御立英史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ哲学について考えさせられる本。おまけで子育てについても学べる。
「哲学とは、相手を打ち負かすためにではなく、自分と違う考えに耳を傾け、自分が間違っていたと思えばそれを認めること」
└特に喧嘩したときなど、感情的になったときは自分は全然これはできていないので、意識するべき。
「宇宙全体からみたら自分は取るに足らない存在で、私は重要ではない。だが、私を取り巻くものや人については重要である。」
└数十億年の宇宙規模で考えたら、自分の存在など特にこの世に微小の影響しか与えない。なので人生に意味などほぼない。しかし、自分の取り巻く家族や友達、恋人、仕事などに意識を向けて大事にすれば、人生に意味を見い -
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Posted by ブクログ
本書はよくある過去の偉人を持ち出して、分かったような分からないような話をする実用書とは異なる。
私は子どもを持つ親の目線で読んだが、子どもの鋭さに驚かされるとともに、自分の子どもも問いかけや促し次第で思考を言語化できるようになるのではないかと胸が高鳴った。
哲学とは考える技術であるという言葉は至言だ。
これまで、哲学系実用書で学ぶことと過去の哲学者について学ぶことが同義であったが、本書を読んだことで考える力を養うことが哲学を学ぶことだと気付いた。
そしてそれは本を読むだけでなく、日常の生活の中で自分自身や家族への問いかけの中で得られるということに。 -
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Posted by ブクログ
ビッグバンで宇宙が始まってから138億年。ここからの歴史をわずか3~4時間の読書で駆け抜けようというのですから、なるほど「早回し」です。
前半は宇宙や天体の話なので「科学」、後半は人類の「歴史」の話ではありますが、分断されることなくすっと頭に入ってきました。
特に、前半の宇宙論や地球の成り立ちは、いわゆる歴史を扱った本では触れられない点でもあり新鮮でした。ビッグバン以前は時間や空間の概念が無いと説明され、不思議な感覚になったことを覚えています。
他にも、宇宙や地球の作られ方や生物の歴史、有史以前の人類、そして宇宙の最後など、一本の時間軸を通してみた場合、普段はなかなか接することがない情報 -
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Posted by ブクログ
大学で国際関係論を修めた妻が激賞するので、試しに読み始めたら...タイトルから受ける先入観から遥かに懸け離れた平易で読み易い文章と、読者の僕自身の認識・考えとは大きく異なる認識や主張も少なくない内容が、どれも思いのほかすんなりと腹落ちし、否定や抵抗を感じる前に先ず「ワカル」「理解できる」気分にさせてくれる点がスバラシイと思った。
刊行から既に丸7年が経つが、今もなお日本が直面し解決が進まない数々の問題;日中関係、沖縄問題、日米安保、改憲問題、北朝鮮問題、広がる格差問題、等々、の全てに関し、観念的に過ぎることなく「なるほど、そう来たか」と思わせるに足る説得力を持つ代替案を示していることに感服する -
Posted by ブクログ
オックスフォード大学の教授と息子たちの小さな哲学
身近な哲学を語ることで世界の在りようを知る
子どもたちの、自分には決定する権利がないと言う考え方に興味深さを覚えたり、過去のアメリカでの行いを自分たちのことの様に捉えたりと純粋が故にハットする考え方が良かったです。
戦争、貧困など世界は不条理なことはかりで世界は決して善意でできている訳ではないと思う。
それでも、これからの世界を生きていかなければならない彼らにとって、父子の会話が有意義なものになればと思う。
今更ながら、哲学を考えることは普段の仕事や生き方を見直す術なのだと思う。神様はいるのかどうか、どちらかに決めつけるよりも、考え続けること