哲学
◯権力
・権利が提供する保護は、その権利を認めて尊重しようとする他者の意思に依存する
・暴走するトロッコをめぐる難問
◯復讐
・悪に悪を返して善になることがある(やりすぎなければ、2度目の悪はやりすぎなければさ実は悪ではない
・タリオンの掟(目には目を)は自分ごととして共感を呼び起こさせ
...続きを読むる、共感は同情よりも)強い、そして復讐に上限を決めた
・現代はこれに比べわすがな補償でよしとされている、命の価値が小さい
◯罰
・報復のためというのが周り回って最も大きな狙いであることが多い。
・客体への態度: 望ましい行動をした場合は褒め、逆は無視するという方法で動物同様人間のコントロールも可能かもしれないが、人はモノではない。反応することに責任を持っている。一方でそれにより細かいことを気にしすぎなくなり、夫婦間が平穏になる効果もあり必ずダメというわけでもない
・罰は反応的態度の表出で、自分の行為に責任を取れる人にしか与えることはできない
・子供には自分のすることに責任がないだからこそ子供は動物でおり客体への態度を取るべき
・良い行いは自分の中に組み込まれている(性格の反映である点誉める)、悪い行為はたまたまやってしまった逸脱行為で改めることができると認識させる(行動をしかる)
◯権威
・権力と権威、権力は望み通りに動かす力で、非対称に見える関係でも一方だけに存在することは滅多にない
・ラズ: 権威はその対象に奉仕するところにある。
・権威は人や能力にではなく役割に付随する
◯言葉
・悪態をつくことの問題は言葉そのものではなく発せられるシグナル、その場や誰かを侮辱していなければ言っても良い
・悪態を一律に禁止する姿には疑問を感じる。ストレスの軽減、仲間との絆を深めるといった良い面もある。
・侮蔑語はその言葉を使うことによって、その言葉がもつイデオロギーを共有していることを示す点についてよくよく肝に銘じておくべきで、だからこそ使うべきではない。
◯男女
◯差別
・人種はヒトを優位な亜種に分類するものではなく、人種おける多様性は人類全体の多様性と変わらない。全人類が家族のようなもの
・人種とは社会的概念
◯知識
・何かを知っているとは、「正当化された真なる信念」を持っていることで、頭の中にありそれが正当化できる理由があり、事実である必要がある。
・ダウトモンガー(懐疑論で人心を操作する人)に注意が必要。会議論者は高い基準を押し付けてくるが、それを超えるようなわずかな可能性に未来をかけるべきてない。公的な文脈では完全に知っていなくても確率に基づいて考え行動するべきだ。、
・子供達には疑うこと、質問することを教えているが、世の中には誠実な質問ばかりではなく、質問する人の意図を考える必要がある。
◯真実
・ウソとは正直であることが期待される合理的理由がある状況で、自分が信じていないことを真実であるかのように述べること。
・正当な期待停止文脈がある場合は罪のない嘘になる
・ウソが悪いのは人を欺くからだけではない。正直なコミュニケーション、話すことでしかなし得ない相互理解の道を閉ざすこと。
・その人にとっての正しさがあるという相対主義は、それが真実に反する場合は正しくない。難しいのは見解の相違(中絶など)のケースだが、ジェノサイドの肯定にも繋がる危うさがある。これも真実野探求を忘れず、双方の主張の背景を深く掘り下げ理性で判断する必要がある。
・外から適切な意見を排除する情報ネットワーク「認識論的バブル」にますます現代人は浸るようになっている。誤った考えを信奉する危険があるが見逃していた情報に触れることで簡単に弾ける。
・一方外から入ってくる適切な意見の信頼性を積極的に失墜させようとする社会構造」エコーチェンバーは問題で注意が必要。
・見分け方はコミュニティの信念体系がその教義を支持しない人々の信頼性を積極的に毀損しようとするものかどうか
◯心
・意識の難問: 脳が情報処理を行うとき、なぜ実感が伴うのか?
・唯物論: 心とは脳のこと
・見解を持つとそれを守ろうとして塹壕を掘り、他の人の意見を聞けなくなるという点で危険。そのため、反論を考え尽くし反論の間違えを説明できないうちは持つべきではない。
◯無限
・宇宙は無限か?
・とてつもない大きな数から見ると自分はちっぽけな存在だとわかる。自分を取るに足らない存在とみなしたとしてもそれは自己否定ではない。それと共に自分が何かを大切にすることによって自ら意味を生むことができる
◯神
・神を信じることとは、確証や追加の証拠を求めることなく、神が存在するものとして行動すること。例え証拠に弱点があったり反証があっても人生の中心に神を置こうとする姿勢のこと。
・パスカルは神がいないと思っても存在するとしておいた方が失うものが少なくメリットがあるとした。
・神がいるならなぜこの世に悪が存在するのかという悪の問題は未だに説得力のある回答がない
◯まとめ
・哲学者を育てようとするか?という問いは適切では無い、子供はそもそも哲学者でこれを親はサポートするのか?無視するか、押しつぶすかが問い。
・哲学は考える技術であり、明晰にして思慮深い人間を育てることにつながる。
・子供を対等な相手として対話し、よく質問して行くことが大事。
どう思う?なぜそう思う?もし間違ってるとしたらどうして?どういう意味?それは何?