汐見夏衛のレビュー一覧
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この物語は、傷つきやすくも優しい心を持つ登場人物たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも、少しずつ前を向いていく姿を描いています。読んでいて心がじんわり温まると同時に、自分自身の気持ちとも重なる部分があり、深く考えさせられました。
特に印象的だったのは、どんなに苦しい状況でも、誰かの言葉や存在が希望になり得るということ。それは大げさなものではなく、ふとした優しさや共感の一言だったりするのがリアルで、心に響きました。
読後には、「明日が少しだけ優しくあってほしい」という願いが、自分のためだけでなく、大切な人や周りの人にも向けられるようになる気がします。日々の中で当たり前に感じていたことの大切さ -
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絵に描いたような典型的な「優等生」の茜。思ったことを言葉にして行動を起こす自由奔放な青磁。
青磁は茜に嫌いだと言い、茜はそんな青磁を苦手に思う。
茜は「優等生」の仮面を被り、誰からも好かれようと努力することでどんどん苦しくなっていく。
そんななか正反対の2人は少しずつ交流し、仮面が徐々に剥がされていく。
気持ちが曇ると周りの景色は澱んで見える。茜の灰色な世界が、青磁という一つの光が当たって色鮮やかに塗られていく姿が、一枚の素敵な絵画が描かれていくのを見ているようだった。
高校生の織りなす、純粋な恋愛模様が眩かった。
私もこの一言を伝えられるような恋愛に出会いたい。
「夜が明けたら、いちば -
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夜明けに一番に会いに行く——そんな青春の物語が描かれるこの小説は心を揺さぶる。
青春とは感情が混沌とし言葉が追いつかない時期でもある。本心を伝える難しさ、それを隠すための無表情や嘘。その矛盾が誰もが通る通過儀礼のように感じられる。
人はなぜ本心を言えないのか。本心を伝えることで相手を傷つけるかもしれない。あるいは心配をかけてしまう、また嫌われる恐怖がある。だからこそ顔や表情に現れる本音を無理に隠し言葉を偽る。だがその無表情が時に言葉以上に「本心」を語ってしまうこともある。
本心を伝えることは勇気がいる。それでもその言葉が真に相手に届くとき人間関係は深まり心は軽くなる。青春とはその葛藤と -
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「さよならごはんを今夜も君と」の続編であり、完結編でもある今作。
ごはんを食べることは義務ではなく、楽しみ幸せを感じる私たちの権利。にもかかわらず、ごはんに関わるのが怖くて心も身体もすり減ってしまう。
そんな人がたどり着くのは、夜食の専門店。お店に迷い込んだ人に合わせた特別な夜食を提供してくれる、傷んだ心を包み込むような居場所になっている。
社会人になり、冷たいご飯を義務的に食べる日々が続く私には、特別な夜食のお店とその物語が心沁み入り泣きたくなった。
過去のことはすっきり解決するとは限らない。それでも温かなごはんは生きている限り共に在る。苦しくても辛くても食べることは私たちの手にあるの -
匿名
ネタバレ 購入済み羽純も綾瀬も家族以外の第三者に頼れる人が居ないのはキツイよね。多感な年頃だから家族のことをさらけ出して話すのは特に難しい。
一歩間違えたら二人とも助からなかったかもしれなかったけど、無事で良かった。
そして、書き下ろしの2人が可愛くて良い︎^_^
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Posted by ブクログ
たくさんメディアに溢れてる現代で、
『あの人みたいに美人になれたら、
あの人みたいにもっとスタイルが良ければな』て自然と自分と他人を比べて自分を卑下したり、落胆したりすることが多いかもしれないけれど、
今ある幸せを大事にしたいな、と感じることの出来た物語でした。
最初読み進めた時は高校生の恋愛?ぽくて、(若…!!初々しい…)と少し懐かしいようなどきどきするような、むずがゆい気持ちにもなったのですが、結末が予想通りでした(ネタバレはしません♫)
平凡を生きる人生がいいのか、はたまた脚光を浴びる人気者としての人生がいいのか…!!
私も1日でいいから美人でテレビにでれるような人気者生活を過ごし -
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まいったなぁ。面白かったよぉ。
14歳の娘が「まあまあ、面白い。パパ、読む?」と言って渡された本。
娘はライトノベルの恋愛どっぷりで、どっちかが死んじゃう系が好きだから、その先入観たっぷりで読み始めた。
途中までコミュ障気味(言葉がきつくてごめんなさい)の男女が徐々に惹かれあっていくので、上述の先入観で「で、どっちが死ぬねん?」なんて思いながら読み進めていたが、単純な好き好き大好きにならない。チューもしない。
それどころかラスト近くで、自分を変えようとするヒロインが父親に電話する場面で、2人の娘を持つ父親である私の目をウルウルさせてくれた。
ラストも刺さって、彼氏の方は小説家で、その創作の意 -
Posted by ブクログ
素敵だな、と純粋に思った。
真昼の浅瀬にただようみたいな、暖かい話でした!
これ中学生の時に買った本で、当時の私は本当に心の底から、誰にも構われたくないと思う真波の気持ちが分からなかった。母に評価されることが絶対で、私の世界の全てだったから、この本は1度読んでから二度開くことは無かったです。
でも最近色々な変化があって、もう内容も忘れていたこの本をこのタイミングで再読した自分本当に凄いなって思う。
10代って、とても大事な時期だと思います。私もだけどね、でも1度つまづいたらどう立ち上がっていいか分からないんです。
真波の心の移り変わりも、気持ちも、誰もが心当たりあるんじゃないかっておもいま