汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スピンオフ短編集。この作家さんの作品は、読みやすいですね。それぞれの登場人物からメッセージが伝わってきます。中学生や高校生に手に取ってもらいたいなと思いました。
大人も読んで、平和について親子で話したり、考えるきっかけになればいいなと思いました。
あと書きに
原作にはない映画独自の設定セリフやエピソード、キャラクターのイメージ、主題歌からインスピレーションを受け、構想し、執筆した短編がいくつもある。
とありました。
メディア化すると、どうしても原作のイメージがって言う人もいますが、アナザーストーリーを書いてくれたことで、またより前作を読んでみようって思う人が増えるんじゃないかな。 -
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Posted by ブクログ
あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。
**著者**: 汐見夏衛
**イラスト**: あんよ
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は、前作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編です。中学2年生の涼は、転校先で大人びた同級生の百合に出会います。初対面にも関わらず、懐かしさを感じる涼は、次第に百合に惹かれていきます。しかし、告白を決意した矢先、百合から聞かされたのは75年前の戦時中にまつわる驚くべき話――彼女の悲しい過去の恋物語でした。
戦時中の経験を現代に活かす百合と涼の物語は、戦争を経験していない世代にとっても心に響く内容です。タイムスリップや生まれ変わりといったドラマ -
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Posted by ブクログ
温かい話だった。
私は、もともと食が細い。子どもの頃は本当に食事が苦痛だった。
年頃になると過度なダイエットと勘違いされて面倒なので必死に食べた。中高生の頃はそれなりに食べれるようになったが、それは努力の上にあった。
痩せてるけどちゃんと食べる…は好感度高い。が、痩せてて食が細い…はみんな必死に食べさせようとする。食が細い悩みは、ほとんどの人に羨ましい悩み、贅沢な悩みに変換されてしまう。
食べることは生きること。
でも、食べれないことも受け入れてくれる、そんな温かい本だった。
いつも給食を半分以上残していた私にとって、今この瞬間も餓死しているアフリカの子どもたち…と学校での授業やテレビ番組 -
Posted by ブクログ
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編。
前作から少し間が空いているのかと思ったら、前作の直後を描いている。
過去にタイムリープして特攻隊の彰に出会った百合。
社会科見学で訪れた特攻記念館で、彰の手紙を見つけ、泣き崩れる姿がとても印象的だった。
それから間もない夏休み直前に、転校生の涼が百合の前にやってくる。
どこか彰の面影が漂う涼に心を開いていく百合。
そして、誰も信じそうもない自分のタイムリープの体験を涼に打ち明ける。
百合に恋心を抱きながらも、百合の中にある大切な人の存在をも大切にする涼がとても清々しい。
百合の想いを大事にし、自分も特攻という悲しい歴史を学ぼうとする姿も、読ん -
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Posted by ブクログ
ネタバレJKが今まで一番感動しました!と勧めてくれた本。
汐見さん人気だよね~。
汐見さんの本は、若すぎる、、、って思っていたけれど読んでみよっと♪
そして、ちょこっとウルッとしながら読み終わって(10代だったら号泣!だったな)あとがきを読んでビックリ!!
勝手に男性の作者だと思っていたけれど、産後に初めて書きました、って呼んで女性だったのか!!と。主人公の女子の感じが男性から見た描写の様に思っていたけれど、違ったんですねー。と一人で納得。
いつか子どもが成長して、何か悩んだり、つらい思いをしたり、壁にぶつかったりした時に読んで欲しいと思って書いた作品らしい。
“そんな時、何とか悩みを乗り越え泣き -