磯野真穂のレビュー一覧
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関係論的人間関係
世間の中に入る、人と関係し合うことで初めて「人」が立ち現れるという見方。
確かに、周辺にいるのではなく中に入ることで「なんか在るもの」から「私」(顔や名前のある存在、個人)に存在として変わる感覚はあるな、と納得。
逆に、人やあるグループから拒絶されたり排除されたり、引き離されたとき...続きを読むPosted by ブクログ -
血圧を下げる薬を飲むことへ抵抗がある患者さん自身が、納得することが大事であるから、最適解である薬を無理に渡すのではなく、遠回りでも別の治療法からアプローチしていく話は、どの分野でも同じ状況にあると思う。
近道に見える遠回りも、遠回りに見える近道もあるのだと感じる。Posted by ブクログ -
コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受け...続きを読むPosted by ブクログ -
ダイエットが高じて拒食に至る、そういう人の考えを見直す契機になる本です。
ダイエットなんかしなくていいよ、って慰めを期待したニコにはあてはまりませんでした。そこまでの覚悟は無いし、そんなに切羽詰まってもいない。
ただ、だれのためにダイエットしてキレイに可愛くなりたいのって。
そこんとこ、よーく考え...続きを読むPosted by ブクログ -
ここでは「医療」をテーマに論じられているけれど、
この「医療」を「心理学」に置き換えても本書の議論は通じる。
著者とは近い問題意識を持っているように思える。
人を「数」で捉えることはどこまで可能なのか、
他から切り離された個人は存在し得るのか、
人類学的な視点からの考察、大変勉強になりました。Posted by ブクログ -
様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り...続きを読むPosted by ブクログ
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自動車事故を恐れるからといって自動車を禁止しない。
アルコール依存症が問題になるからといって禁止しない。
何をリスクとみるのかは何を基準にするべきか。
心房細動と抗血栓療法。出血のリスクを引き受けても抗血栓薬を飲み続けるべきである。飲まなければ必ず心房細動を起こすわけではない。皮下出血を起こしやす...続きを読むPosted by ブクログ -
色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。
在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。
「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。
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なかなか難解
人生は長さではなく、どう生きたかである。
人生は長さではなく、深さである。
などについて説明してくれる。
共在を作るために挨拶はある。など目から鱗のはなしもたくさんありPosted by ブクログ -
もう少しでいいので、それぞれの人の話をテーマを絞って深掘りして欲しいなと思った。
最後の柚木さんの話がやはり一番印象に残った。苦労されてる分、意識が高いのだなと、彼女の昨今の著書の傾向に納得。Posted by ブクログ -
2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会...続きを読むPosted by ブクログ -
ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。
養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をや...続きを読むPosted by ブクログ -
期待した内容ではなかった、、、
タイトル負け な感じかな。。。
各コラムが書かれてから1年経ってしまったので、答え合わせ(経済も壊れてないし、コロナも欧米に比べて日本では大したことなかった)ができてしまうからかな。。Posted by ブクログ -
新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり、多くの生命と日常を奪った。この危機にどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちの知見を提示し、アフターコロナの新たな世界を問う。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。
もう少し突っ込んだ話を読みたい。Posted by ブクログ -
あくまでも途中経過、もしくは現在進行形の新型コロナの世を語っている。見通しが立たない中で共通するのは、コロナ後の世は前と決してイコールにはならないこと。世界はこれを繰り返してきたということ、だろうか。スピード感を持ってひとまずまとめられた評論を読めたのはよかったと思う。Posted by ブクログ
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それぞれの識者の考察。すべて読んだわけではないが、それぞれが置かれている環境や仕事に絡めてあって興味深かった。ブレイディ、斉藤の記事が印象に残る。前者は子供を通じての差別や思い込みの話、後者は人と接することはそれだけで暴力だったのだということ。人と対面してやりとりすることが繊細な人には暴力にも感じら...続きを読むPosted by ブクログ
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新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
今年の初めには考えられなかったことである。
しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
これは、コロナに限らずすべてに言えることである。
今後の世界は誰にもわ...続きを読むPosted by ブクログ -
健康で「ちょっと痩せたいなあ」くらいに思ってるわたしには大袈裟に思えてしまうところもあったけど
知らないだけで拒食、過食で苦しんでいる人が日本には少なくない、ということを知れただけでもよかった。Posted by ブクログ