磯野真穂のレビュー一覧

  • ダイエット幻想 ──やせること、愛されること

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    痩せている方が美しい。痩せなくては…。
    可愛くあらなくては…。

    これは私たちにかけられた一種の呪いである。
    本著ではその呪いのありかをあぶり出し、言語化し、その価値を問いかけている。
    そして本当に自分がなりたいと思う自分とはどんな形をしているのか?
    著者のそんな問題提起メッセージや問題提起が伝わってくるようだった。
    美醜の呪いに囚われている人の解放の一冊だと思う。
    本著の中に出てきた「あなたは大人になっていい。」の一文にはかなり痺れた。

    ダイエットに関する文化や先人の考察にも触れられており、文化的な美醜の歴史の読み物としても面白かった。

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    2020年04月24日
  • 医療者が語る答えなき世界 ──「いのちの守り人」の人類学

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    文化人類学者の観点から、現代の日本医療について分析する一冊。

    内容は多岐にわたるので統一感はないものの、現場の意見が知れて勉強になった。

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    2018年05月24日
  • 急に具合が悪くなる

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    映画はちょっと違うのかな。見てないからわからないが。、
    原作では
    病気そのものより、「病気になったことで、世界の見え方や人との関係がどう変わるか」を考えているところ。

    一番刺さったのはやっぱり、

    「一つの身体で、そのつど心を可能性ごとに分割してゆく。」

    すごく切実だと思う。
    「最悪の可能性にも備えよう」「まだ大丈夫な可能性も捨てないようにしよう」って、頭ではものすごく合理的。でも、それを全部一人の身体でやろうとしたら、そりゃ疲れる。
    それから、磯野さんの「人類が死んじゃうかもしれないんだよ」
    ちょっと乱暴なくらいの言葉だけど、だからこそいい。

    医療者は確率やエビデンスを考える。
    でも家

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    2026年08月08日
  • 急に具合が悪くなる

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    ウトウトしながら呼んだからフルで楽しめてない気がする
    私には難しかった

    信頼は点と点のコミュニケーションじゃなくて
    ラインで進んでくみたいな
    きっと違うだろうけどそういう内容が心に残りました。。。

    偶然の話はあまり理解できなかった泣

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    2026年07月22日
  • 急に具合が悪くなる

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    ネタバレ

    難しいな!難しいよ!宮野さんと磯野さんのほのぼのエピソードをもっと交えてほしかったよ。とはいえ、「急に具合が悪くなるかもしれない」とは一体全体なんなんだろう。医師にそんなこと言われたら、私の脳みそはどう思うんだろうか。「急っていつだよ?」とは間違いなく思うけど、それはふつうに生きてるいま時点でも起こる可能性はある。医師に言われているか、言われていないかの差でしかない。でもでも、言われてたほうが覚悟はできるし、言われたほうがマシなのかな。哲学的な話によっていて、2周読まないと、私には分からん!答えはでず。

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    2026年07月14日
  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート

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    文化人類学者(のサブジャンルである「医療人類学者」)である著者が、コロナ禍を分析する本。本書が主に採りあげるのは、3年経って理解が進んでも撤去がままならなかった「アクリル板」、ウイルスが行政区画を意識するわけでないのに想定された「県外リスク」、現代の医療の専門家までも懸念事項として挙げた(緊急事態宣言解除後の)「気の緩み」。これを第5章で総括するにあたり「ハビトゥス」という概念で説明する。ハビトゥスとは、「社会化の過程で個々人の身体に埋め込まれた、言葉や振る舞い、さらには趣味のような心的傾向を生み出す装置」(p.170)。
    また、本書補論4として「緊急事態宣言」を「雨乞い」と結びつけ、コロナ禍

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    2026年05月16日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後になって、あの日々を折に触れて思い返す。ほんとに大変だった。その最中に発信するのは、かなり勇気や覚悟がいる部分もあっただろうと思う。よく読んでいる著者たちの、その時の考えを読めたのは、貴重だなと思う。

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    2026年01月21日
  • 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学

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    自分らしさの要件は、①規範への抵抗、②内発的動機づけ、③社会的な承認、があること(p.163)。私たちは『「自分らしさ」が確かに存在するのだという信念』(p.192)を必死であたためることで、無や空虚さと距離を取れるし、自分として生きることへの微かな希望と救済を感じられるのだと思う。

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    2025年11月16日
  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート

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    こういう視点もあるのか…という意味で興味深く読みました。データの客観性に対して懐疑的(人類学というのがそういうものなのかもしれません)な立場であればそういう風に考えるのだな…ということは分かりましたが、個人的にはちょっと同意できませんでした。あと、「同調圧力」に関する考察に関してはなるほど、と思いました。

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    2025年01月01日
  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート

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    コロナ禍はコロナ対策としての正義が闊歩した。それに対する検証としてアフターコロナの今として書かれた書。あの時は仕方なかったではなく、繰り返さないためにはどうしたら良いかとのことだが、著者は医療が力を持ちすぎたとの評価だが、持ちすぎたのではなく、政府が医療に全て責任を押し付けようとしたのが現状であり、そもそも有事に対応できない公衆衛生体制、医療体制でなかったことに関して、理解があるのか知らないのか、その部分の評価が全くなく、片手落ちな総括な気もする。ただ今、国としてきちんと総括をしておくことが必要だが、総括はされるのだろうか。

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    2024年10月19日
  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート

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    基本的に医学の論理が人の思考行動規範に良くも悪くも多大な影響を与えてしまったコロナ禍を、人類学の眼差しから見つめ直す重要性はわかるし、問題意識も概ね合意できる。
    一方で、緊急事態宣言を雨乞いの儀式に準えて「感染にも降雨にも周期性があり、〜周期に合わせて儀式を行えば、すなわち宣言を発出すれば、それら周期に人間が関わったという実感を作り出すことができる」という指摘はあまりにも視点が一面的すぎて少し辟易した。
    失敗の本質を安易に引用して当てはめるには、特に政治と専門家側から見た像を無視しすぎている

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    2024年08月23日
  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート

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    コロナ禍を自分とは違う観点から見つめ直してみたくて読みました。

    考え方は概ね理解できましたが、気持ちの面でうまく整理できませんでした。

    本書を読み、コロナ禍の印象はここの体験で大きく変わるのかもしれません。
    だからこそ、本書のように専門領域からの分析と発信が大切なのだと思いました。

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    2024年06月14日
  • 医療者が語る答えなき世界 ──「いのちの守り人」の人類学

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    血圧を下げる薬を飲むことへ抵抗がある患者さん自身が、納得することが大事であるから、最適解である薬を無理に渡すのではなく、遠回りでも別の治療法からアプローチしていく話は、どの分野でも同じ状況にあると思う。
    近道に見える遠回りも、遠回りに見える近道もあるのだと感じる。

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    2024年04月13日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
    わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
    コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。

    そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」

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    2023年10月23日
  • ダイエット幻想 ──やせること、愛されること

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    ダイエットが高じて拒食に至る、そういう人の考えを見直す契機になる本です。
    ダイエットなんかしなくていいよ、って慰めを期待したニコにはあてはまりませんでした。そこまでの覚悟は無いし、そんなに切羽詰まってもいない。

    ただ、だれのためにダイエットしてキレイに可愛くなりたいのって。
    そこんとこ、よーく考えてみようっていうのには激しく共感。
    ここでも自分軸って大事なんだなってことですわ。

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    2023年03月11日
  • 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学

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    ここでは「医療」をテーマに論じられているけれど、
    この「医療」を「心理学」に置き換えても本書の議論は通じる。

    著者とは近い問題意識を持っているように思える。

    人を「数」で捉えることはどこまで可能なのか、
    他から切り離された個人は存在し得るのか、

    人類学的な視点からの考察、大変勉強になりました。

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    2023年01月22日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り組んでみる姿勢が大切ではないか。誰も未来の結果なんてわからない。ならば、否定は現状の惰性でしかない。そこに救われる道程があるのだろうか。過ちよりもタチが悪い。

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    2022年12月01日
  • 他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学

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    ネタバレ

    自動車事故を恐れるからといって自動車を禁止しない。
    アルコール依存症が問題になるからといって禁止しない。
    何をリスクとみるのかは何を基準にするべきか。

    心房細動と抗血栓療法。出血のリスクを引き受けても抗血栓薬を飲み続けるべきである。飲まなければ必ず心房細動を起こすわけではない。皮下出血を起こしやすくなる。しかし血液サラサラの言葉に惹かれて薬を飲む。血液サラサラは、試してガッテンが最初に使った。

    HIVやBSEは、合理性を欠いたパニックがみられた。
    ゴンドラ猫の実験=自由に動けない猫は、ゴンドラを降りた後あちこちにぶつかる。=身体体験がないまま情報体験に反応して生きることは生命たりうる所以を

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    2022年11月29日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。

    在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。

    「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。

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    2022年08月16日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    2021年8月発行の本。
    盛んに出版されたコロナ関係の本も、結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間だからあと2年もしたらすっかり忘れ去られてしまいそう。

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    2022年05月08日