汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私も中学生の頃に凄まじい虐めを体験した一人です。
主人公である光夏の気持ちが凄くよくわかり、むしろ過去の辛い体験を思い出すかのような気持ちでした。
でも、光夏のように千秋や春乃、冬哉のような存在があったら私もまた違った未来があったのかな?と考えたり。
私は光夏のように飛び降りることは無かったのですが、飛び降りようと考えたこともあったので、あの時は思いとどまって本当に良かったと思いました。
虐めとは実際に体験のある人間にしかわからない繊細な思いがあります。
それを汐見先生はオブラートに包んだ表現の仕方で上手に書かれているなーと感じました。
いつの時代にも失くならない"虐め"ですが、どうにかしてこの世から葬り去りたいと思うばかりです。 -
Posted by ブクログ
商店街に佇む夜食専門店の「お夜食処あさひ」
ここに吸い込まれるのは、食にまつわる様々な悩みを抱える人々。
「食べたくない」「食べちゃだめ」「食べてみたい」「食べられない」「食べてほしい」
食べることに様々な想いを抱え、悲しみや寂しさを抱えて寒く固まった心に、お夜食処で作られた心のこもった一皿が深く染み入る。
食べることは生きることにつながるからこそ、そして自分の心も食べたい食べたくないという気持ちと結びつくからこそ、食に対して様々な悩みを抱える人が多くいる。
そんな中、自分のために考えられた温かいごはんを食べることで、止まっていた時が動き出す。そして一歩踏み出すことで、闇に染まった夜から温かみのある灯火が灯り、前を進む活力を得られる。そして自分の進みたい道へと足を踏み出していくのだ。
あたたかな未来へ進む、希望あふれる小説だった。