戦時下の人々や特攻隊員の葛藤や苦しみ、悲しみ、命の儚さが痛いほど伝わってくる物語だった。
百合のどんなことにも挫けず立ち向かう姿から、まっすぐな性格や芯の強さが感じられて、とてもかっこいいと思った。また石丸の陽気な性格は、千代を含めた周囲の人にとって、ひとつの心の支えとなっていたのではないかと感じた。
出立前に石丸が千代を励ます場面では、千代を想い、励ましたいと思う一方で、不安や恐怖といったあらゆる感情を押し殺しながらも「いよいよ来たるべき時がきた」と、自らを奮い立たせているようにも感じられた。