御立英史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアメリカを代表するコングロマリットGEの盛衰史。M&Aを通した多角化戦略は日本企業の大手メーカーでも見られる。メディア大手や映画コンテンツなど、工業とは離れた業態に手を出していたのだと本書で知った。金融と工業という2大柱は共存し得たのか、金融機能を活用した資本コストの低減は本当に有利に働いたのか考えさせられる。GEはコングロマリットとして巨大すぎるため取締役会ではガバナンスが効かなかった。モニタリングが不十分で自分達が運営する事業を網羅的に把握できていなかった。そこにリスクがあったと思われる。おそらくコングロマリットといえど近似する事業を3,4個保有するのが限界なのではないかと考えさせ
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Posted by ブクログ
「平和学の父」と呼ばれるノルウェー出身のヨハン・ガルトゥングの著作。
平和の大切さを訴える抽象的なものではなく、日本がより平和主導の国になるための具体的な方途が提示されている。
例えば。
日本の外交をさらに良くする4つの提案。
①領土の共同所有
②東北アジア共同体
③専守防衛
④対米従属からの決別
特に①と④をガルトゥングは強調する。
①「私たちは、尖閣(その他、北方領土等に言い換えても同じ)を日本と中国のあいだの緊張の原因とするのではなく、平和を生み出す地にしなくてはならない。島の領有権をめぐる対立を、平和のために両国が協力する拠点となるように、天が与えてくれた贈り物と考えるべきなのである -
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Posted by ブクログ
2023年18冊目。満足度★★★★☆
かつて、時価総額世界No.1、トリプルAの格付、NYダウ採用銘柄で最も長い歴史を誇ったエクセレント・カンパニー・GE
日本でも特にジャック・ウエルチ時代の経営について、賞賛するメディアが多かった
しかし、実はそのジャックの時代から水面化では内部崩壊を始めていて、日本の東芝で起きた粉飾紛いの経営が長年に行われており、かなり危うい経営実態にあったことが、本書を読めばよくわかる
米国企業を中心に株式投資をしている者として、改めて「個別」株式への投資のリスクの高さを再認識した
なお、海外のノンフィクションにありがちであるが、話がやや冗長なところがあり、約 -
Posted by ブクログ
いつかは自分も権力を手にするかもしれない。仕事で上に立つ役割を任せられるかもしれない。そのときのために、と思って読んだ一冊だった。「権力は誰しもが持っている」という言葉にハッとさせられた。権限と権力は違う。まずその違いからスタートした。
パワーアップ(権力があることを示す行動)、パワーダウン(逆に自分は弱っちいでーすと示す行動)…色々あった。言葉に出来ないけど、色々考えさせられた。
ひとつ確信を持って言えるのは、権力は自分のためじゃなく他人のために使うべきだということ。自分のために権力を行使するのは、ダメージの方が大きい気がした。
あとは、傍観者にならない。いじめについてこんなに毅然と書 -