磯野真穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ選ばれる側と選ぶ側の話は本当に考えさせられました。いつのまにか、自分は選ばれる側にまわっているのだと気付かされた。色や数字の話も、そうですが人間の本来のあるべき姿(最初の原点)から時代が成長し、かけ離れて本質を見失ってしまう。感覚や感情など人間にしかないものを存分に味わい吸収するべきだなって思いました。
食べる時に数字だけ気にするようになった社会。美味しいと純粋に言えることほど幸せなことはないのかもしれない。
女性が弱くないとモテず、可愛いと思われないという話はまさに日本の社会が抱える、ジレンマで大人になるとその可愛さは痛い人へと変わっていく、やめ時を知らないといけないと思った -
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Posted by ブクログ
痩せている方が美しい。痩せなくては…。
可愛くあらなくては…。
これは私たちにかけられた一種の呪いである。
本著ではその呪いのありかをあぶり出し、言語化し、その価値を問いかけている。
そして本当に自分がなりたいと思う自分とはどんな形をしているのか?
著者のそんな問題提起メッセージや問題提起が伝わってくるようだった。
美醜の呪いに囚われている人の解放の一冊だと思う。
本著の中に出てきた「あなたは大人になっていい。」の一文にはかなり痺れた。
ダイエットに関する文化や先人の考察にも触れられており、文化的な美醜の歴史の読み物としても面白かった。