宮野真生子のレビュー一覧

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    最初の方は研究者二人の雑談を聞いているようで、こんな考え方もあるのか、自分の考え方はこういう風に説明できるのか、と面白がって読んでいた。具体的な死が近づくにつれて話す内容が死に関するものになり、今の感情の話になり、読むのが苦しくなった。
    後半の方は正直ちゃんと受け止めて読めた気がしていないので、機を改めて読みなおそうと思う。

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    2026年09月12日
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    ものすごい本だった…まだうまく感想を言葉にできないが、2人の全力のキャッチボールにぐっとエネルギーを持っていかれた感じ。もう一度読む。

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    2026年09月05日
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    書簡ってテキストなのに、会話みたいに温度の変化が表れるの面白い。

    いい本に出会った時の気分って、自分がずっと思ってたことをうまく言語化してくれてるっていう感覚に近いって聞いたことがあるけど、まさにそれがある。後半の"タイミング"の話であるように、偶然は無為に起こるようで、たしかにそこに自分が介入して掬い上げてる。例えばある映画に何も感じない人もいれば、人生に大きな影響をもたらされる人もいるということに近い気がする。たしかにその映画を見て感銘を受けて、新しい歯車がまた人生を駆動させていく。その映画は自分にとって何の記憶にも残らない可能性があった"にもかかわらず&q

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    2026年09月05日
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    52.

    魂の分け合いを通じて
    魂のぶつかりを見た
    そしてそれは溶け合うように見えた

    往復書簡という形式の本を初めて読んだのだけど
    ここまで心を揺さぶられることになるとは

    そして思いがけず夏の本だった

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    2026年08月30日
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    小説じゃない本でこんなに心を動かされたのは初めて


    選択とは、一つの道を選ぶのではなく、その先にあるあらゆる可能性を引き受けること

    例えば、標準医療の科学的根拠だって〈かもしれない〉の積み重ねでしかなく、必然なんてない。
    そんな中で、何に価値を見出し、何を信頼(=わからないはずの未来に対してあらかじめ決定的な態度をとること)するのか、どの道なら受け入れられるのか。

    そして、こういう人間だからこういう選択をするのではなく、選択を通して自己が現れてくる。

    逆に、あらゆる可能性に開かれている状況で、一つの物語を押し付けられ、生き方をその中に押し付けられていることが「不幸」であるといえる。

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    2026年08月30日
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    昔からなぜか死について考えることが多かったのに、自分には語彙力がないからふわっとしてたけど、哲学者と人類学者の2人の言葉でなんかスッキリした
    (ところどころ内容難しくて理解できてないけど)
    でも、読んでよかった!!素敵な2人だ

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    2026年08月29日
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    ネタバレ

    "関係性を作り上げるとは、握手をして立ち止まることでも、受け止めることでもなく、運動の中でラインを描き続けながら、共に世界を通り抜け、その動きの中で、互いにとって心地よい言葉や身振りを見つけ出し、それを踏み跡として、次の一歩を踏み出してゆく。そういう知覚の伴った運動なのではないでしょうか。”

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    2026年08月25日
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    最後のくだりで号泣してしまうくらい心に響いた一冊。
    偶然や選択の意義だったり、癌を患った宮野さんの「病気を抱えつつも日常を送る中での知見」の深さや、かなり突っ込んだ内容に対しても臆することなく言葉と思考を重ねていく磯野さんの対話が胸にきた。今私が悩んでいることにヒントをくれる一冊だったので満点にした!✨

    あと、人生の終わりが見えた哲学者の「何がなんでも今自分の考えたことを残すのだ」という執念が文章から滲み出ているのもすごかった。

    映画は内容的には違うけど、核は一緒なので合わせてどうぞ!

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    2026年08月23日
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    ネタバレ

     特に印象に残ったのは、宮野氏の研究対象である偶然性についての記述。

     二人が出会い、書簡を送り合う関係になったことは幾つもにわたる網目上の可能性から選択されたものであり、その偶然が哲学者宮野氏が「生」について考え、本書にて発表されたこと。そして磯野氏が伴走者として最期まで隣で考え、見届けたことは、宮野氏が偶然性についての自らの考えを残してこの世を去ることに宮野氏の答えが示されていると考えた。

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    2026年08月21日
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    映画を見て、原作と知り読んだ。読みながらずっと磯野さん、なぜ逃げないんだという気持ちになりながら言葉の力強さに圧倒された。
    輸送ではなく徒歩旅行のように人生を生きることの大切さ、偶然をたしなむことを強く教えられた気がした。

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    2026年08月16日
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    映画を観る前、観たあとに読みました。
    2人の魂の往復書簡を読んで、大変感動しました。
    死がほんとうに近くにある2人の中から出た言葉だからこそ、納得感というか、言葉の重みをズシンと感じられました。こうした2人の偶然性、そして、それを引き受ける力というかそういうもののあり方。何度読んでも胸が熱くなりました。
    映画も非常に面白く、このほんの真髄が入ってる感じを受けました。出会えてよかった本でした。

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    2026年08月15日
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    思い病気を患っている人、その人と出会った人、二人の往復書簡。手紙のやり取りが進む中、病気であるとかないとか超えて人として向き合い、魂の距離が近づいていく。実際にこんなことできるのか、って思うほど奇跡のような対峙の仕方で、読んでいて切なさも辛さもあるんだけどそれだけじゃないものが伝わってきた。

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    2026年08月13日
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    評価とかできない。言葉の力を感じる一冊。
    どんなことも哲学的にアプローチできれば、もっと思考や議論が深まって、人生が豊かになりそう。
    魂を込めて紡ぎ出された言葉にこうして触れられる本ってやっぱりいいな。

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    2026年08月13日
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    正直今年読んだ本の中で1番面白かった。
    哲学者と人類学者の往復書簡で、お互いが分野外の親しい人に向けて書いているせいか、哲学的だったり抽象的な内容でありながら、あまり難しさを感じずに読めた。
    2人の仲の良さは感じられるが、生活感の強い話はそこそこに、病や死とどう向き合うか、お互いの専門分野ではどうか、というところに重点が置かれていたのも良かったポイントだと思う。
    生活感が強すぎるとただの身内の馴れ合いのように見えてしまうが、弱すぎてもリアリティというか人肌感がなくなってしまうため、そこの塩梅が良かったように感じる。

    映画化で話題になっていたので読んだが、読めて良かったと思った。

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    2026年08月12日
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    ガン闘病者で死期が迫っている人と、往復書簡を交わす。すべての言葉が真剣。弱者に対する物の言い方じゃなく、優しい励ましなんて言わず、いつも対等に考えをぶつけてくるから、宮野さんも渾身の返信、投げかけをしてくる。そうして最後の命の使い方がこんなに力強いものになった。

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    2026年08月11日
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    話題書なので、読もう読もうと思いつつ、手を出せていなかった本。理由は勇気が出なかったから。タイトルから、生と死を描いた本であることが容易に想像がついた。
    なので、休日の日中明るい時間に、外でごはんを食べながら読み始めた。すごく読むことを恐れていたけれど、読んでみると、一気に読み切れた。
    生と死を描いていながらも、著者が哲学者と人類学者としての信念を持っていたからなんだと思う。読んでよかった。

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    2026年08月10日
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    映画の原作と思い読みました。書簡集とは思わないで読みました…
    でも、先がもう見えている私には…(病気ではない…)色々そうだね…よくわかると思うところもあり‥‥映画は多分見ない・・・

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    2026年08月09日
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    映画を見てから本を読んだ。ストーリーの内容は全く異なる。しかし物語の終着で得る感情は映画と本で深く共通しており、宮野さんと磯野さん(そして映画における主役2人)の骨太な精神性、揺るがない魂の繋がりに美しさが宿っていた。この先何度も読み返したい。

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    2026年08月08日
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     哲学者、人類学者と補足しているのはなぜだろう。こんなふうにめんどくさく理屈っぽく言語化しているのは学者だからですよ、一般的にはしませんよね、あまり考えませんよ、という前提の故なのだろうか。
     学者じゃなくても考えるよ、きっと。それぞれの言葉でそれぞれの解を出そうとしているはず。

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    2026年09月14日
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    往復書簡集。磯野さんも宮野さんも、最初から結末がこうなるのはわかっていたと思う。そのうえで「負けねーよ」「勝ちに行くぜ」と言い合っている。死を克服して生き延びるのではなく、確実にくる最期まで生き抜こうぜという掛け声の交換だったのだろうと思う。最初から運命や確率を話題として始まった往復書簡は、宮野さんの専門の一つであった九鬼周造を参照しながら「(前略)偶然と運命を通じて、他者と生きる始まりに充ちた世界を愛する(後略)」(p235)という宮野さんの結論で幕を閉じる。宮野さんはここで、勝ち負けというモードから自身と他者の生と死を愛するモードへ歩みを進めたのではないか、と感じた。

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    2026年09月14日