ヨハン・ガルトゥングの作品一覧
「ヨハン・ガルトゥング」の「日本人のための平和論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ヨハン・ガルトゥング」の「日本人のための平和論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大学で国際関係論を修めた妻が激賞するので、試しに読み始めたら...タイトルから受ける先入観から遥かに懸け離れた平易で読み易い文章と、読者の僕自身の認識・考えとは大きく異なる認識や主張も少なくない内容が、どれも思いのほかすんなりと腹落ちし、否定や抵抗を感じる前に先ず「ワカル」「理解できる」気分にさせてくれる点がスバラシイと思った。
刊行から既に丸7年が経つが、今もなお日本が直面し解決が進まない数々の問題;日中関係、沖縄問題、日米安保、改憲問題、北朝鮮問題、広がる格差問題、等々、の全てに関し、観念的に過ぎることなく「なるほど、そう来たか」と思わせるに足る説得力を持つ代替案を示していることに感服する
Posted by ブクログ
「平和学の父」と呼ばれるノルウェー出身のヨハン・ガルトゥングの著作。
平和の大切さを訴える抽象的なものではなく、日本がより平和主導の国になるための具体的な方途が提示されている。
例えば。
日本の外交をさらに良くする4つの提案。
①領土の共同所有
②東北アジア共同体
③専守防衛
④対米従属からの決別
特に①と④をガルトゥングは強調する。
①「私たちは、尖閣(その他、北方領土等に言い換えても同じ)を日本と中国のあいだの緊張の原因とするのではなく、平和を生み出す地にしなくてはならない。島の領有権をめぐる対立を、平和のために両国が協力する拠点となるように、天が与えてくれた贈り物と考えるべきなのである