磯野真穂のレビュー一覧
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・痩せている方が絶対的に良い
・痩せ型の人は自己管理が出来ており、肥満の人は出来ていない
そんな考えは自分の中から生まれたと思っていたが、社会からそう思わされていたという視点に気持ちが楽になった。勿論健康を害するほどの肥満は問題ではあるが。
また、社会が「自分らしさ」を推奨する一方で
承認欲求が低い(ように見える)人を賞賛する傾向にあり、それらが相反する事柄である旨を適切に言語化していたのも興味深かった。
最も衝撃を受けたのは予防医学に関する記述である。予防医学は病気になっていない人の身体に積極的に干渉し、病気の原因が自己管理不足にあるという考え方を促進する恐れがあるという点だ。予防医学 -
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夢中で読んだ。読みたいことがすべて書かれている、まさにjust for meな本。ダイエットというタイトルではあるけど、自分と他者との関係性、社会的まなざし、選び選ばれの構造、かわいいの定義、それでも人生には他者が必要ということが文化人類学的視点で丁寧に語られている名著。
今、まさに摂食障害に悩んでいる10代20代の人たちにもいいと思うし、日々のSNS演出に疲れた大人たちにもいいと思う。他者から「よびかけられる」ことで自分を認識する、タグ付けの関係、点としての人間関係からラインとしての人間関係の構築へ。食べることは生きること、生きることは人と関わること。 -
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濱口竜介監督の最新映画公開にあわせて拝読。
カンヌで女優賞を受賞したニュースを見た時、面白いタイトルだなと思うとともに、原作があると知り気になって予約した。
本書はイベント開催をきっかけに出会った2人の往復書簡をそのまま載せたものである。
死というのは誰もがいずれ経験するものであるが同時に、健康なうちは身近なものとしては認識しづらい。著者のひとり、宮野さんは自分ががん患者としていつ具合が悪くなりどれくらい余命があるかもわからないという状況だからこそ、そうした目線から語られることは学ぶべき点も多かった。
特に、患者という属性についての話。宮野さんは患者でありながら、患者という属性以外にちゃんと -
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ネタバレカンヌ国際映画祭で話題になった映画の原作本。哲学者の宮野真生子さんと文化人類学者の磯野真穂さんが交わした往復書簡。
宮野さんは乳がんを患っており、その病気が進行していく中で、『急に具合が悪くなるかもしれない』ことを軸に「生きること」「死ぬこと」「病気になること」「他人との関係」などについて二人が率直に語り合っていた。読む前から宮野さんが42歳の若さで亡くなっていたことは知っていたので、闘病記的なものかな、と思っていたら全然違ってて、人はどうやって他者と生きるのか、みたいな内容だった。ただ、哲学者と文化人類学者のやりとりだけあって、文章が難しかった。
しかしながら全体を通して医療従事者との関わり -
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ネタバレ濱口竜介監督の映画が話題で読んでみた。末期がんを患う哲学者と医療人類学者の、死の1−3か月前の往復書簡。磯野真穂さんといえば、「コロナ禍と出会い直す」が話題で、医療者の常識に対して医療人類学の観点から批判的に捉えている人だと思っていたが、本作はとても面白かった。どうしても出版されているものなので綺麗事に感じるやり取りも多かったのだけれど、明らかに具合が悪そうな人を目の前にした際に、私達が陥るアンタッチャブルなコミュニケーション不全を分析し、その先へと思索を重ねていく往復書簡はとても臨場感があって、ライン=動的な応酬であった。濱口監督の映画の中で、どのように表現されているのか、映像の中に宿る表現
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乳がん末期の哲学者と文化人類学者の往復書簡。
少し前にポッドキャストエキスポというイベントに行き、たまたま磯野さんがお話しされいるのを聴いたのだがそれが面白かった。その後に興味を持ち磯野さんのポッドキャスト、からだのシューレを聴いてみたところ、本が映画化されカンヌ映画祭で賞を獲ったというお話をされていた。気になって読んでみた。
哲学者の視点で、患者になりきってしまうことへの抵抗、出会いのこと、死に接しても未来を見て生きること、お互いの関係性の大切さが書かれていた。宮野さんの専門である偶然性を軸に、偶然であるが故に、出会いとは、生きるとはなんなのかということが書かれていた。
時間が限られて来てい -
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私はシンデレラ体重とは程遠く、何ならちょっと肥満寄りの体型になりかけている今日この頃だが、なぜだか今まであまり痩せたいと思ったことがなく、真剣に痩せる努力をしたこともなかったので、終始ピンとこないことも多かった。世の若い女性たちはそれほどまでに痩せたいと思っている、いや思わされているのか…
医療文化人類学者の磯野真穂さんのご著書(共著も含む)は3冊目になる。ちくまプラマー新書ということもあり、健康を害するほどに痩せたがる若い女の子たちに向けて諭すように書かれている。
他者から承認され「選ばれる」ために未成熟な「かわいい」にとどまろうとせず、早くから大人になることを怖がらないでほしいと語る著 -
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面白かった。
思考法の転換がいかに大事であるか最近実感している。
インターネットが普及したことによって、点としての他者と自分という側面が顕著になっている節があると感じる。広い社会では点として人を認識しないと色々と手間であり、多様な他者を理解するのは時間がかかる。数字や客観的な肩書きで個人を「タグ付け」した方が楽である。
しかし、私たちはそのような社会の中で家族や友人に限らず、リアルで具体的な関わりの関係を築く。この中では「ラインを描く」ことを意識しやすいのではないか。そして、そのような関係が私たちの日々をつくる。
食べ物にまつわる摂食障害にまつわる、根本的な問題ついて、深く知ることが出来た。