汐見夏衛のレビュー一覧

  • さよならごはんを今夜も君と

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    この世で一番あったかい料理は「夜食」。なるほど、朝昼夕食の習慣的なご飯と違って、夜食は相手を慮ってつくるもの。
    作中に何度か出てくる「食べることは生きること」ということばは、食べるという行為が、単に胃を満たすだけでなく、心や人生を豊かにするもの、という意味合いで用いられているのだけれど、それはつくり手の思い、愛情がちゃんと食べる者に伝わってこそのこと。完全無添加自然派の手作りおやつ、罪悪感からの冷蔵庫いっぱいのお菓子や子供が好きな高カロリーメニュー。誰かのために良かれと思ってやっていることは、自分よがりになりがちで、とかく裏目に出やすい。対話の重要性。

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    2024年09月02日
  • 臆病な僕らは今日も震えながら

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    虹色の世界見てみたい。

    きっと私の想像より遥かに綺麗だと思う。

    でも
    きららと景が繰り返し観ている虹色の世界は
    脳死になってしまった男性が
    空で言えるくらい大好きな本の世界で
    その本は父親の手作りで世界で1つしかない。

    きららと景の夢は
    男性から臓器移植を受けた母親
    その母親からきららと景へと
    繋がっていたってことになる。

    ちゃんと命のバトンが繋がってて
    ドナーの家族も本当に嬉しかったと思う。

    これをきっかけに
    きららも景も自分の命に誇りを持てるようになって
    気持ちも前向きになって
    命や家族と向き合う良い機会だったんだね。

    私も投げやりになって時期もあったから
    今までの言動を鑑みる

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    2024年08月27日
  • 真夜中の底で君を待つ

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    ずっと真夜中の底にいるような心情だった2人が、お互いの言葉の力によって立ち直り一歩踏み出せる様子が素敵な描写で書かれており、勇気をもらえる1冊でした。

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    2024年08月26日
  • 君はきっとまだ知らない

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    やばい。涙が止まらない。

    毎日が苦しかった学校生活のことが
    何度も頭を余儀って離れなくて
    光夏と過去の自分の姿が重なって
    そしたら我慢しようとしても涙が止まらない。

    いじめってほんの些細なことから始まるし
    理不尽なことだらけ。
    それでも何があっても
    味方になってくれる人が1人でもいれば
    心は救われるし希望が持てるよね。

    今いじめにあっている人
    いじめられている人の為に頑張っている人
    力になろうと葛藤している人
    そして
    いじめる側になってしまっている人も
    とにかくみんなに読んで欲しい。

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    2024年08月22日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

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    感動した。
    スゲー期待を裏切り、いろいろな部分が期待通りだった。
    前に読んだ作品より良かったんじゃないかなって思いました。

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    2024年08月20日
  • 明日の世界が君に優しくありますように

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    ネタバレ

    真波は交通事故や学校でのトラブルをきっかけに
    家族に劣等感を感じるようになり
    学校にも行けなくなってしまった。

    それもそうだよ。

    事故の時に母親が弟を守る所を見て
    その後の母親の行動を知らないんだから
    劣等感をもってしまうと思う。

    その後も父親も真波も不器用な所があって
    お互いの想いを話せないままだから
    誤解したまんま月日が経ってしまった。

    でも母方の祖父母の家から
    高校に通うようになって真波は変わる。

    祖父母の家には蓮が下宿してて
    同じ高校の同じクラスメイトで
    真波がどんな態度を取っても
    蓮はずっと気にかけてくれる。

    そして
    砂浜で出会ったゆうさんと
    話しをする中で真波の心が解れ

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    2024年08月15日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    終戦の日である今日、読むことが出来て良かった。
    現在の中学生が主人公である分、他の作品よりも感情に寄り添いやすくまた恋愛小説としても読めた。
    是非子供たちにも読んで欲しい1冊。

    私も鹿児島出身なので、知覧の特攻会館のことを思い出しながら読んだ。涙が止まらない。

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    2024年08月15日
  • 海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを

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    ネタバレ

    読み初めから凪沙が何かを決意してて
    何か様子が違うなぁとは思ってたけど
    まさか凪沙の決意は
    優海が独りでも生きていけるように
    厳しく鍛えることだったなんて。

    凪沙は高校1年生の夏
    灯籠流しの前日に海で亡くなった。

    凪沙を亡くした優海は
    何も出来なくなってしまった。

    そんな優海を心配して後悔して
    優海のために死に直すチャンスをもらった。

    つまりある時期からやり直して
    もう一度同じ場所で同じ事故で死ぬ。

    想像しただけで恐ろしいのに
    凪沙はそんな恐怖よりも
    優海のために心を鬼にすることを決断した。

    本当に凪沙は強いと思った。

    同じ高校1年生の頃に同じ状況になったら
    私だったら凪沙と同じ

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    2024年08月13日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    娘が読書感想文を書くというので私も読みました。
    タイムスリップした話なので、現代の人が戦争の時代を見ている視点で描かれており、私も戦争の時代を経験しているような感覚になりました。
    普通に出会っていたらデートして楽しいことがたくさん待っているだろう2人なのに、とても辛い現実でした。
    もうこういうことは決して繰り返されてはならないと改めて思いました。
    子供にとっても、戦争を知るきっかけとして読みやすい話だと思いました。

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    2024年08月11日
  • さよならごはんを明日も君と

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    汐見夏衛さんの作品はせつなくて、やさしくて、あたたかい空気がただよってる。
    読んでいるとしみじみとあたたかい気持ちになる(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2024年08月05日
  • たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

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    ネタバレ

    読んでて涙が流れてきました。
    自分のクラスメイトも電車で自殺したので、その時のことがフラッシュバックしてすごく感情移入してしまいました。

    それと別に「死」とはなにか、そして「普通」とはなにかも同時に考えさせられる話でした。

    普通の人なんかいない、どんな人にだって悩みがある。
    家族や親しい大切な人にだからこそ打ち明けられない苦しみや悩みがある

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    2024年08月03日
  • 明日の世界が君に優しくありますように

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    最初に鳥浦町に引っ越して来て真波が感じる
     「慣れない環境に飛びこまなければいけないという苦痛と倦怠感」
    2ヶ月後には
     「自分から歩み寄る努力をすれば相手も近づいて来てくれる。やけに世界がきらきらと輝いて見えた」
    とりまく人たちの優しさと自然の美しさにより、人の心境も変われるんだなと強く感じた。

    「10代の読者の心に刺さった!」という本の帯に購入を躊躇したが、どっぷり鳥浦の空、海に癒され、切ない物語の流れに涙しながら一気に読みきった。

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    2024年07月29日
  • ないものねだりの君に光の花束を

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    ネタバレ

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    読み終わった後のこの感覚何だろう?

    沢山のことをいっぱい考えながら読んでた。

    数年前までの私は 
    『芸能界を引退して一般人に戻ります』
    って言葉に影子と同じ様なことを思ってた。

    自分が何かに埋もれて
    誰からも見えなくなるような感覚が嫌で
    普通って何?輝くって何?
    ってずっと考えてたような気がする。

    でも目立つ存在になるって
    常に見られているってことで
    それは監視されているのと似てる。

    影子は真昼の
    全ての主人公みたいな輝きを羨んでいて
    私もどこかで憧れている部分だと思う。

    だけど
    世間一般的な主人公要素に囚われてたら
    本当に大切なものを見失うんだろうなぁ。

    自分なりの輝き

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    2024年07月27日
  • 臆病な僕らは今日も震えながら

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    とても感動した作品でした。
    毎日何気なくしている挨拶も当たり前にできることじゃないんだなと、改めて心の奥底から響くようなものを感じました。
    "挨拶は明日への祈り"または"今ここに存在しているという祈り"のように思えてなりませんでした。
    また臓器提供や臓器移植について久しぶりに考えるきっかけを与えていただけました。
    常日頃何とも思わない、当たり前かのように自分の身体が動いているからこそ、感謝が薄れてしまうことかもしれません。
    だけど、健康で居られる自分の身体に本当に感謝しないといけない、また、健康な身体に産んでくれた両親に感謝しなきゃいけないな、と思い出す

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    2024年07月26日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

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    真夜中の1:30。
    読んでいるうちに止まらなくなって一気に最後まで読んでしまい、気がついたらこんな時間になってしまっていた。

    読んでいると、私の、ほろ苦い青春時代の記憶の断片がぼんやりと、浮かんでは消えていった。誰かのことを好きになる時ってこんな感じだったなぁ、と。

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    2024年07月25日
  • 君はきっとまだ知らない

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    こんなラストなんて予想できません!私は光夏のようなつらい経験はありませんが強がってしまうところがあるところは似ていると感じました。現実的なところや空想的なところがあって好きな作品になりました!

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    2024年07月24日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

    購入済み

    幾重にも

    題名に惹かれて読み始めました。
    高校生の青磁と茜。茜はマスクに依存していて、自分に自信が持てなくなっていた。2人は、お互いに、素直になれなくて、傷つけあって、すれ違ってしまう。空の色のように、幾重にも展開しながら時が流れていく感じが心地良く、柔らかな感触の素敵な作品でした。

    #癒やされる #共感する #感動する

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    2024年07月21日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく~Another Stories~

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    「夜が明けたら1番に君に会いに行く」の続編で、茜ちゃんのお友達の沙耶香ちゃんの気持ちや、私が好きなところは、玲奈のところが好きです!!!

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    2024年07月20日
  • さよならごはんを今夜も君と

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    とても心温まる優しいお話でした。
    所々に出てくるお料理のレシピのようなくだりも実際に匂いが漂ってきそうな描写に空腹感を掻き立てられました。
    人は様々な思いを抱えて生きていることを良い意味で改めて思い知るキッカケになった作品でした。
    朝日さんのような人が身近にいたなら幸せだろうな…とそんなことを染み染み考えました。
    どんなことも笑って吹き飛ばしてしまうような大きな愛ある人に私もなりたいな、と純粋に思いました。

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    2024年07月16日
  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

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    純粋に"素敵だな"という感想。
    言葉にならない想いでいっぱいになる作品。
    青磁と茜、二人の真っ直ぐでピュアな心根に感動した。
    また茜とは自分と何処か重なるものを感じて沢山心揺さぶられる箇所があった。
    私も学生の頃、青磁のような同級生が居て憧れたこともあったなーと染み染み。
    また美術関係の話も盛り込まれていて新しい目を養うことが出来たことにも嬉しかった。
    夜明けや夕焼けはひと言では言い表せない大きなものがあることも本当で、また実際に私も夕焼けや夜明けをゆっくり真剣に観に行きたいなと思わせてくれた。
    空は毎日、瞬間瞬間に違う表情を見せてくれるのも本当だし、私自身も気がつけばいつ

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    2024年07月08日