざっくり勉強になって良かった!
自分が利用しているアプリやサイトはどのようにして成功しているのかを知ることが出来た。