あらすじ
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の登場人物たちが繋ぐ、青春群像劇。茜のいちばん仲良しな友達・橘沙耶香、青磁の美術部の後輩・望月遠子、不登校に悩む茜の兄・丹羽周也、茜の異父妹・丹羽玲奈…それぞれが葛藤する姿やそれぞれから見た青磁、茜のふたりの姿が垣間見える物語。優等生を演じていた茜×はっきり気持ちを言う青磁の数年後の世界では、変わらず互いを想う姿に再び涙があふれる――。「一緒にいても思っていることは言葉にして伝えなきゃ。ずっと一緒に――」感動の連作短編小説。
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Posted by ブクログ
青磁も茜もお互いが好き過ぎて
読んでる私まで思わずにやけそう。
でも
このふたりだから長続きするんだろうし
いつまでも幸せであって欲しいです。
茜の妹が小学生になって
しかも茜の経験があったから
妹が欲しかった言葉が言えるんだろうなぁ。
経験している時は辛くて苦しくて
どうしようもなく不安なのに
時が経つと何故だがいい経験したと思える。
茜の気持ち何となく分かるなぁ。
Posted by ブクログ
青磁、茜のこと好きすぎ!もうずっとそのまま茜にぞっこんでいて下さい^^
茜の妹ちゃんの話が1番読んででやるせない気持ちになったよ!!やっぱり小学校高学年が1番難しい歳だよね。自分のこと思い出して、そういえば似たようなことあったなぁ、、って気持ちになった!!
人間関係ってやっぱり難しいね。私も頑張っていくよ!!
やっぱり汐見先生の本は読んでると前向きになれるからほんとに大好き。これからも応援してます。
匿名
小説本編の主人公の2人のその後と、2人に関わりの深い家族や友人から見る2人のエピソード。
こう言う形で本編と繋がっている小説って、初めて読んだけど良かったです!
本編で描かれていたあのエピソードは、相手はこんな風に思っていたんだ、、とか。
違う目線から見れて、また本編を読み返してみたくなりました!
Posted by ブクログ
番外編とは思わせないくらいの内容の濃厚さ!青磁くんが斬新なくらいとても優しい心ですごく感動しました!茜さんの温度差についクスッとなります。本編を読んだ方にはとってもオススメです!
Posted by ブクログ
夜明けに一番に会いに行く——そんな青春の物語が描かれるこの小説は心を揺さぶる。
青春とは感情が混沌とし言葉が追いつかない時期でもある。本心を伝える難しさ、それを隠すための無表情や嘘。その矛盾が誰もが通る通過儀礼のように感じられる。
人はなぜ本心を言えないのか。本心を伝えることで相手を傷つけるかもしれない。あるいは心配をかけてしまう、また嫌われる恐怖がある。だからこそ顔や表情に現れる本音を無理に隠し言葉を偽る。だがその無表情が時に言葉以上に「本心」を語ってしまうこともある。
本心を伝えることは勇気がいる。それでもその言葉が真に相手に届くとき人間関係は深まり心は軽くなる。青春とはその葛藤と成長の旅路である。
高齢者である私は未だに青春を引きずっている、未だに本心を押し殺している。
Posted by ブクログ
小説に出てくる人たちが支え合っていたのが印象的でした。
たった一言でも、優しい微笑みだけでも
弱っている心には沁み、相手を励ませるんだと気づけました。
自分が無力だと思うことがあった時にもう一度読み直したいと感じた作品でした。
Posted by ブクログ
夜が明けたら、いちばんに君に空いにいく
アナザーストーリー。
サラッとしていて読みやすく、よかった。
茜と青磁をまた感じることができて嬉しかった。
小学生くらいの時に嫌な女の子、性格悪い子、いたよなあ(笑)
私にはあまり身近では無かった気がするけど、今思うと思春期の女子って面倒くさいし面白い。
Posted by ブクログ
表紙の絵が綺麗で思わず選びました。本をあまり読んでいなかった私にとって読みやすく、場面設定も学校だったので理解しやすかった。情景が絵のように美しく浮かんでくるような作品でした。茜みたいな友達、いるなぁって思いました。
Posted by ブクログ
コロナ禍になり、日本では誰もがマスクを
はめるようになった。
それ以前に書かれた小説だが、
心理的なマスク依存症。
17歳と言う多感な頃の女子にはある事だろう。
マスクは確かに顔半分、顔の輪郭、歯並び、表情も隠せる。
中高年になると化粧を怠けて紫外線対策にも使えて便利だ。
今となれば、マスクを外さなくなった人も
多いので、、依存症と揶揄される事も
ない。
多感な頃に他人に嫌われないようにと
協調性を重んじる事も悪い事ではない。
しかし、、出来れば誰だって正直に生きても他人に嫌われたりしないで自由に発言出来た方が良い。
優等生で自分を隠す少女「茜」
自由奔放に発言行動する少年「青磁」
この色のついた名前は、中盤から
美術の色彩になぞられる。
心模様と空模様、
心の変化を色で表現される描写は
読者の想像力を掻き立てる。
この本に感動する人は色について
多少の知識が必要だし、心の若さも
必要だと感じた。
それにしても、青春は何故こうも
眩しいのだろう。
夜明けの朝日を一緒に見たい人を
イメージしながら読むのも良いかも
しれない。