汐見夏衛のレビュー一覧

  • さよなら嘘つき人魚姫

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    人間の闇と光っていうのは軽くだけど知ることができました。

    周りを避ける人ってのはこっちが嫌いとか自分を守るためとかじゃなくて、周りを守るために離れてるんだなとか、自分にはない心情がたくさん描かれていました。

    どんなにも辛くても光を求めてしまうってのはどのストーリーでも同じですね())

    「君の代わりに僕が死ぬからその分も生きて」って言葉が衝撃でした。
    生きるとか死ぬとか、その人のためならなんでもない簡単な事みたいに言っててちょっと怖かったです。

    親にも見てほしい本です

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    2022年09月05日
  • さよなら嘘つき人魚姫

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    ネタバレ

    Twitterで見かけ、装丁に惹かれて手に取った本で、ティーン向けライトノベル。
    家でも学校でも息苦しさを感じていた少年少女。最後には隠してきた本当の自分を解放し、お互いに明るい人生を歩み始める。不幸設定が苦手なので、読み始めはあまり良い印象を抱かなかったが、メッセージ性の高い内容でなかなか考えさせられたし、読後はスッキリほっこりした。
    教師の経験がある著者だからこそ、多感な10代ならではの葛藤と苦悩を上手く描き切れたのだと思う。

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    2022年08月07日
  • 海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを

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    高校1年で同じクラスの凪沙と優海は幼なじみで恋人同士です。地方の港町におばあちゃんと暮らす凪沙と家族みんなを事故で失った優海は、お互いに支え合い、理解し合っています。そんなある日、凪沙は優海に対する態度を変え、勉強や生活が自立してできるようにがんばり始めます。自らの運命を受け入れ、恋人へのあたたかい愛が溢れる、とても切ない恋のお話です。

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    2022年07月30日
  • 真夜中の底で君を待つ

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    『言葉』
    それは人に勇気を与える魔法そのものである。
    考えたこと感じたこと…それを言葉で伝えないと変わらないことも沢山ある。言葉にするのって難しいけど、それ以上に大切な何かを掴むことができる。まさに魔法。

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    2022年07月27日
  • 君はきっとまだ知らない

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    千秋くんがとっても素敵
    光夏のことを本人よりもよく理解してて
    ほしい時に欲しい言葉をくれる人
    優しく寄り添ってくれて
    温かい言葉を浴びさせてくれる人

    冬哉と春乃、幼馴染全員が素敵

    いじめは色々考えさせられる重いテーマだけれども
    光夏の場合は幼馴染の存在が救いだった

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    2022年07月21日
  • 海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを

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    先にこの後の話を読んでしまって結末がわかってしまっていたからこそ凪沙の想いに共感しながら読めた。もう一度これを読んだあとに次の話も読みたいなと思った。

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    2022年06月22日
  • さよなら嘘つき人魚姫

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    この小説は悩める子供たちはもちろん、生きづらさと閉塞感を感じているすべての大人に読んで欲しい。

    私もいろいろと刺さりました

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    2022年06月09日
  • 卒業 桜舞う春に、また君と

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    丸井とまと の名前があったので購入。
    「青春ゲシュタルト崩壊」は良かったです。
    本作は4人の作家の4つの短編集です。
    卒業をテーマに儚く淡い感情の入り交じる青春像が描かれている。
    最近では咲く時期が昔と違い、少しズレたりしますが
    卒業には、やはり桜の木、花びらがよく似合います。

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    2022年05月29日
  • だから私は、明日のきみを描く

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    ちょっとありきたりな話だったな・・・。でもキャラの性格とかはこの本だけでしか味わえない!という感じ。結構泣けるし、泣き不足の方にはおすすめ。

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    2022年05月28日
  • 真夜中の底で君を待つ

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    ネタバレ

    親に否定されるとか、そういった境遇は自分も似たような感覚があり、この黒渕さんが勇気を出して自分が進みたい道に進んだのは共感しかなかった。

    あとは、主人公が自分の思いをなかなか口にできず、自分の解釈でいろんな誤解が生まれている姿を見て、自分も過去に同じような経験があったから、その苦悩にも共感できた。一人でいるときも必要だけれども、ずっと一人というのはやはり苦しくなっていくだけだと思う。

    僕も自分が苦しい時や辛い時に会ってくれた人と話すことで、どれだけ心が救われたか。

    そして、「言わなければわからない、気づかない」ということを教えてくれた友人には本当に感謝している。

    「僕自身の生き方も間違

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    2022年05月04日
  • 僕の永遠を全部あげる

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    ネタバレ

    退屈な話かと思ったら、よく考えられて作られている小説だった。
    読んでよかったな、と思えた。
    ↓すごくはっとさせられた箇所。


    「もしも、たとえ本当に誰からも必要とされてないとしても、生きてていいんだよ。
    なんの役にも立たなくても、
    例えば世界中の人間から嫌われていても、一日中誰とも話さなくても、
    天涯孤独の人でも、親にさえ愛されてない子でも、自分がいてもいなくても何にも変わらないとしても、死んだって誰にも悲しんでくれないとしても、生きてていい。」

    「だって人は、誰かの役に立ったり誰かを喜ばせるために生きてるわけじゃない。
    自分のために生きてるんだ。
    その上で誰かの役に立つことがあるかもしれ

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    2022年03月05日
  • 真夜中の底で君を待つ

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    『これから彼女が歩む道が明るい光に満ちたものであり続けることだけを、僕は祈ろう』最後の終わり方がとても好きだった。昔会ったことあったんだな。彼は途中から気づいていて、公園に会いに行ってたのかと思うと心があたたかくなった。

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    2021年12月14日
  • さよなら嘘つき人魚姫

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    ネタバレ

    綾瀬水月(アヤセ ミヅキ)と羽澄想(ハスミ ソウ)は、高3・同級生。この2人がひょんなことから生物部に入り、ともに過ごす時間が増え、次第に相手を特別な存在と感じるようになってゆく。

    綾瀬も羽澄も共にクラスで浮いた存在だが、ある意味正反対のタイプ。綾瀬はいつもへらへらし、よくしゃべり、自分は人魚の末裔だなどと言う。一方、羽澄は、クラスの誰とも関わらず、ほとんど話すこともない。
    だが、お互い何か抱えていることには気づくが、そんな2人だからこそ、お互いの踏み込まれたくない部分はそってしておく。その距離感に安心できた。

    しかし、互いの重すぎる母親のために、2人はそれぞれ追い詰められ、死を選ぶ。「一

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    2021年03月20日
  • 僕の永遠を全部あげる

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    ネタバレ

    汐見先生らしく、本作も若者に向けたメッセージ性あふれる物語だった。

    今回はファンタジー色・スピリチュアル色が強く、主人公の2人(留生と千花)は次のような背景を持っている。ただし、千花には前世の記憶が一切無い。
    「数百年以上も昔、ある女性が、愛する男性を助けるために神の怒りを買い、悲惨な死を迎えた。彼女の罪はそれでも許されることはなく、何度生まれ変わろうとつらい境遇で生き、17歳の流星群の日に凄惨な死を遂げるという罰を受けることになる。それを知った男性は、愛しい彼女の罪を背負うと決意、神と次のような契約をする。彼の魂は前世の記憶を持ったまま生まれ変わる。転生するたび、彼女の生まれ変わりを探し出

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    2021年03月07日
  • 僕の永遠を全部あげる

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    この作家の作品を読むのは、これで4作品目。
    非情に表現力に長けた作家だと思う。
    それだけに、今回のシナリオは、ちょっと重かった。
    テーマとしては素晴らしいのだが内容が重く感じられた。

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    2020年08月31日
  • さよならごはんを明日も君と

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    ネタバレ

    前作からの小春の成長と、朝日さんの過去について読めて面白かった。会食恐怖症は初めて聞いたけど、もしかしたら身近にいるかもしれないと思うと、周りを気にすることの重大さに気付かされた。小春も朝日さんも周りをよく見てる人だなっていう印象。あたしもこの夜食屋行きたい。あったかい物語でした。

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    2024年12月10日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

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    ネタバレ

    面白かった!
    主人公の苦しみがとても丁寧にリアルに描写されていて、辛かったー!
    登場人物二人ともに魅力を感じられて、感情移入しやすかったから、楽しく読めた
    ハラハラする展開も挟みつつ、かといってイライラしない話で、とても面白かった
    続編があるとのことなので、読んでみたい

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    2024年12月02日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    知覧の特攻記念館を訪ねる予習として読んだ。タイムスリップの物語としてはありふれているが、この小説が多くの人に読まれていることには希望を覚える。主人公の百合を通して、戦争を考えてほしいという著者の願いも感じる。「特攻」について、戦争について、私もあらためて考えてみたい。

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    2024年11月23日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    今年映画化されて話題になっていたけど、観に行くことができなかったので原作を拝読。

    親や学校、すべてにイライラしている中学2年生の百合は、ある日、目を覚ますと戦時中の日本にタイムスリップしていた。そして、特攻隊員の彰に恋をする。
    といったあらすじ。


    戦時中の当たり前と、現代の当たり前に揉まれながら、苦悩していく百合。
    現代を生きる私も、到底納得することができない当たり前が、戦時中は常識として捉えられていたこと。みんな仕方ないと諦め、生きていたことを悲しく思うとともに、現代がいかに裕福であるかを思い知らされました。

    戦後80年が経とうとしていて、戦時中のことを知る術が少なくなっている今、甘

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    2024年11月04日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    一昨年、鹿児島の知覧特攻記念館に行きました。写真や手紙に心をわしづかみにされました。その後この本の映画化の話題を知りました。まだ、映画は見ていませんが、その後オリンピック選手の発言で思い出し、原作が気になって読みました。
    真面目な女の子ではない子が主人公なのが良かった気がします。
    特攻記念館にもう一度行きたくなりました。

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    2024年11月03日