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――なんてきれいに空を跳ぶんだろう。高1の透子は、陸上部の彼方を見た瞬間、恋に落ちてしまう。けれど彼は、親友・遥の片思いの相手だった…。人付き合いが苦手な遠子にとって、遥は誰よりも大事な友達。誰にも告げぬままひっそりと彼への恋心を封印する。しかし偶然、彼方と席が隣になり仲良くなったのをきっかけに、遥との友情にヒビが入ってしまう。我慢するほど溢れていく彼方への想いは止まらなくて…。ヒ『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』第二弾、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
あなたは、自分が気になっている異性を『大切な親友』も好きだと知ったらどうするでしょうか? 人を好きになるのは誰にだって自由です。というより、好きになるという感情はそもそも理屈では説明できないでしょうし、それを止めることも難しいと思います。そんな中では可能性として、一人の人を同時に好きになってしまう...続きを読むということは十分起こり得ることです。しかし、その相手が『大切な親友』だったとしたら事は風雲急を告げます。 “恋をとるか、友情をとるか” なんとも悩ましい問題がそこに浮かび上がります。そんな当事者になってしまったとしたら、『どうしよう。どうすればいい? どうか、誰か教えてください…』そんなもどかしい想いに苛まれるかもしれません。そんな立場になってしまったとしたら、あなたならどのような答えをそこに出すのでしょうか? さてここに、『まさか、同じ人を好きになってしまうなんて、思いもしなかった』と『大切な親友』が自分も密かに思っていた人を好きになってしまったことに思い悩む一人の女子高生を描く物語があります。彼女の狂おしい胸の内がひしひしと伝わってくるこの作品。どこまでも真摯に綴られていく物語にすっかり入り込んでもしまうこの作品。そしてそれは、「だから私は、明日もきみを描く」という書名の意味に感じ入る”青春”の煌めきを見る物語です。 『遠子、自販機一緒に行こ』、『教科書を鞄に入れて帰り支度をしていたら、遥が近づいてきた。いつものメンバー、香奈と菜々美も後ろに立っている』という中に、『「うん」とうなずいて席を立』つのは主人公の望月遠子(もちづき とおこ)。自販機で飲み物を買った後、『教室棟に戻る階段へと向かう』途中、『前を歩く遥』が『目を奪われたようにグラウンドの方を見つめ』ます。『ごめん、ちょっと見てもいい?』と『唐突に、恥ずかしそうに言』う遥に『いいに決まってるでしょ』と香奈が『彼女の肩をぽんと叩く』と、『いとしの彼方(かなた)くんを見るわけね』と、『菜々美がからかうように言』い、『遥は色白の頬を赤らめ』ます。『うっとりと校庭の片隅を見つめ』る遥『の横顔を見ながら』、『恋する乙女の目だ』と思う遠子。そんな遠子は『あのときもそうだったな、と』『初めての恋をして、同時に失恋した日』のことを思い出します。『あの日も同じように、私はこのフェンスの前に立っていた。隣には、今日のように遥がいた』と振り返る遠子。『彼女に誘われて一緒に来たはいいものの、運動部の練習風景にさほど興味のなかった』遠子は、『なにも考えずにただぼんやりと』『澄んだ青空を』見ていました。『そのとき突然、ただ真っ青だった』遠子の『視界に、彼が入ってきたの』です。『のびやかな身体をしなやかにひねらせて、風に舞い上がる羽根のようにふわりと跳び上がった彼の姿』を『無意識に目で追い、ゆっくりと地上へ戻ってくるまで見つめ続けた』遠子は『なんてきれいなんだろう。なんて軽やかに、自由に、優雅に空を舞うんだろう』と思います。そして、『ポールを拾い』、再びそのまま『きれいなフォームで助走し』『飽きることなく跳び続け』る彼を見る遠子は『それだけで、その誠実で真面目な人柄が分かる気がし』ます。『恋に落ちた』と『自覚した』遠子は『彼を初めて見た瞬間に、彼のことを好きになってしまっ』ていました。しかし、『次の瞬間には、失恋した』という遠子。『あれがね、私の好きな人』、『隣でささやく遥の言葉が耳に入った瞬間に』遠子は『ひっそりとその恋を終わらせ』ます。『一組の羽鳥彼方(はとり かなた)くん。遠子、知ってる?』と訊く遥に『知らない』と『少しも興味がない、と遥に思わせる』ように『首を横に振』る遠子。『じつは入学してすぐのころからずっと好きな人がいる』と話していた遥のことを思い出す遠子は『ああ、この人のことだったのか』と思います。『あ、彼方くんが笑ってる!いいなあ。笑顔可愛い…』と呟く遥に、『そんなに好きならさあ、もう告っちゃえばいいのに』と言う菜々美、『そうだよ、告っちゃえ!』と続ける香奈に『顔を真っ赤に』する遥。『ね、遠子もそう思うでしょ?』と香奈にいきなり振られ『「えっ」と声を上げ』る遠子に『だってほら、遠子がいちばん遥との仲、長いでしょ?遥のことよく知ってるもんね』と香奈は続けます。『有無を言わさない無言の圧力』を感じた遠子は『笑顔をつくって「うん」と答え』る一方で、『…ごめん。私、そろそろ部活、行かないと』と『しらけてしまうのは分かっていた』ものの『これ以上ここに平気な顔でいられる気がしな』い中、その場を後にします。『にっこりと笑って手を振ってくれ』る遥の一方で、『黙って』『じっと見つめてくる』香奈を見て『嫌われたかな、と不安にな』る遠子。そんな三人を振り返る遠子は、『可愛い女の子たちというのは、後ろ姿を見ただけで可愛いというのが分かるから不思議だ。私みたいな地味で平凡な女子とは全然違う。そんな不釣り合いな私が彼女たちと行動しているのは、遥が仲間に入れてくれたからに他ならない』と振り返る遠子。高校に入って『続々とグループ』ができる中、『その中に上手く入れなかった』遠子は『教室移動や昼休みにひとりでいることになってしま』います。そんな中、『小学校から一緒だった遥』に誘われた遠子は、『遥がいなければ、私はきっと高校でもまたひとりぼっちでいただろう』と思います。そして、美術室へとやってきた遠子は、グラウンドが見える『定位置の席』へと座るとキャンバスに向かいます。『数十メートル先に、棒高跳びのバーがあった。そして、彼方くんが助走をしている』という光景を目にして『どきりと胸が高鳴』る遠子は、『決して手の届かない人。手を伸ばすことさえ許されない人』と彼方のことを思います。『近づくことすらできないから、私はこうやって、彼を描く。描くことで満たされようとしている。私が描いた彼方くんは、私だけのものだから』と思い、小さく息を吐くと『たった今描いたばかりの彼を、丁寧に消してい』きます。『たとえ絵だとしても、彼を自分の手元に置くことはできない、自分の手に入れることはできないと思』う遠子は、『もしも遥に見られたら。この思いを知られたら』と、『考えるだけでも恐ろし』くなります。遥との友情と、彼方への想いの中に苛まれる遠子の狂おしい胸の内を見る物語が描かれていきます。 “なんてきれいに空を跳ぶんだろう。高1の遠子は、陸上部の彼方を見た瞬間、恋に落ちてしまう。けれど彼は、親友・遥の片思いの相手だった…。人付き合いが苦手な遠子にとって、遥は誰よりも大事な友達。誰にも告げぬままひっそりと彼への恋心を封印する。しかし偶然、彼方と席が隣になり仲良くなったのをきっかけに、遥との友情にヒビが入ってしまう。我慢するほど溢れていく彼方への想いは止まらなくて…”と内容紹介にうたわれるこの作品。2018年1月25日に刊行されたこの作品は、2017年6月1日に刊行された「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」のスピンオフという位置付けの作品です。しかし、実のところ前作の内容が相当に朧げになっていた私が今回この作品を読んで、これは前作とは全く関係なく、この作品から読んでも全然問題がない実質独立した作品だと感じました。また、スピンオフという言葉に引っかかる必要は一切ありません。そのような言葉にこだわってこの作品を手にしないのはあまりにもったいことです。そう、心に沁み入るような素晴らしい物語世界がここには描かれていることをまずは強く訴えたいと思います。 汐見夏衛さんは、傑作中の傑作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を読んで以降、私には非常に相性の良い作家さんだと感じてきましたが、この作品でもストレートに胸を打たれました。もうこれは汐見夏衛さんの作品をコンプリートするしかありません!この作品を読んで強く心に決めました!キッパリ。 ということで、私の心を射抜いたこの作品ですが、内容としては、”ザ・青春物語”、もしくは、”ザ・恋愛物語”、超安っぽい言い方にはなりますが、もうそうとしか言いようない物語世界がここには広がっています。しかもそこには、純粋無垢、一切の穢れのない清らかさの極みのような女子高生の内面が描かれていくところがポイントです。あまりに清らかすぎて、そのこと自体に引いてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この物語世界にはまってしまうと、もうトイレに行く時間も惜しんでページを捲り続ける他ない読書の世界が待ってもいます。それがこの汐見夏衛さんの作品世界です。 そんな物語の主人公の切ない想いが、〈プロローグ〉のさらに前に置かれた冒頭の文章に現れています。 『真っ青に澄んだ空を、誰よりも自由に美しく跳ぶ姿に、一瞬で恋をした。 でも、好きになってはいけない人だった。 分かっているのに、諦めきれない。 生まれて初めての、どうしようもない”好き”だった。 こんなに、こんなに大切なのに、どうして私はあなたを傷つけてしまうんだろう。 こんなに、こんなに好きなのに、どうして私は君の隣にいられないんだろう。 彼と出会って私は、友情の苦しさと、恋の痛みを知った』。 冒頭に綴られたこの主人公の想いに何か感じるところのある方は、”本棚に登録”ボタンを今すぐ押してしまいましょう。一方で、ピンと来ない方も、もう少し私のレビューにお付き合いください(汗)。 さて、ここまでの記述でお分かりいただけたと思いますが、この作品は小学校時代から友達同士の二人の少女が同じ高校に入って同じ一人の男子を好きになってしまったことから動き始めます。まずは、そんな三人の登場人物をご紹介しておきましょう。 ● この作品の中心人物となる三人の高校生 ・望月遠子: 主人公、美術部。 → 『棒のような手足をして、墨を塗ったみたいに真っ黒でかたい髪をしている』と自らを思う遠子 ・広瀬遥: 遠子の小学校時代からの幼なじみ → 『スタイルがよくて色白で、色素が薄く絹糸のように細い髪をふわふわ揺らしている』と思う遠子 → 『明るくて、いつもにこにこしていて、優しくて、誰にでも平等に接する。見た目だって、さらさらの髪に華奢なスタイルで、色白で小さな顔はびっくりするくらい本当にとびきり可愛くて、しかも笑うとえくぼができてさらに可愛くなる。私が男の子だったら絶対に遥を好きになる』と思う遠子 ・羽鳥彼方: 陸上部で棒高跳びの選手 → 『柔らかく細められた二重の目、きゅっと上がった口角、理想的な笑みの形をつくった薄い唇。ずっと憧れていた笑顔』と思う遠子 → 『誠実で真面目な人柄』と思う遠子 この作品は主人公の遠子視点で終始描かれていくことから、遥や彼方の心の内の本当のところはわかりません。上記のまとめでは、遠子が遥と彼方のそれぞれを思う気持ちを→で記しています。遠子が遥のことをどのように見ているかが伝わってくると思います。その一方で、高校入学後、気になる男子ができることは自然な流れです。しかし、上記した通り、そこで好きになった彼方は、一方で遥が密かに思ってきた男子だったというところに物語の起点が生まれます。 『遥は私にとってかけがえのない存在だ。それなのに私は、遥の好きな人を、彼方くんを好きになってしまった。だめだ、やめなきゃ、と思ったのに、自分ではどうしようもなくなっていた』。 遠子の胸の内を思えば思うほどに読者の胸の内もキュンと苦しくさせていく物語展開は少女の胸の内を描かせたら天下一品とも言える汐見さんの筆の力もあって読者の心をギュッと掴んでいきます。 『彼のことを好きな気持ちがどんどん大きくなって、彼の笑顔や言葉でどんどん膨れあがって、抑えきれないほどに溢れてしまう…自分の心が、こんなにも思い通りにならないなんて。そのことを生まれて初めて私は知った』。 恋する感情を初めて知った遠子。物語は、絵を描く情熱に溢れた遠子が一方で遥のことを想いつつも彼方のことが頭から離れなくなってもいく、そんな遠子の狂おしい想いを描いていきます。そんな物語で、一点触れておきたいのが遠子が美術部の部員であるという点です。ここに「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」との繋がりが生まれます。そうです。同じく高校の美術部を舞台にした「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」では”マスクに依存しなければ生きていけない、弱くて醜い自分”と自らのことを思う主人公の丹波茜と、深川青磁の物語が描かれていました。この作品では深川青磁が少しだけ顔を出します。 『深川先輩は変わり者だ。ひどく無口で無愛想だし、絵に没頭すると誰が話しかけても無反応になるので、なんとなく怖い人という印象だった』。 前作を読んだ読者には懐かしいと同時に、この作品の主人公からはそう思われるんだね、という感情が浮かび上がると思います。そんな深川青磁の登場は極めて限定された場面のみですが、主人公・遠子に一つの言葉を伝えます。それが『描きたいものを描けよ』という大切なアドバイスです。 ・『描きたいものを描いてない絵には、力がないから、すぐに分かる。好きなものを堂々と描け』。 ・『本当に描きたいものを描けば、描きたくてたまらないものを描けば、その絵は絶対に、自分の中で最高の出来になる』。 前作で強い印象を残した青磁の言葉は前作を知る読者にはたまらないものがあると思いますが、この作品の主人公・遠子にも一つの起点を作っていきます。 物語では、遠子がそこまで遥のことを大切に思う理由も明かされていきます。そんな物語がどういう結末を辿るのか。遠子にはどんな未来が待っているのか。もちろん、それをこのレビューで触れるわけにはいきません。 ”恋愛をめぐる葛藤がメインテーマという、私としては珍しいタイプの作品です”。 そんな風におっしゃる汐見夏衛さん。この作品にはそんな汐見さんが描く青春の甘酸っぱさとほろ苦さにどっぷりと酔う他ない”青春物語”の姿がありました。 『遥は私の大切な人。命の恩人。彼女を傷つけること、裏切ることは、絶対にできない。 彼方くんは遥の好きな人。だから私は絶対に彼方くんを好きになってはいけない』。 そんな二人への想いの中で狂おしい気持ちに囚われていく主人公の遠子。そんな遠子の胸の内が赤裸々に綴られていくこの作品にはど真ん中の青春を生きる高校生たちの物語が描かれていました。青春の煌めきに永年眠っていた感情が呼び起こされるこの作品。読後すぐにでも次に続く続編を読まなければ気が収まらなくもなるこの作品。 “恋をとるか、友情をとるか。とても難しい問題ですし、しかも正解はないと思います”とおっしゃる汐見さんが描かれるその結末にどこまでも胸が熱くなる素晴らしい作品でした。
遠子を見ていると学生の頃の自分を思い出した。 イジメにあっていたこともある私。 作中に出てきた知らぬ間にライングループから外されていたことや、SNS上に悪口のようなことを書かれているのを見て、今の時代の恐ろしさを改めて疑似体験したような気がした。 香奈と奈々美は本当の友達とは言えないし、遥もそんな...続きを読む2人とつるんでいるのもどうかと思った。 色々な感情が渦巻く中で何が正しい選択なのかはわからないものがあるかもしれないけれど、親友なら困った時や悩んだ時、辛い時には支えてあげることが一番大事なのではないか? ただ、これら作中のキャラクター達は高校生だというまだ子どもの括りの中にいるからこそ、頑張って立ちあがろうとしている雰囲気が上手に描かれていることに心打たれるものがあった。 何か1つ自分の中にこれを頑張りたい!と強く思えるものがあるのは、自分の心に強さを与えてくれるものだな、と改めて思った。 遠子の絵、彼方の棒高跳びのように。
親友と同じ人を好きになってしまい、友情を何より大切に考えるが「好き」の気持ちが溢れていく話です。 読めば読むほど、切ないしハラハラするし、自分だったら、、、ってすごく考えた1冊。 それでも色々あり、自分なりに答えを見つけて成長する姿も描かれていて胸を打つものがありました。
匿名
辛い過去を持つ主人公が、恩人でとても大切な友人と同じ人を好きになって葛藤する様子がすごく共感できるところもたくさんあって、すごくよかったです。
#胸キュン #切ない #共感する
恋愛小説。親友と同じ人を好きになってしまうという話。汐見夏衛さんのすごいところはよくある話なのに感情移入して読める作品が多数あるところ。この本もそんなお話しです。控えめに言ってこれは最高だった。
自分もこの前付き合っていた人に“別の人が好きになった”と言われ別れたばかりなのですごく感情移入してしまい、泣きそうになりました。 三角関係の女子特有の嫉妬心などすごく考えられるものが多かったです。 素直な気持ちになれました!
もうとにかく苦しい。 人を好きになるのはこんなにも苦しいのか。 好きな人を好きでいるには周りの人間関係も影響を受ける。狭い世界の学生時代はより影響してしまう。 友情をとるか愛情をとるか。 この本で味わえる気持ちを経験した人も多いんじゃないかなと思った。
今まで読んだ恋愛小説の中で1番ときめいたかもしれない。最初から最後までキュンキュンしてしまった。思春期の中である女子同士の会話があるあるで、恋愛のあーあるなという葛藤が描かれていて、最後まで楽しく読むことができた。人を好きになるということは、相手を思う気持ちやふたりだけの思い出を丁寧に大切に積み重ね...続きを読むていくことなんだというフレーズは名言だと思う。
胸が苦しくなりました。 恋がしたくなる、大切な人に感謝と愛をたくさん伝えたくなるような小説です。 恋愛小説ですが友情も描かれていてとても美しい小説でした。
前作では病気のこともあり、少し自分とは離れた話のように感じたが、今作は他愛もない高校生の話で入り込みやすかった。 友情と恋愛で悩む遠子ちゃんの悩みが高校生では有り得る話だな、と思った。
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だから私は、明日のきみを描く
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