汐見夏衛のレビュー一覧
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自分自身にコンプレックスを抱えている主人公の美雨が映画研究部に誘われることで美雨の人生が大きく一変する物語。
話の最中に出てくる主人公、美雨の思想や考え方に共感する部分が多かった。何でも出来る人、自分よりすごい人に対して、卑屈的な考えが出たり、必要以上に比べたりする所に自分と重なるなと感じた。
心の中で思うことがあっても口に出すことができない、伝えたくても伝えられない気持ちがありながらも最終的には美雨自身で言葉を出して想いを伝えられていて、見ている読者が成長に感動を覚えました。
高校生という思春期真っ只中であるが故の思想などがうまく表現されていてとても良かった。 -
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一般人からしたら誰かの 特別 は人生において憧れていたものだった。
毎日のように目にするSNS上の有名人たち
一度は「私も有名になりたい」と思ったことがあるだろう。
私もその一人だった。
有名人たちの考えはわからない。わかりずらい。
けれどわかってほしい。
「誰しもいろいろな経験を体験している」
ということを。苦しい経験 嬉しい経験
もう二度と起きないような奇跡の経験
あなたにも わたしにも
そしてそれを受け入れるのはSNSを見るうえで大切だということも。
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汐見さんの小説を読んだ順番はこの作品が4作目でした。その中でもとてもお気に入りで、少し涙ぐんでしまったものの一つです。
誰しも有名人でも、目の前にいる誰かでも、悩みがある。そんな当たり前のようなことでも、かってに
「私だけ、、、、」
と思ってしまっていた心が、汐見さんの作品では改めて考えさせられました。
この本に巡り会えた御縁に感謝します。 -
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遠子を見ていると学生の頃の自分を思い出した。
イジメにあっていたこともある私。
作中に出てきた知らぬ間にライングループから外されていたことや、SNS上に悪口のようなことを書かれているのを見て、今の時代の恐ろしさを改めて疑似体験したような気がした。
香奈と奈々美は本当の友達とは言えないし、遥もそんな2人とつるんでいるのもどうかと思った。
色々な感情が渦巻く中で何が正しい選択なのかはわからないものがあるかもしれないけれど、親友なら困った時や悩んだ時、辛い時には支えてあげることが一番大事なのではないか?
ただ、これら作中のキャラクター達は高校生だというまだ子どもの括りの中にいるからこそ、頑張って立ちあがろうとしている雰囲気が上手に描かれていることに心打たれるものがあった。
何か1つ自分の中にこれを頑張りたい!と強く思えるものがあるのは、自分の心に強さを与えてくれるものだな、と改めて思った。
遠子の絵、彼方の棒高跳びのように。 -
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真昼と影子の名前を最初に見て表と裏の関係のような名前だなと思った。
けれど、この作品を読んでいく中で、お互いに光り輝く存在であると主張するような名前だと知り、とても勉強になった。
光がなければ、影もできないように、影ができなければ、光の存在は寂しいものになってしまうかもしれない。
お互いが、お互いに支え合いながら、表裏一体のものであり、どちらも大事な存在であると言うことを改めて学んだ。
真昼みたいな人間が芸能界で活動していたら、きっと一般の人たちにも元気や希望ややる気、立ち上がるエネルギーを与えることができるのではないだろうか。
今の世の中でも、推し活というものがあるように、この毎日辛く、大変な世の中でも、自分の推しがいるだけで元気がもらえて辛いことにも耐えていけるエネルギーをもらうことができるものだと思うから個々にとって貴重な存在であることには変わりは無いだろう。
取り繕ってキラキラ輝いている真昼よりもメッキを剥がして、ありのままの真昼で活動していった方が、今まで以上に一般の人たちに"自分も何でもできるのではないか" "真昼のように頑張らないといけない!甘えていられない!"と 立ち上がるパワーを与えることができるのではないかと思った。
取り繕った輝きを放つよりも、ありのままの心からの輝きを放ったほうが、より美しいものになるのではないかと思う。
今の世の中、SNSで自分勝手に相手の立場も考えずに発言する人間が多い。悲しい現実だ。
自分の名前を提示することもなく、卑怯にも言いたいことをバンバン言って、相手を傷つけていることに気づいていない。
逆に自分が言われる立場になったことを考える人間はいないのだろうかと思うくらいに、今の世の中は腐っている。
もっと人の心に愛や溢れる優しさと温かさと教養を身に付ける前向きな心を持って、自分のことを大切にできる人が増えていけばいいなと思った。
そして悩みは様々ある現代だが、悩んだ人間に手を差し伸べてあげることができるような人でありたいと私は思う。 -
Posted by ブクログ
美しさをとても感じる小説です。青春だな〜と思いながらにこにこした気持ちで読めました。
明るく有限の儚い青春が美しく描かれており、切なさがトッピングされたこの小説は、短くも満足感がとてもありました。
小説を普段読まない人や、おすすめの小説を聞かれたら迷わず一番にこの小説をオススメしたいです。
田舎の雰囲気や海の潮風を感じる描写は、小説に入り込みやすく、映像がなくとも心の底から青春の美しさを感じれました。
私は作者が込めた想いよりも、小説の美しさや私が楽しめるかどうかを重視してしまいこのような感想になってしまいましたが、とても素敵な作品です。
是非たくさんの人に手に取っていただきたい。