作品一覧

  • 急に具合が悪くなる
    4.5
    1巻1,430円 (税込)
    もし明日、急に重い病気になったら── 見えない未来に立ち向かうすべての人に。 【濱口竜介監督 最新作】 映画『急に具合が悪くなる』 2026年6月19日全国公開 第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品決定! 哲学者と人類学者の間で交わされる 「病」をめぐる言葉の全力投球。 共に人生の軌跡を刻んで生きることへの覚悟とは。 信頼と約束とそして勇気の物語。 もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか? がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。 ──────────────────────── 1便:急に具合が悪くなる 2便:何がいまを照らすのか 3便:四連敗と代替療法 4便:周造さん 5便:不運と妖術 6便:転換とか、飛躍とか 7便:「お大事に」が使えない 8便:エースの仕事 9便:世界を抜けてラインを描け! 10便:ほんとうに、急に具合が悪くなる ──────────────────────── 宮野真生子(みやの・まきこ) 福岡大学人文学部准教授。2000年、京都大学文学部文学科卒業。2007年、京都大学大学院文学研究科博士課程(後期)単位取得満期退学。博士(人間科学)。専門は日本哲学史。著書に『なぜ、私たちは恋をして生きるのか──「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史』(ナカニシヤ出版)、『出逢いのあわい──九鬼周造における存在論理学と邂逅の倫理』(堀之内出版)、藤田尚志との共編著に『愛・性・家族の哲学』(全3巻、ナカニシヤ出版)などがある。 磯野真穂(いその・まほ) 国際医療福祉大学大学院准教授。1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。オレゴン州立大学応用人類学研究科修士課程修了後、2010年、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文化人類学、医療人類学。 著書に『なぜふつうに食べられないのか──拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『医療者が語る答えなき世界──いのちの守り人の人類学』(ちくま新書)、『ダイエット幻想──やせること、愛されること』(ちくまプリマ―新書)などがある。

ユーザーレビュー

  • 急に具合が悪くなる

    Posted by ブクログ

    映画を見て原作が気になり読んでみました。
    この本に出会えたことに感謝したくなる、
    素晴らしい一冊でした!

    人類学者の磯野真穂さんと
    哲学者の宮野真生子さんの往復書簡。
    宮野さんはガンを患っていて、
    “急に具合が悪くなるかもしれない”と医師に告げられる。

    2人の書簡から導き出されるのは、
    病を患うのは不運ではあるが不幸ではない、ということ。
    がんになることは必然ではない、偶然である。
    急に具合が悪くなる“かもしれない”という確率論の話だ。
    父は「遺伝子のせいで申し訳ない」と言うし、
    未来の可能性が狭められたと思うことで悲観的になる。
    そういう偶然に起きたことの前後に脈絡をつけることで、単なる

    0
    2026年07月19日
  • 急に具合が悪くなる

    Posted by ブクログ

    世に二つとない傑作と思う。インテリの営みは死に際しても面白い。最後まで質問を投げかけ続けた磯野さんと、最後までそれに哲学者として応えた宮野さん、まさに魂のやり取り。

    確率論とリスク/専門職セクターと民族セクターと民間セクター/偶然に身を委ねること/不運は点 、不幸は線/整った、遊びのない言葉からの解放/哲学するものの業/運動の中でラインを描くこと

    0
    2026年07月17日
  • 急に具合が悪くなる

    Posted by ブクログ

    書かれていたことすべて読み解き切れたか定かではないけれど、とにかく魂が奮い立たされる言葉に触れて、末期癌で母を亡くした私だけれど読むことができた。映画もとてもよかったです。(映画を見る前に読んだこちらの原作もとてもよかった)

    0
    2026年07月17日
  • 急に具合が悪くなる

    Posted by ブクログ

    この本を読んでふと嫉妬している自分がいることに気がついた。この本に、というか宮野氏に、だろうか。「魂を分け合った」なんていえる相手に出逢えること。こうして彼女の「生」と「死」が刻まれた書籍が出版されたこと。はたまた。

    「死」という偶然性を孕んだ必然。「かもしれない」が個人の日々の在りようを一変させる、未来の可能性を封じてしまうこと。僕が「老後2000万円問題」に感じる違和感はこれだ。「安全な」未来に向けた「(己による)リスク管理」の重要性が騒がれるいまに、「今を生きること」を見直す時間。

    この本を読んでいて、以前読んだ「選挙に行こう」 という文句の根本的な誤りについてをどうしてか思い出した

    0
    2026年07月17日
  • 急に具合が悪くなる

    Posted by ブクログ

    むちゃくちゃすごい本だった。これは魂が宿っている。

    映画化もされたけどこの本自体は物語ではなく哲学者と人類学者の往復書簡という形式でこういう本は初めて読んだ。

    ガンを患った哲学者の死生観や病気への受け入れ方、日々の生活という部分にフォーカスしてその考え方を深ぼっていくのが往復書簡を始めた経緯だとは思うが、本当に哲学者の方が具合が悪くなってしまい、そこから展開が急スピードで進んでいき最終的には2人の魂の触れ合い、その出会いに感謝に帰結するという凄まじい濃さの本になっている。

    病気への受け入れ方をここまで言語化出来るのが単純にすごいし、それでも尚必死に生きている哲学者である宮野さんの様はかっ

    0
    2026年07月14日

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