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『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の登場人物たちが繋ぐ、青春群像劇。茜のいちばん仲良しな友達・橘沙耶香、青磁の美術部の後輩・望月遠子、不登校に悩む茜の兄・丹羽周也、茜の異父妹・丹羽玲奈…それぞれが葛藤する姿やそれぞれから見た青磁、茜のふたりの姿が垣間見える物語。優等生を演じていた茜×はっきり気持ちを言う青磁の数年後の世界では、変わらず互いを想う姿に再び涙があふれる――。「一緒にいても思っていることは言葉にして伝えなきゃ。ずっと一緒に――」感動の連作短編小説。
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Posted by ブクログ
夜明けに一番に会いに行く——そんな青春の物語が描かれるこの小説は心を揺さぶる。
青春とは感情が混沌とし言葉が追いつかない時期でもある。本心を伝える難しさ、それを隠すための無表情や嘘。その矛盾が誰もが通る通過儀礼のように感じられる。
人はなぜ本心を言えないのか。本心を伝えることで相手を傷つけるかもしれない。あるいは心配をかけてしまう、また嫌われる恐怖がある。だからこそ顔や表情に現れる本音を無理に隠し言葉を偽る。だがその無表情が時に言葉以上に「本心」を語ってしまうこともある。
本心を伝えることは勇気がいる。それでもその言葉が真に相手に届くとき人間関係は深まり心は軽くなる。青春とはその葛藤と成長の旅路である。
高齢者である私は未だに青春を引きずっている、未だに本心を押し殺している。
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