汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ごはん」という文字を見てから気になっていた作品。
表紙の絵が可愛らしくて、また帯には青春物語とあって、手に取るのを躊躇していたのですが買ってしまった。
でも、買って読んで良かったと思っています。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが。
舞台は、「お食事処あさひ」お夜食を出してくれます。
そこに各々の事情で「食べたくない」「食べちゃだめ」「食べてみたい」「食べられない」そんな思いを抱えた人がやって来ます。
辛く、心の奥で凝り固まった気持ちを店主の差し出すお夜食で優しく解いていきます。
似たような設定の作品はあるかもしれませんが、描かれている店主の人柄が良いです。私は好きですね。
また、作ら -
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Posted by ブクログ
ネタバレ★読み終わった日:2023年7月10日(月)
★あらすじ★
優等生でしっかり者だけど天邪鬼な凪沙と、おバカだけど素直な優海は、幼なじみで高校生カップル。
高校1年生の夏、凪沙は優海に勉強を教えたり家事や日常の事を少し厳しく教えたり、、そこに秘められた秘密とは、、
★感想★
恋愛系の小説は久々だった。
一時期TikTokで流行ってた漫画(小説)「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」を求めて本屋へ行った際、目に付いたので買って読んでみた。
ハッピーエンドとは言い難いお話だが、凪沙と優海の深い絆や愛情が感じられて、良かった。
ここからネタバレ -
Posted by ブクログ
日々あまりにも身近にありすぎて気付けない忘れていた感情を思い起こさせてくれた。
最初の主人公の描写はあまりにもひねくれすぎていて少し苛立ちを覚えたが変わろうと決意したあとは、起こったことを歪ませず、素直に受け入れられていて、読んでいて心地よかった。
私自身歳を重ねていくごとに、表面上のお世辞を並べた薄っぺらいやり取りに慣れていき、それに違和感を覚えなくなってきてる。
それで、読めない本心を汲み取ろうと裏ばかりをみようとする。
素直にありがとうと受け入れることって本当に難しいと改めて感じた。
私も素直にありがとうと受け止められる人になりたい。
そして、その場しのぎの言葉軽々しく口にするような -
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本当に素晴らしい作品です。昔のことだからとあまり真剣に考えていなかった戦争の話をメインに書かれたこの本を見てほんとに感動しました。戦争が起きた時恋人が旅立つ時家族が旅立つ時色々な場面で傷つき悲しい想いをもった人が戦争の時にはいたんだと感じられる作品でした。最初は堅苦しい話だとイメージしていました。けれども中身をしっかり見ると百合の気持ちが本当に理解出来ました。愛する人に行って欲しくない気持ち結果が分かっているからこそ死なせたくないという気持ちが伝わりました。戦争の結果を知りながら愛する人を旅立たせるというのは苦しいものだと思いました。この本を読んで戦争が起きた時代がどれだけ辛いものか今当たり前