汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凪沙と優海の二人の深い絆ある関係が温かくて
読みながら凄く心打たれた。
凪沙の愛情深い優しさは勿論、
優海の温かい愛情も文章から伝わるものがあった。
"凪沙が死んだなんて、頭では認めたくないのに、
俺の心と身体に空いた穴が、凪沙を失ったことは事実なんだと訴えてくる"
この感覚は大事な人を亡くした人間でないとわからない感覚だと思うのと同時に 私自身が大切な祖母を13歳の時に亡くした時のことを思い出して涙が出てきた。
この作品を読んで思ったことは
私も凪沙みたいに遺された人のことを考えて
私がもし何かの関係で死んでしまった時に
遺族が悲しまないように出来る限りの私の跡を -
Posted by ブクログ
自分から見て、人の光は自分にとって憧れの様な特別なことに見えても、その人からしたら特別なことではなく普通であり、当たり前であると言うこと。逆に、相手から見て、自分自身が普通で当たり前と感じていたことが、相手からすると光であり、憧れの様な特別なことであると言うこと。つまり「ないものねだり」だと言うことにスゥーっと素直な気持ちで共感できた。
この小説と出会い、真昼くんと影子のステキな物語に触れることで大切なことに改めて気付けた。手に取って読んでほんまに良かったと思った。今、落ち込んでる人にはぜひ手に取ってもらいたい。落ち込んだ時に、また手に取って読みたい。そう感じさせてくれる一冊。
最後に、こ -
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Posted by ブクログ
「海に願いを、風に祈りを、そして君に誓いを」の続編だということで、気になって読んでみました。個人的には、こっちのお話の方が面白く感じました。家族からの愛情を感じられず、また他者からの悪意に傷つけられた少女、真波が、鳥浦に越してきて、この町で出会った母方の祖父母や漣という少年、前作にも登場していた優海という青年との交流を経て、心がどんどん明るく、そして大人へと成長していく姿が描かれています。自分のことで精一杯だった真波が、漣という他者のために人生で初めて奮闘できたところや、父親と和解できた病院でのシーンを読んで、真波がどんどん成長していっていることに感動を覚えた名シーンのように思い、とても印象に
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